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クリニカル・クエスチョンからリサーチ・クエスチョンを作る方法、研究デザインの方法論について

クリニカル・クエスチョンからリサーチ・クエスチョンを作る方法を説いた書籍はいくつも刊行されています。

査読者が教える 臨床研究のロジック 臨床センスを生かした統計解析と論文作成 森本 剛(兵庫医科大学) 208頁 写真・図・表:約100点 菊判 並製 定価 3,850 円 (本体3,500 円+税) ISBN 978-4-521-74993-8 発売日 2023/04 中山書店

リサーチ・クエスチョンの作り方 第3版 (臨床家のための臨床研究デザイン塾テキスト) 単行本 – 2015/6/30 福原俊一 (著) 4.1 5つ星のうち4.1 33

 

社会科学系の同様の書籍としては、

面白くて刺激的な論文のためのリサーチ・クエスチョンの作り方と育て方 第2版: 論文刊行ゲームを超えて 単行本 – 2024/11/19 マッツ アルヴェッソン (著), ヨルゲン サンドバーグ (著), 佐藤 郁哉 (翻訳)

原書 Constructing Research Questions: Doing Interesting Research ペーパーバック – 2024/4/30 英語版 Mats Alvesson (著), Jorgen Sandberg (著) Second Edition

というものがあります。

経管栄養の離脱について

 

経管栄養に関する文献的な知識

  1. Chapter 5 Insert Nasogastric and Feeding Tubes https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK594494/
  2. Enteric Feedings Adebayo Adeyinka; Audra S. Rouster; Menogh Valentine. Author Information and Affiliations Last Update: December 26, 2022. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK532876/
  3. A guide to enteral nutrition in intensive care units: 10 expert tips for the daily practice Crit Care. 2021 Dec 14;25:424. doi: 10.1186/s13054-021-03847-4 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8669237/
  4. Gastroenteric tube feeding: Techniques, problems and solutions Irina Blumenstein 1,2,3, Yogesh M Shastri 1,2,3, Jürgen Stein 1,2,3 World J Gastroenterol. 2014 Jul 14;20(26):8505–8524. doi: 10.3748/wjg.v20.i26.8505 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4093701/

経管栄養の離脱に関する論文

  1. The transition from tube feeding to oral feeding algorithm in preterm infants: case-control study BMC Pediatr. 2024 Jul 15;24:453. doi: 10.1186/s12887-024-04909-6  Omnia El-Kassas 1, Ayman Amer 1, Hesham Abdel-Hady 2, Tamer Abou-Elsaad 1,✉ Author information Article notes Copyright and License information
  2. Replacing protein via enteral nutrition in a stepwise approach in critically ill patients: the REPLENISH randomized clinical trial protocol Trials. 2023 Jul 30;24:485. doi: 10.1186/s13063-023-07507-6 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10388494/
  3. Nurse and Nursing Students’ Opinions and Perceptions of Enteral Nutrition by Nasogastric Tube in Palliative Care Nutrients. (MDPI Juornal)2021 Jan 27;13(2):402. doi: 10.3390/nu13020402 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC7911468/
  4. Withholding and withdrawal of life-sustaining treatments in intensive care units in Lebanon: a cross-sectional survey of intensivists and interviews of professional societies, legal and religious leaders BMC Med Ethics. 2020 Aug 28;21:80. doi: 10.1186/s12910-020-00525-y https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC7456082/
  5. Factors Influencing Oral Intake Improvement and Feeding Tube Dependency in Patients with Poststroke Dysphagia J Stroke Cerebrovasc Dis . 2019 Jun;28(6):1421-1430. doi: 10.1016/j.jstrokecerebrovasdis.2019.03.031. Epub 2019 Apr 5.  https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30962081/
  6. Withdrawing feeds from children on long term enteral feeding: factors associated with success and failure Charlotte M Wright 1, Kathryn H Smith, Jill Morrison Arch Dis Child . 2011 May;96(5):433-9. doi: 10.1136/adc.2009.179861. Epub 2010 Jul 23. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20656729/
  7. Ethics roundtable debate: Withdrawal of tube feeding in a patient with persistent vegetative state where the patients wishes are unclear and there is family dissension 倫理ラウンドテーブル討論: 患者の意思が不明で家族間に意見の対立がある持続的植物状態の患者に対する経管栄養の中止について Crit Care. 2004 Feb 6;8(2):79–84. doi: 10.1186/cc2451 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC420027/

経管栄養に関する論文

  1. Nasogastric Tube Feeding in Older Patients: A Review of Current Practice and Challenges Faced Curr Gerontol Geriatr Res. 2021 Jan 21;2021:6650675. doi: 10.1155/2021/6650675 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8056871/

経管栄養に関する科研費研究

    1. 要介護経管栄養高齢者の経時的な口腔細菌叢変移の解明と適切な口腔ケア間隔の確立 24K19948 2024-04-01 – 2027-03-31 小区分57050:補綴系歯学関連 若手研究
    2. 高齢者終末期ケアにおける鎮静と人工的水分・栄養補給に関する縦断研究 24K13388 2024-04-01 – 2028-03-31 小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連 基盤研究(C)
    3. 食品添加物を利用した栄養カテーテルの衛生的管理方法の検討 23K16381 2023-04-01 – 2026-03-31 小区分58050:基礎看護学関連 若手研究
    4. 医療的ケア児を対象とした小児在宅歯科医療推進のためのエビデンス構築 23K16214 2023-04-01 – 2027-03-31 小区分57080:社会系歯学関連 若手研究
    5. 口腔乾燥を有する経管栄養者の口腔内細菌叢の経時的変化 22K21015 2022-08-31 – 2024-03-31 0907:口腔科学およびその関連分野 研究活動スタート支援
    6. 集中治療における早期摂食嚥下リハビリテーションの効果 22K11424 2022-04-01 – 2026-03-31 小区分59010:リハビリテーション科学関連 基盤研究(C)
    7. 看護師によるエコーを用いた経鼻胃管の確認方法の確立とその効果 22K11100 2022-04-01 – 2025-03-31 小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連 基盤研究(C)
    8. 若年胃ろう患者に対する摂食嚥下訓練の有効性および胃ろう食が腸内細菌叢に及ぼす影響 22K10096 2022-04-01 – 2025-03-31 小区分57050:補綴系歯学関連 基盤研究(C)
    9. 術前栄養不良患者における投与栄養剤の違いによる手術部位感染軽減効果 21K17649 2021-04-01 – 2025-03-31 小区分59040:栄養学および健康科学関連 若手研究
    10. 経管栄養患者の栄養状態と味・視・嗅覚刺激の関連の検証-糖代謝に注目して 21K17333 2021-04-01 – 2025-03-31 小区分58050:基礎看護学関連 若手研究
    11. 急性疾患入院患者の摂食嚥下障害による経口摂取困難が改善する予測因子の解明 21K17229 2021-04-01 – 2025-03-31 小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連 若手研究
    12. 経腸栄養剤の粘性付加に関する検討 21K11704 2021-04-01 – 2025-03-31 小区分59040:栄養学および健康科学関連 基盤研究(C)
    13. 急性期脳卒中患者に対する栄養療法の有用性に関する研究 20K19651 2020-04-01 – 2024-03-31 小区分59040:栄養学および健康科学関連 若手研究
    14. バイオエンジニアリング分析を用いた胃ろう造設後の経口摂取促進プロトコルの開発 20K19237 2020-04-01 – 2022-03-31 小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連 若手研究
    15. 医療的ケア児の経腸栄養製品の長期使用における免疫機能と腸内有機酸への影響 20K10937 2020-04-01 – 2024-03-31 小区分58070:生涯発達看護学関連 基盤研究(C)
    16. 経管投与における薬物血中濃度の比較検討 19K19612 2019-04-01 – 2023-03-31 小区分58060:臨床看護学関連 若手研究
    17. 在宅胃瘻患者の楽しみのための食事をサポートする遠隔支援の有効性に関する研究 19K19336 2019-04-01 – 2021-03-31 小区分57080:社会系歯学関連 若手研究
    18. 療養病床における経管栄養を受ける高齢者の排便ケアに関する包括的質評価指標の開発 19K11114 2019-04-01 – 2025-03-31 小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連 基盤研究(C)
    19. 重症心身障害児における胃瘻からミキサー食注入導入時の食物アレルギー対応の検討 19K11080 2019-04-01 – 2024-03-31 小区分58070:生涯発達看護学関連 基盤研究(C)
    20. 経口栄養の重要性を腸内細菌叢から再確認する-摂食嚥下障害と全身の健康について- 19K10221 2019-04-01 – 2022-03-31 小区分57050:補綴系歯学関連 基盤研究(C)
    21. 経管栄養患者の下痢症状を改善するためのケアプログラムの開発とその効果 16K20821 2016-04-01 – 2020-03-31 若手研究(B)
    22. 経管栄養法の実践的な技術修得に向けた装着型シミュレーターの開発 16K20728 2016-04-01 – 2018-03-31 若手研究(B)
    23. 内服抗がん剤の経管投与時の曝露に配慮した安全な取り扱い方法に関する研究 15K20716 2015-04-01 – 2018-03-31 若手研究(B)
    24. 経管栄養関連器材における衛生管理方法の調査~ガイドライン作成に向けて~ 15K20688 2015-04-01 – 2019-03-31 若手研究(B)
    25. 経口摂取は胃瘻患者の認知機能および身体機能の改善に寄与できるか? 15K11457 2015-04-01 – 2018-03-31 基盤研究(C)
    26. 経管栄養患者の排便状態を改善するための半固形化栄養剤による援助方法の開発 26861952 2014-04-01 – 2017-03-31 若手研究(B)
    27. 重症心身障がい児の胃食道逆流症の病因としての上部消化管motility異常の解明 26462706 2014-04-01 – 2018-03-31 基盤研究(C)
    28. 胃瘻患者に対する口腔ケア介入効果の検討 24792367 2012-04-01 – 2014-03-31 若手研究(B)
    29. 経皮内視鏡的胃瘻造設(PEG)時に行う簡便な嚥下機能検査法の研究 24590901 2012-04-01 – 2016-03-31 基盤研究(C)
    30. 経管栄養が口腔フローラの攪乱に及ぼす影響の解明 23659986 2011 – 2012 挑戦的萌芽研究
    31. 経口摂取に替わる栄養管理の導入を検討する患者・家族の意思決定支援ガイドの開発 22890189 2010 – 2012 研究活動スタート支援
    32. 胃瘻からの半固形経管栄養法の安全で簡便な看護技術の開発 22592622 2010 – 2012 基盤研究(C)
    33. 終末期医療における経管栄養法開始の決定と患者の判断能力 22592434 2010 – 2012 基盤研究(C)
    34. 胃瘻からの半固形化栄養材注入法の機序と臨床的意義の検討 22591436 2010-04-01 – 2015-03-31 基盤研究(C)
    35. 増粘剤を用いた経腸栄養剤の胃内固形化における増粘効果の実験的検討 21929012 2009 奨励研究
    36. 胃瘻からの半固形短時間摂取法は患者のQOLを改善する 19659325 2007 – 2009 挑戦的萌芽研究
    37. 経管栄養剤の半固形化による高齢者の栄養改善・腸内環境改善効果の検討 19500677 2007 – 2008 基盤研究(C)
    38. 経管栄養利用者に対する望ましい介護保険施設ケア実現のための条件整備に関する研究 18790403 2006 – 2007 若手研究(B)
    39. 高齢患者に対する経管栄養法の長期適用において看護実践家が見出しているエビデンス 18592431 2006 – 2007 基盤研究(C)
    40. 要介護老人の終末期における経管栄養に関する研究 18590659 2006 – 2008 基盤研究(C)
    41. 経管栄養施行下の神経疾患患者における逆流性肺炎に対する治療法開発 17659266 2005 – 2007 萌芽研究
    42. 糖質溶液による口腔洗浄が経鼻管栄養患者の口臭に及ぼす影響 17592188 2005 – 2007 基盤研究(C)
    43. 経管栄養患者に食の感覚と満足を付与する方法の開発 15659520 2003 – 2004 萌芽研究
    44. 経管栄養者に対する口腔ケアが口腔内環境および全身状態に与える影響 11771349 1999 – 2000 奨励研究(A)

医学の英語

経管栄養: Enteral nutrition(経口摂取が困難な場合に、チューブを使用して栄養を補給すること全般を指します)

胃ろう: Gastrostomy または Gastrostomy feeding(胃に直接作られた開口部(胃ろう)を介して行う経管栄養)

例文「患者は胃ろうを通じて経管栄養を受けています」→ The patient is receiving enteral nutrition through a gastrostomy.

経管栄養離脱

  1. https://x.com/fhQIVBBBKn76001/status/1861621330157937080
  2. https://x.com/koba_shota/status/1859065158544617493 向精神薬
  3. https://x.com/towa2405/status/1875822580134977899

経管栄養に関するツイート

  1. https://x.com/akaiyukari/status/1801525175995011108
  2. https://x.com/AkiyamaRiha/status/1858442221487304993
  3. https://x.com/syuniconico/status/1787273875157565572
  4. https://x.com/Yjimu9/status/1807771934605939025
  5. https://x.com/k3FmO5tctzYoDfW/status/1871113677702889911
  6. https://x.com/negaisakura/status/1451630462355402756
  7. https://x.com/negaisakura/status/1502262800663867396
  8. https://x.com/ababmata/status/1843096654154711409
  9. https://x.com/chachan615/status/1856972845706088742
  10. https://x.com/kenmama1120/status/1856975542257684834
  11. https://x.com/490DYuRMnUn2WNx/status/1851527777641812424 飢餓テスト

自然老衰と、胃瘻、経管栄養、中心静脈栄養による延命に関して

  1. https://x.com/cshhonda/status/1721291837816864968
  2. https://x.com/xOOY8DTQOYHcDI5/status/1882602658294534280
  3. https://x.com/norea_break/status/1882613014752592132

非劣性試験とは何か?「”有意に劣性であった”とはいえない」との違い

参考

  1. ICR臨床試験入門 がんを対象とした非劣性試験《講師:若林 将史》 「非劣性」について、優越性試験と非劣性試験の比較をし、非劣性試験のデザイン(非劣性マージンの決め方、ハザード比と生存割合、解説対象集団)について解説。非劣性試験に関する topicの紹介。2023年10月に行われましたJCOG臨床試験セミナー中級編。

 

ChatGPTに訊いてみました。

非劣性試験とは?「劣性であることが有意には示されなかった」という意味ではないことについて

非劣性試験(Non-Inferiority Trial)は、医薬品や治療法の効果を比較する際に、新しい治療法が既存の標準治療よりも劣っていないことを証明するために設計される臨床試験です。

以下で、非劣性試験の概要と、「劣性であることが有意には示されなかった」という意味ではない理由について詳しく説明します。


1. 非劣性試験の目的

  • 目的: 新しい治療法(例: 新薬)が、既存の治療法(例: 標準治療)と比較して、一定の範囲内で効果が同等または非劣性であることを確認する。
    • 例: 新薬が副作用が少ない、投与が簡単であるなど、他の利点がある場合に、効果が十分であることを示すために非劣性試験が行われます。

2. 非劣性の基準(マージン)

  • 非劣性マージン(Non-Inferiority Margin, Δ):
    • 新しい治療法が劣っていると判断される許容範囲を事前に定めます。
    • このマージンは、臨床的に意味があるレベルで設定されます。
    • 例えば、既存治療法が成功率80%で、新治療法が成功率75%以上なら非劣性とみなす場合、マージンは5%です。

3. 非劣性試験の結果の解釈

「劣性であることが有意には示されなかった」という誤解

  • 誤解の背景:
    • 非劣性試験の帰無仮説は、「新しい治療法が非劣性ではない(劣っている)」と設定されます。
    • 結果として、帰無仮説が棄却されなかった場合、それは「新しい治療法が劣性であることが証明された」という意味ではありません。
  • 正しい解釈:
    • 「劣性であることが有意には示されなかった」という表現は、非劣性を証明するための試験では不適切です。
    • 非劣性試験の結果は、次のいずれかで示されます:
      1. 非劣性が証明された(非劣性マージン内に収まった)
      2. 非劣性を証明できなかった(信頼区間がマージンを超えた)

4. 非劣性試験の結果例

例1: 非劣性が証明された

  • 非劣性マージンが5%の場合、新治療法の効果と既存治療法の差の95%信頼区間が [-2%, +3%] の範囲に収まった。
  • 結果:
    • 新治療法の効果は既存治療法と統計的に差がないか、許容範囲内で非劣性である。

例2: 非劣性を証明できなかった

  • 信頼区間が [-6%, +4%] の場合、下限が非劣性マージン(-5%)を超えている。
  • 結果:
    • 非劣性が証明されず、新治療法が劣性である可能性が排除できない。

5. 「劣性が有意ではない」と非劣性試験の違い

  • 「劣性であることが有意ではない」という表現は、効果の差が統計的に有意かどうかを評価しているだけです。
  • 非劣性試験では、統計的有意性だけでなく、信頼区間が非劣性マージン内に収まるかどうかが重要です。

結論

非劣性試験の結果は、単に「劣性でないこと」を示すものではありません。非劣性マージンを基準にして、新治療法が許容可能な劣性範囲内であるかどうかを検証するものです。「劣性であることが有意ではない」というのは非劣性試験の結果を正確に表しているとはいえません。

 

非劣性が言えなかった場合に「有意に劣性である」というわけではないことについて

非劣性試験で「非劣性が証明できなかった」場合でも、それが**「有意に劣性である」**ことを示しているわけではありません。この点が非劣性試験の解釈で重要なポイントです。


非劣性試験の結果の可能性

非劣性試験の結果には、主に以下の3つのシナリオがあります:

1. 非劣性が証明された

  • 結果: 新治療法が非劣性マージン(Δ)の範囲内であり、既存治療法と同等の効果を持つと判断される。
  • 解釈: 非劣性が統計的に示された

2. 非劣性を証明できなかったが、有意に劣性とも言えない

  • 結果: 信頼区間が非劣性マージンを超えたが、既存治療法と新治療法の差が統計的に有意とは言えない。
  • 解釈: 非劣性が証明できなかったが、有意に劣性であるとは限らない
    • この場合、新治療法が標準治療より劣る可能性はあるが、それが統計的に確定していない状態。

3. 有意に劣性である

  • 結果: 信頼区間の範囲が完全に非劣性マージンを超え、効果が明確に劣性である。
  • 解釈: 新治療法が既存治療法より統計的に有意に劣っている

例で理解する

  • 非劣性マージン: -5%
  • 効果の差: 新治療法の成功率 – 標準治療の成功率
  • 信頼区間を基に判断:
効果の差 (95%信頼区間) 結果 解釈
[-3%, +2%] 非劣性が証明された 新治療法は標準治療と同等の効果がある。
[-6%, +3%] 非劣性を証明できなかった 劣性の可能性はあるが、有意に劣性とは言えない。
[-7%, -6%] 有意に劣性である 新治療法は標準治療より効果が劣ることが統計的に示された。

重要なポイント

  • 非劣性試験で「非劣性が証明できない」=「有意に劣性である」ではない:
    • 信頼区間が非劣性マージンを超えた場合、新治療法が標準治療より劣る可能性があることを示すが、それが統計的に確定しているわけではない。
  • 有意に劣性であることを示すには:
    • 信頼区間全体が非劣性マージンを超えて劣性側に偏る必要があります。

まとめ

非劣性試験の結果を正確に解釈するには、信頼区間が非劣性マージン内にあるか、マージンを超えたかを慎重に評価する必要があります。「非劣性が証明できない」と「有意に劣性である」は異なる概念です。

 

「有意に劣性」であれば非劣性マージンをしたまわったっということ

**「有意に劣性である」**とは、非劣性マージンを下回るだけでなく、統計的にその劣性が有意であることが示された場合を指します。具体的には、95%信頼区間全体が非劣性マージンの下限を超えて「劣る側」に位置している場合です。


非劣性試験における「有意に劣性」の意味

  • 非劣性マージン(例: -5%)は、許容される範囲を設定したものです。
  • 有意に劣性とは、効果の差の95%信頼区間全体がこのマージンを下回る場合を指します。
    • つまり、「新治療法は既存治療法より統計的に有意に劣っている」と結論付けられます。

信頼区間による解釈の例

前提条件

  • 非劣性マージン: -5%
  • 効果の差: 新治療法の成功率 – 標準治療の成功率

例1: 有意に劣性でない場合

  • 効果の差: [-6%, +2%]
    • 信頼区間が非劣性マージン(-5%)を少し下回る部分を含むが、全体がマージンを下回るわけではない。
    • 解釈: 非劣性が証明できないが、有意に劣性とは言えない。

例2: 有意に劣性である場合

  • 効果の差: [-7%, -6%]
    • 信頼区間全体が非劣性マージン(-5%)を下回っている。
    • 解釈: 新治療法は既存治療法より有意に劣性である。

非劣性試験における結論のフレームワーク

  1. 非劣性が証明された:
    • 信頼区間が非劣性マージン内に収まる。
    • 新治療法が非劣性と判断される。
  2. 非劣性が証明できなかったが有意に劣性ではない:
    • 信頼区間が一部非劣性マージンを下回るが、全体が下回るわけではない。
    • 新治療法が劣る可能性はあるが、統計的に確定していない。
  3. 有意に劣性である:
    • 信頼区間全体が非劣性マージンを下回る。
    • 新治療法は既存治療法より劣ることが統計的に示される。

まとめ

「有意に劣性」とは、新治療法の効果が統計的に明確に非劣性マージンを下回る場合を意味します。非劣性試験では、この「劣性である」か「非劣性である」かを信頼区間を基に慎重に解釈することが重要です。

 

仮に非劣性マージンを設定しなかったら、「劣性」かどうかの判断はどうなるのかについて

非劣性マージンを設定しない場合、「劣性」かどうかの判断は以下のように通常の優越性試験の枠組みで行われます。つまり、比較する2つの治療法の効果の差が統計的に有意かどうかに焦点が当たります。


1. 非劣性マージンがない場合の試験

  • 非劣性マージン(Δ)がない状態では、治療効果の差を評価する基準がなく、単に「劣性かどうか」を判断するためには、効果の差がゼロを基準に評価されます。

仮定される統計モデル

  1. 帰無仮説: 新治療法は標準治療法より劣るか同等(効果の差 ≤ 0)。
  2. 対立仮説: 新治療法は標準治療法より優れる(効果の差 > 0)。

2. 結果の解釈

  • 信頼区間をゼロ基準で解釈:
    • 95%信頼区間が0を完全に下回る場合:
      • 新治療法が統計的に劣性であると判断されます。
    • 信頼区間が0を含む場合:
      • 新治療法が標準治療法より有意に劣性とは言えない
    • 信頼区間が0を完全に上回る場合:
      • 新治療法が統計的に優れていると判断されます。

3. 非劣性試験と優越性試験の違い

  • 非劣性試験:
    • 非劣性マージンを設定し、標準治療より一定の範囲内で劣っていないことを証明する。
    • 信頼区間の下限が非劣性マージン(Δ)を超えることが非劣性の証明基準。
  • 優越性試験:
    • 効果の差が0を超えるかどうかに注目。
    • 信頼区間全体が0を超えれば、統計的に優れていると判断。

4. 非劣性マージンがない場合のリスク

非劣性試験において非劣性マージンを設定しないと、以下のリスクが生じます:

  1. 曖昧な結論になる:
    • 結果が劣性かどうか判断できない場合が多く、治療法の評価が不十分になります。
  2. 臨床的に意味のある基準を失う:
    • 非劣性試験の目的は、新治療法が許容範囲内で効果があるかを判断することです。
    • 非劣性マージンなしでは、「臨床的に重要な劣性かどうか」を評価できません。

5. 実際の試験設計では…

非劣性試験では、臨床的に意味がある基準を持たないと結論が曖昧になるため、ほぼ必ず非劣性マージンを設定します。そのため、非劣性マージンを設定しない場合、優越性試験として扱う方が合理的です。


まとめ

非劣性マージンを設定しない場合、「劣性」かどうかは、効果の差の信頼区間がゼロ基準で評価されます。しかし、非劣性試験の目的を達成するには非劣性マージンを設定するのが必須であり、設定しない場合は優越性試験として設計し直す方が適切です。

 

非劣性マージンを大きく設定しておけば、じつは有意に劣性だけど、非劣性ではなかったと言い張れるのかについて

理論的には、そのような解釈が可能です。ただし、非劣性試験で非劣性マージンを不適切に大きく設定することは科学的にも倫理的にも問題であり、通常は厳格な基準やガイドラインが適用されるため、簡単に「非劣性ではなかったと言い張る」ことは難しいです。


非劣性マージンの設定とその影響

  1. 非劣性マージンの意味:
    • 非劣性マージンは、新治療法が既存治療法よりどの程度劣っていても「臨床的に許容できる」とみなされる範囲を示します。
    • 大きすぎる非劣性マージンを設定すると、実際には新治療法が有意に劣性であっても、「非劣性ではない」と主張できる結果になりがちです。
  2. 不適切なマージン設定の影響:
    • 非劣性マージンが臨床的な妥当性を欠いた場合、統計的に非劣性が証明されても、その結論は科学的・倫理的に信頼できません。

非劣性マージンの設定基準

非劣性マージンを恣意的に設定することを防ぐために、以下の基準が用いられます:

  1. 臨床的妥当性:
    • マージンは臨床的な観点から、「患者にとって許容できる劣性の範囲」として設定されます。
    • 例えば、治療成功率が既存治療法で90%の場合、非劣性マージンを20%(70%まで許容)とするのは臨床的に許容されません。
  2. 統計的根拠:
    • 過去の臨床試験データやメタアナリシスを基に、標準治療法の効果の変動範囲を考慮して設定します。
  3. 規制当局のガイドライン:
    • FDAやEMA(欧州医薬品庁)は、非劣性試験の設計やマージン設定に関する詳細なガイドラインを定めています。
    • マージンが大きすぎる場合、承認を得ることが困難です。

マージン設定の不正使用のリスク

  • 可能性として:
    • マージンを大きく設定することで、新治療法が有意に劣性である場合でも、「非劣性ではない」と主張する余地が生まれる。
    • ただし、このような設計は倫理的に問題視され、研究結果や論文が批判を受ける可能性が高いです。
  • 現実的な制約:
    • 審査機関や倫理委員会が試験設計の段階で非劣性マージンの妥当性をチェックするため、恣意的な設定は難しい。
    • 読者や臨床医が試験結果を受け入れるかどうかも影響する。

例: 非劣性マージンの影響

シナリオ1: 適切なマージン(-5%)

  • 効果の差: [-6%, -3%]
    • 新治療法は標準治療法より劣性(非劣性マージンを下回る)。
    • 結論: 非劣性ではない。

シナリオ2: 不適切に大きなマージン(-10%)

  • 効果の差: [-6%, -3%]
    • 非劣性マージン内に収まるため、「非劣性」と主張できる。
    • 問題点: 実際には新治療法が標準治療法より劣性であることが隠される。

結論

非劣性マージンを不適切に大きく設定すれば、「有意に劣性」である場合でも「非劣性ではない」と主張する余地が生まれます。しかし、臨床試験におけるマージン設定には厳格な基準があり、恣意的な操作は倫理的にも科学的にも認められません。

非劣性試験導入の歴史

非劣性試験(Non-Inferiority Trials)は、医薬品や治療法の評価において比較的近年になって広く採用されるようになった試験デザインで、その背景には医療技術の進歩や倫理的な配慮、そして規制当局の要件の変化が大きく影響しています。以下にその歴史と普及の背景を説明します。


1. 非劣性試験の起源

  • 起源と初期の試験デザイン:
    • 非劣性試験の考え方は、優越性試験と対照試験の発展に伴って20世紀後半に登場しました。
    • 初期の臨床試験では、新薬や治療法が既存治療より優れていることを示すことが主目的でした。しかし、新たな治療法が必ずしも「既存治療より優れる」必要がないケースも増えてきました。
  • 特定の状況での必要性:
    • 新治療法が、副作用の軽減、簡便性の向上、費用削減といった利点を持つ場合、効果が標準治療と同等であれば臨床的に価値があるとみなされることがあります。
    • このような状況で、「既存治療より劣っていない」ことを証明する非劣性試験が必要になりました。

2. 非劣性試験の普及のきっかけ

  • 20世紀末の変化:
    • 非劣性試験が一般的になったのは、1990年代以降です。この頃、規制当局が新薬承認の基準として非劣性試験を受け入れ始めたことが大きな要因です。
  • 規制当局のガイドライン:
    • 米国食品医薬品局(FDA)や欧州医薬品庁(EMA)は、非劣性試験に関する明確なガイドラインを策定しました。
    • これにより、非劣性試験の設計、非劣性マージンの設定、結果の解釈に関する標準化が進みました。

3. 非劣性試験が広がった理由

  1. 倫理的な配慮:
    • 臨床試験において、プラセボ群を設けることが難しい疾患(例: がんや心血管疾患)では、標準治療を対照群とする非劣性試験が必要でした。
    • 特に致命的な疾患や重篤な疾患では、プラセボを使用することが倫理的に許容されないため、非劣性試験が重要な役割を果たしました。
  2. 治療効果が確立された疾患:
    • 新しい治療法が登場しても、既存治療が非常に効果的である場合、新治療法が既存治療より優れていることを証明するのは難しいケースがあります。
    • このような場合、非劣性試験が選ばれることが増えました。
  3. ジェネリック医薬品の増加:
    • ジェネリック医薬品やバイオシミラー(バイオ医薬品の類似薬)の承認プロセスでは、非劣性試験が広く使われるようになりました。

4. 主な歴史的な出来事

  • 1980年代: 非劣性試験の概念が臨床試験の文献で登場し始める。
  • 1990年代: FDAやEMAが非劣性試験の設計に関するガイドラインを発行。
  • 2000年代以降:
    • 非劣性試験が新薬承認の標準的なデザインとして採用される。
    • 特に、抗菌薬、抗ウイルス薬、抗がん剤の分野で広く利用。

5. 現在の状況

  • 多様な疾患領域で採用:
    • 非劣性試験は現在、感染症、心血管疾患、精神疾患、がん、免疫疾患など幅広い分野で利用されています。
  • 非劣性試験の課題:
    • 非劣性マージンの設定が臨床的に妥当でなければ、試験結果の信頼性が損なわれるリスクがあります。
    • 被験者数が優越性試験より多くなる場合が多いため、コストと時間が増加することがあります。

まとめ

  • 非劣性試験の一般化は、主に1990年代以降
  • 規制当局のガイドラインと倫理的な配慮が、非劣性試験の普及を促しました。
  • 現在では、特定の条件下で新薬や治療法を評価する上で欠かせない試験デザインとなっています。

 

API利用とウェブブラウザ閲覧の違い、APIを利用したマッシュアップの開発

APIでアクセスしてもブラウザが開かれてHTMLファイルが開かれるだけ? API使わなくても同じじゃないの?って思ったので、ChatGPTに訊いてみました。

APIを使う場合とブラウザで直接HTMLページを開く場合には、大きな違いがあります。それぞれの仕組みやメリットについて詳しく説明しますね!


1. ブラウザでHTMLファイルを開く場合

  • 仕組み:
    • ブラウザはHTMLファイルを受け取って、ユーザーが視覚的に操作できるようレンダリングします。
    • 基本的には人間が操作するためのインターフェースです。
  • 特徴:
    • 手動操作が必要: ページを読み取ったり、ボタンをクリックしたりするのは人間の役割。
    • データ取得の自動化は困難: ページに表示される情報をプログラムで扱うには、Webスクレイピングなどの方法が必要になる。

2. APIを使う場合

  • 仕組み:
    • API(Application Programming Interface)は、プログラム同士が通信するための窓口です。
    • クライアント(あなたのプログラム)がAPIにリクエストを送り、サーバーから**構造化されたデータ(例: JSONやXML)**を受け取ります。
  • 特徴:
    • プログラムから直接データを取得:
      • APIは必要なデータを構造化された形式で返してくれるため、解析や処理が容易です。
      • 例: REST APIを使ってデータベースの情報を取得。
    • 自動化に最適:
      • 定期的なデータ収集や複雑な処理を、プログラムで簡単に実現可能。
    • 効率的:
      • 必要なデータだけを取得できるため、余計な情報(CSSやJavaScript)は含まれません。

APIを使うべき場合

  1. 大量のデータを自動で処理したいとき:
    • 例: 毎日特定の天気情報を取得して分析する。
  2. データの正確性が必要なとき:
    • APIで得られるデータはサーバーから直接提供されるため、HTMLからスクレイピングするよりも信頼性が高い。
  3. ユーザーインターフェースが不要な場合:
    • APIはブラウザを開く必要がなく、バックエンドで動作するプログラムに最適。

APIを使わない場合の限界

  • HTMLを直接開くだけでは、ページに表示されるデータを取得するために、手作業スクレイピングが必要です。
  • スクレイピングの問題点:
    • ページ構造が変更されるとプログラムが動かなくなる。
    • 法律や規約上、許可されていないこともある。

結論

  • APIを使うと、効率的かつ自動化された方法でデータを扱えるため、HTMLを直接開く方法よりも便利で信頼性があります。
  • ブラウザを開くだけではできないプログラム的な操作が可能になるのがAPIの強みです。

 

全然、違うんですね。

APIでアクセスしたときの結果はどうやって受け取ればいいのでしょうか。

XMLもマッシュアップを支えるための重要な要素の1つです。Web APIは検索・編集・加工といった「機能」面の働きをしていますが、Web APIで提供されるデータフォーマットとして主にXMLが利用されています。 XMLで提供されているデータは加工や編集がとても手軽にできるのが特徴です。なので、「A」というWeb APIから得たXMLデータを「B」というWeb APIで利用する…… といった使い方ができるのです。https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/articles/0803/13/news133.html

マッシュアップとは

API (Application Programming Interface)」とは、アプリケーションやサービスから、さまざまな対象の機能を利用するための仕組みのことで、その中でも、インターネットを通じてWebサービスの機能を呼び出すためのものを「Web API」と言います。さまざまなサービスが、その機能をほかのサービスやアプリケーションに組み込めるように、「Web API」という形で公開し、そのような「Web API」を組み合わせて、新しいサービスを作ることを「マッシュアップ」と呼びます。https://www.toyo.ac.jp/nyushi/column/video-lecture/20200729_02.html

科研費採択調書のオンライン共有を実施している大学

科研費の応募者が一番見たいものは採択された科研費の研究計画調書でしょう。なにしろそのままお手本になります。科研費の教科書が何冊も出版されていますが、調書まるまる掲載ということはそうそうありません。大学によっては、閲覧サービスを提供しているようです。紙媒体だけでなくオンラインでの共有を行っている大学もあるようですね。

  1. 横浜国立大学
    1. [P15 [D]] Microsoft Office 365を活用した科研費採択調書のオンライン閲覧制度 RA協議会第8回年次大会 横浜国立大学では科研費の獲得を支援することを目的に、従来より科研費採択調書の閲覧制度を紙媒体により実施している。しかし、同制度では勤務時間内に所定の場所に足を運ぶ必要があるため、多忙な教員の実態に寄り添ったサービスとはなっていなかった。特に、コロナ禍で出勤が制限された昨年度には利用者が大きく減少しており、サービスの改善が求められた。このような背景を踏まえ、本学ではMicrosoftのoffice 365を活用することによって、特定の研究種目の科研費採択調書をオンライン上で閲覧できる制度を試行的に開始した。https://confit.atlas.jp/guide/event/rman8th2022/subject/1E_poster01-50-16/detail?lang=ja
    2. 採択調書の閲覧制度(学内限定)・紙媒体による閲覧制度(研究推進機構までお越しください)・オンラインによる閲覧制度(office365へのログインが必要です)https://www.ripo.ynu.ac.jp/researcher/planning/kaken/
  2. 東京都立大学 科研費採択調書閲覧企画 https://research-miyacology.tmu.ac.jp/news/14412/ Microsoft365アプリを通じ、オンラインで採択調書の閲覧が可能 閲覧はブラウザでの表示のみダウンロード不可・印刷不可の制限付きビュー)となります。
  3. 信州大学 科研費採択調書のオンライン閲覧制度 https://www.shinshu-u.ac.jp/institution/suirlo/60afb6aaa80816e0f46f6f1129beef18.pdf は本学に所属する研究代表者から提供を受けた科研費の採択調書を Web ブラウザ上で閲覧できるサービスです。秘密保持の観点から、閲覧者は学内職員に限るとともに、閲覧できる採択調書は、ブラウザからダウンロードや印刷ができない仕様になっています。
  4. 東海大学 科研費採択研究計画調書集 https://www.u-tokai.ac.jp/education-research/research-promotion/research-funds/scientific-research-data03/ 東海大学の採択研究計画調書を一堂に集約し、採択のためのノウハウを全学で共有!科研費PJでは、これまでに採択された研究課題の「研究計画調書」を東海大学研究推進部のホームページ(学内限定)で公開しています。採択者の創意工夫を実際に見られる貴重な資料です。現在(2018年3月末)の掲載数は約330課題(新学術領域研究・基盤研究・挑戦的研究・挑戦的萌芽研究・若手研究)
  5. 長崎大学 科研費調書閲覧  https://www.ura.nagasaki-u.ac.jp/?page_id=29801 「指定場所での紙媒体調書の閲覧」および「オンライン閲覧サービス」の2つの方法で閲覧が可能です。 オンライン閲覧サービス利用方法:専用webサイト(SharePoint)にて閲覧

参考

  1. 「見せたいけどダウンロードはさせたくない」資料の共有方法 Microsoft365相談センター https://licensecounter.jp/microsoft365/blog/2020/07/download-restriction.html

科研費で申請する研究種目のステップアップする支援する大学の取組み

  1. 京都大学 科研費獲得を目指す学内ファンド:いしずえ これまでに研究代表者として採択された科研費の最大種目より大型の種目に挑戦する研究者を対象に経費面での支援
  2. 神戸大学 インセンティブ付支援プログラム 〔1.ステップアップ挑戦型、2.再挑戦型〕 ステップアップ挑戦型は、・これまで基盤A/Bの採択実績が無い方が・基盤A/Bに代表者として申請し、・多種目(萌芽等)の重複申請することを支援するプログラムです。不採択時には、審査結果に応じた保障金を令和7年度に配賦します。

科研費獲得のインセンティブ 報奨金、研究費の優先配分など

報奨金

エッ! 外部資金を獲得した人に報奨金!? 熊本大学教職員組合 http://union.kumamoto-u.ac.jp/akarenga/2007/akarenga0721.pdf

  1. 研究統括機構研究教授等に係る報奨金授賞式を行いました 2024年03月08日 新潟大学 https://www.niigata-u.ac.jp/news/2024/579288/ 研究統括機構では、本学における研究の活性化および発展に寄与することを目的に、大型の科研費等の競争的研究費を獲得し、かつ、特に優れた研究業績を有する准教授には「研究統括機構研究教授」を、同じく講師または助教には「研究統括機構研究准教授」の名称を付与するとともに、報奨金を支給する制度を平成28年度から実施しています。
  2. 研究推進機構研究教授等に係る報奨金授賞式を行いました 2022年03月25日 金曜日 新潟大学 https://www.niigata-u.ac.jp/news/2022/120534/

研究費の配分

  1. 信州大学 https://www.shinshu-u.ac.jp/institution/suirlo/60afb6aaa80816e0f46f6f1129beef18.pdf 研究力強化支援事業 科研費採択実績に応じて部局への経費配分を行う、「部局支援プログラム」

大型予算に申請して不採択だった場合の保障

  1. 令和2年度 科研費等獲得インセンティブ経費 公募要領 https://gspd.skr.u-ryukyu.ac.jp/gakusaibu/kenkyu/wp-content/uploads/2020/04/74f1d096ed9e9551296f0c401fe3e40c-1.pdf 科研費等の応募資格を有し、原則として表1に掲げる令和2年度の科研費等に研究代表者として申請し、 不採択Aであった者。 (表1) 特別推進研究、学術変革領域研究(領域代表者に限る)、基盤研究S、基盤研究A、 基盤研究B、挑戦的研究(開拓)、その他直接経費が 1,600 万円以上の研究費等

科研費新規採択倍増の取組み

どこの大学も科研費の採択件数を増やそうと頑張っていますが、科研費倍増の成功事例となる取り組みで目についたものをまとめておきます。

SP読み合わせ とは

読み合わせとは、演劇などの稽古で俳優らが台本のそれぞれのセリフを互いに読んで、セリフの受け渡しの練習をすることです。SPとは、OSCEなどの模擬患者のことでSimulated Patient もしくはstandard patientの略です。

SPがすることは? SPには2つの役割があります。

一般模擬患者* (Simulated Patient) 学生の医療面接*などの練習の際に、患者役を演じます。

標準模擬患者* (Standardized Patient) 客観的臨床能力試験(OSCE*(オスキー))などの試験で、学生の医療面接などの技能を測るために患者役を演じます。

仙台SP研究会https://sites.google.com/site/sendaispkenkyukai/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0/sp%E3%81%A8%E3%81%AF

SP読み合わせとは、模擬患者と医師の会話のシナリオで使われるセリフが自然なものになっているか、セリフを確認する作業のようです。

 

  1. 金沢大学模擬患者の会 https://rchpe.w3.kanazawa-u.ac.jp/patient/ 試験前の講習会で、具体的な試験の進行を説明し、事前にお送りしたシナリオをもとにお集まりいただいた皆さんでシナリオの読み合わせを行います。「学生がこう聞いてきたときどうしたらよいのだろう」など、疑問が出てきましたら、医学教育研究センターの教員が傍におりますので、お気軽にお尋ねください。質問にお答えし、またその回答は模擬患者さん全員に共有させていただきます。試験での「標準化(学生だれもが同じように試験を受けれるようにすること)」のためです。講習会では、模擬患者さん同士で学生(医師)役・模擬患者(患者)役となってロールプレイ練習をしていただきます
  2. 仙台SP研究会
  3. 標準模擬患者の練習状況とOSCEに対する意識: 全国調査第二報 https://www.jstage.jst.go.jp/article/mededjapan1970/39/4/39_4_259/_article/-char/ja/
  4. 標準模擬患者&模擬患者募集 神戸学院大学薬学部では、薬学共用試験OSCE<オスキー>に参加・協力して下さる一般市民のボランティアとして、標準模擬患者と模擬患者を募集しています。ご興味のある方はぜひご協力ください。https://kobegakuin-yakugaku.jp/sp/
  5. 高齢者が参加しやすい模擬患者養成プログラムの検討 川崎医療福祉学会誌 Vol. 25 No. 1 2015 217-22 https://i.kawasaki-m.ac.jp/mwsoc/journal/jp/2015-j25-1/P217-222_hamabata.pdf
  6. あなたの患者になりたい「OSCEなので5分!」佐伯晴子(東京SP研究会・模擬患者コーディネーター) 医学会新聞 https://www.igaku-shoin.co.jp/paper/archive/old/old_article/n2003dir/n2523dir/n2523_10.htm
  7. よくわかる医療面接と模擬患者 出版社: 名古屋大学出版会 著者: 鈴木富雄 阿部恵子(編) 発行日: 2011-02-10 分野: 医学一般 > 医学教育 ISBN: 9784815806590 第II部 模擬患者のてびき 第4章 模擬患者とは? 1 医療面接教育とSP誕生の背景 2 SPの歴史 3 SPについて 第5章 模擬患者になるには? 1 リクルート 2 一般模擬患者のトレーニング 3 難しいシナリオのトレーニング 4 デビュー 5 振り返り 6 継続トレーニング 7 マネジメント 8 トレーニングプログラム 第6章 標準模擬患者のトレーニング 1 OSCE用標準模擬患者のトレーニング 2 Advanced OSCE用標準模擬患者のトレーニング ?? 身体診察のあるシナリオ用 3 振り返り 第7章 医療面接実習を始める 1 準備 2 実習 3 スタッフの振り返り
  8. https://mhlw-grants.niph.go.jp/system/files/2005/058021/200501252B/200501252B0005.pdf
  9. 佐賀大学医学部地域医療科学教育研究センター模擬患者グループ“のぞみ”活動記録 67ページPDF https://www.sme.med.saga-u.ac.jp/nozomi/pdf/houkoku1.pdf
  10. 佐賀大学医学部地域医療科学教育研究センター模擬患者グループ“のぞみ”活動記録 109ページPDF https://www.sme.med.saga-u.ac.jp/nozomi/pdf/houkoku2.pdf
  11. 共用試験OSCEトライアルの実態と問題点 2007 北陸大学紀要 https://www.hokuriku-u.ac.jp/about/campus/libraryDATA/kiyo31/yaku4.pdf
  12. 共用試験実施評価機構と 共用試験  https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000181638.pdf
  13. 2021 年度 看護実践能力育成教育 OSCE 実施マニュアル 【教員用】 札幌市立大学 看護学部 看護学科 https://faculty3.scu.ac.jp/kanrenshiryo/304OSCEzissimanual.pdf
  14. 模擬患者SP日誌2005年SP一年生は医療面接の実習授業に出席しています http://tan.life.coocan.jp/sp-nissi2005.htm
  15. 標準模擬患者養成におけるICT機器活用による2段階トレーニングの実践と評価 https://core.ac.uk/download/pdf/236172709.pdf