TFG-βスーパーファミリーは、いくつかのサブファミリーに分かれます。TFG-βファミリー、BMPファミリー、Nodal・アクチビンファミリーといったサブファミリーがあります。TFG-βスーパーファミリーに共通する細胞内情報伝達機構はSmadタンパク質の利用です。Smadには大きくわけて2種類あり、Smad4が全てに共通してはたらき、他のSmadとともに二量体を形成して転写因子として働きます。Smad4でないSmadはスーパーファミリーごとに使われるSmadの番号がことなりますが、リガンドが受容体に結合することでリン酸化されてSmad4と協調して転写因子として働くことになる点が共通します。あとは、Smad7, Smad6など抑制性の制御因子として働くSmadも見つかっています。
Neural induction and early patterning in vertebrates Mohammad Zeeshan Ozair 1, Chris Kintner 2, Ali H Brivanlou 1,* Wiley Interdiscip Rev Dev Biol. 2012 Oct 15;2(4):479–498. doi: 10.1002/wdev.90 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6945772/
TFG-βスーパーファミリーの細胞内情報伝達機構を英語で説明
ややこしい細胞内情報伝達機構をいかにわかりやすくかつ簡潔に英語で説明するかは、論文を執筆する際に非常に重要になります。自分がわかりやすいと思った表現をまとめておきます。
Dimeric TGFβ ligands bind type II receptors that phosphorylate and activate type I receptors in a hetero-tetrameric complex. Receptor activation, in turn, leads to the propagation of signaling by at least two pathways involving Smad (in the canonical pathway) or Traf/TGFβ-Activated-Kinase-1 (TAK1, in the non-canonical pathway).
Neural induction and early patterning in vertebrates Mohammad Zeeshan Ozair, Chris Kintner, Ali H Brivanlou Wiley Interdiscip Rev Dev Biol. 2012 Oct 15;2(4):479–498. doi: 10.1002/wdev.90 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6945772/