担癌あるいは担がんは、がんを体の中に持っている状態のことだそうです。自分が初めてこの言葉を知ったのは、がん細胞をマウスの体内に入れて癌のマウスをつくるような実験においてだったので、てっきりがん細胞を移植することかと思っていたのですが、全然違いました。
担がん(状態)とは?がんを体内に持っていることです。(国際医療福祉大学三田病院)
担癌という言葉の使用例
担癌あるいは担がんは、がんを体の中に持っている状態のことだそうです。自分が初めてこの言葉を知ったのは、がん細胞をマウスの体内に入れて癌のマウスをつくるような実験においてだったので、てっきりがん細胞を移植することかと思っていたのですが、全然違いました。
担がん(状態)とは?がんを体内に持っていることです。(国際医療福祉大学三田病院)
担癌という言葉の使用例
3大栄養素といえば、糖質、タンパク質、脂質で、それにビタミンとミネラルを合わせて5大栄養素と言われます。ビタミンとは、生体にとって必須であるにもかかわらず、体内で十分な量を合成することができないため、食べ物から摂取する必要がある化合物のことです。
ビタミンにはさまざまな種類があります。その多くは「補酵素」として酵素を助けて化学反応を触媒する働きをします。また、酸化反応や還元反応において、酸化剤や還元剤としての働きをもつビタミンもあります。
vitaminは、歴史的にはvitamineとeがついていたそうですが、その後、ビタミンはアミン(amine)にかぎらないことがわかり、eをとった綴りに変更されました。
5大栄養素といえば、糖質、タンパク質、脂質、ミネラル、そしてビタミンです。ビタミンが発見される前は、糖質、タンパク質、脂質、ミネラルの4つが人間が必要とする栄養素だと考えられていました。病気の原因といえば、毒素であったり病原菌であったわけです。ところが、どうやら病気によってはその原因が栄養素の欠乏にあるようだということがわかってきました。そこで「生きるために必要なアミン」として、vital amine = vitamine という名前が作り出されたのです。その後の研究の進展とともにamineに限るものではないことがわかり、vitaminと少し名前がかわりましたがこのコンセプトは生き残りました。微量だけれどもそれがないと人間が生きられない、そういう栄養素の正体が研究によって追い求められた結果、種々のビタミンが発見されたのです。
ビタミンの多くは、「補酵素」として、特定の代謝酵素の働きに必須の役割を持っています。そのためビタミンが欠乏すると、特定の代謝経路が阻害されることになり、必要な生体構成要素がつくれなくなったり、必要なエネルギーが得られなくなって、病気になります。
ビタミンA、ビタミンB1,ビタミンB2,ビタミンB6,ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKという種類があります。なぜBだけ1,2,12とわかれているのか、なぜEの次がとんでKなのか、秩序が好きな人は発狂しそうないい加減な命名ですが、これはビタミンの研究の歴史によるものです。
さらにややこしいのは、ビタミンに分類されるのですが、ビタミンという名前では呼ばれていないものがあります。ナイアシン,パントテン酸,ビオチン,葉酸もビタミンです。実際、これらはビタミン+アルファベット+数字の呼称で呼ばれることもあります。ナイアシン=ビタミンB3,パントテン酸=ビタミンB5,ビオチン=ビタミンB7,葉酸=ビタミンB9といった具合です。日本ではこれらは化合物名そのもので呼ばれることのほうが一般的です。
ビタミンは13種類もあるんですね。ビタミンB3,5,7,9は、ビタミンという言葉でなく、その化合物の名称そのもので呼ばれることが多いようです。ビタミンは文字通り生きるために重要な物質なので、全て名前、働き、欠乏したときの病気を覚えておく必要があります。まずは、水に溶けるか(水溶性ビタミン)、水に溶けないか(脂溶性ビタミン)とに分けて覚えましょう。抗酸化作用を持つビタミンとして、水溶性ビタミンであるビタミンC(アスコルビン酸)、脂溶性ビタミンのビタミンE(トコフェロール)を覚えておきましょう。
水溶性ビタミン
脂溶性ビタミン
ビタミンの定義は、体に微量必要だけれども十分な量を合成できないので食事から摂取しなければいけない栄養素です。ビタミンの研究の歴史において、当初はビタミンだ(体の中では合成できない)と思われていなのに実は作れたというものもあるため、名前を与えられたあとでビタミンから外されたものがあります。そのため、ビタミンBの数字が飛び飛びになってしまいました。また、ビタミンに分類されますが別名のほうが通りがいいものもいくつかあります。
まずは13種類のビタミンのうち、脂溶性ビタミンはADEK(えいでっく),水溶性ビタミンはB群とCと覚えましょう。13-5=8個がビタミンB群ということになります。
12このうち、4,8,10,11,の4つはビタミンから外されました。ビタミンB群は1~12あるのに、途中が抜けていて、覚えにくいので、抜けた数字を覚えてしまったほうが楽です。4,8が抜けています。あとは12の前の2つが抜けています。
ビタミンB群は、「ちりなぱぴびようし」(散りな、パピ美容師)とでも覚えましょうか。
ビタミンB群は全て補酵素としての役割を持ちます。ビタミンCの一番の役割は抗酸化剤としてですが、補酵素としても働くことがあります。脂溶性ビタミンA,D,E,Kはそれぞれ特有の働きがあります。
ビタミンにはたくさんの種類がありますが、研究の歴史においては一つずつ発見されてきました。その最初のビタミンの発見者はなんと日本人で、鈴木梅太郎博士(1874~1943)です。最初に見つかったビタミンは、チアミン(ビタミンB1)でした(1910年)。ビタミンという呼び方は、鈴木梅太郎の発見よりもあとのことであり、鈴木梅太郎は自分が見つけたこの新たな栄養素をオリザニンと呼びました。
ビタミンB1は米ぬかに含まれており、精米して白米にすると摂取できません。白米ばかり食べていると脚気という病気になりますが、糠や玄米を食べることで脚気を予防したり快復させる効果があります。鈴木梅太郎は、糠の中に脚気を防ぐ物質があると考えて、その物質の精製を試みた結果、ビタミンB1の発見へとたどり着いたのです。
残念なことに鈴木梅太郎より1年おくれてビタミンB1を発見したポーランドのフンク博士がこれをビタミンを呼び、それが有名になってしまったそうです。
E.V.McCollum博士は実験により、牛乳中にネズミの成長に必須の物質としてFat soluble A、Water soluble Bと呼ぶものを見出し、J.C.Drummond博士は航海中によくみられる壊血病の予防には檸檬などの柑橘類に含まれる成分が効果的であることを示してWater soluble Cと名付けたそうです。これらはそれぞれ、現在知られるビタミンA ,ビタミンB,ビタミンCです。
どのビタミンが水溶性でどのビタミンが脂溶性かというのは国家試験で出題されたりします。覚えていないとどうしようもないのですが、ビタミンBとビタミンCは水溶性、のこりのビタミンA,D,E,Kが脂溶性です。化合物名で呼ばれているビタミンも水溶性です。
ビタミンB1は、ぶた肉に多く含まれます。また、脚気の予防に使われたことからわかるように、玄米などにも含まれています。
ビタミンB1は、別名チアミンですが、リン酸機が2つついたチアミンピロリン酸(TPP)として、解糖系で補酵素の役割を果たします。
解糖系の産物であるピルビン酸は、アセチルCoAに変換されてTCA回路へと入りますが、ピルビン酸からアセチルCoAが作られる反応において、ピルビン酸脱水素酵素複合体(pyruvate dehydrogenase complex)が酵素として働きますが、その際、ビタミンB1は、チアミンピロリン酸として補酵素の役割を果たします。
ピルビン酸脱水素酵素複合体(pyruvate dehydrogenase complex)は、解糖系で産生されたピルビン酸を次のステップであるクエン酸回路に受け渡す際に、クエン酸をアセチルCoAに変換する反応で働く酵素で、エネルギー代謝において非常に重要な位置にいます。ピルビン酸脱水素酵素複合体は、いくつもの補酵素が必要ですが、これらの補酵素はビタミンから作られます。ビタミンが生体にとって重要なわけですね。補酵素「チアミンピロリン酸」はチアミンすなわちビタミンB1から作られます。補酵素「αーリポ酸(alpha-lipoic acide)」は、ビタミン様物質と呼ばれることもあります。CoA(補酵素A)の構成物質の一つとしてはパントテン酸が必要です。補酵素「フラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)」はリボフラビン(ビタミンB2)から作られます。補酵素「ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD+)」はナイアシンから作られます。このように、ピルビン酸脱水素酵素複合体が働くときに必要な補酵素は、いくつものビタミンから作られているのです。
脚気は、日本で白米を食べるようになって流行した病気だそうです。それまでは玄米を食べていたため、ビタミンB1を摂取できていたのでした。また明治、大正、昭和の時代も軍隊で脚気が流行り多くの死者を出しています。
第110回 看護師国家試験 午後問題62 アルコールを多飲する人によくみられ、意識障害、眼球運動障害および歩行障害を特徴とするのはどれか。
ビタミンB3は、ナイアシンと呼ばれることが多いと思います。ニコチン酸とニコチンアミド(ニコチン酸アミド)とを合わせてビタミンB3と総称します。
ナイアシンが不足するとペラグラという病気になります。
今どきビタミンC不足になることなんてあるんだろうかと思いますが、野菜や果物を食べない偏食を続けていると、壊血病になるそうです。
MedicalTribuneに「49歳で米国の病理研修医に転身!」という記事がありました。国立がんセンターの室長という立場を辞して、医師のキャリアパスのピラミッドの最底辺である薄給の研修医(レジデント)からやり直すことなど、周りからは無謀としか思われない選択をして、アメリカでのキャリアを築いている病理医の話です。
世の中には気が合う人と合わない人がいます。これが自分はずっとナゾでした。なぜ合う人と合わない人がいるのでしょうか。
合う合わないをもう少し具体的に考えると、共感するかしないか、協同作業を行うときにラポール(信頼感)が生じるかどうかということになります。
共感(empathy)やラポール(rapport)の実体(neural correlates, neural substrate)は何でしょうか。
共感とは
共感に関する論文
2022
2021
2020
2019
2017
2016
2015
2014
2013
2012レビュー論文
2012原著論文
2008
やりたいことが頭の中で整理されていない状態で科研費の申請書を書いていても、うまく書けるわけがありません。紙面を埋めることができたとしても、論理展開が不明瞭で、同じようなことを繰り返し述べているだけだったり、無関係なことを書いてしまっていたりしています。
研究計画調書を書き始める前に一番大事なことは、研究計画のあらすじをたてておくことです。JSPSからダウンロードしてきた様式の空白のページにいきなり文章を書きだしてはいけません。
まずは、計画の全体像を、箇条書きにしてみましょう。何をしりたいので、何をする。どういう方法でそれをする。という論理的な構成が大事です。
研究のデザインをするためには、知りたいこと、ある生命現象のメカニズムに関する作業仮説をしっかりと立てることです。それを、一枚の図(俗に言うポンチ絵)にまとめることが大事です。作業仮説の図を申請書に掲載するかしないかで、審査委員の労力が劇的にかわります。
作業仮説の図が書けないということは、研究のアイデアが十分にクリアにはなっていないということです。申請書作成の大部分の時間は、作業仮説のわかりやすい図の作成に費やされるべきなのです。作業仮説の図が完成すれれば、それを見ながら文章を書いていけば、楽に書けます。審査委員はそれを見ながら文章を読んでいけば、楽に理解ができます。
あなたが書いた申請書に、作業仮説の図や、実験構想の図がありますか?もし、まだなければ、今すぐ作りましょう。
電子カルテの情報は、そのままデジタルで抽出してデータベースを構築できれば良いのですが、実際にはそういう使い方は、個人情報保護の観点からほとんどの場合許されていません。研究者は病院の管理部門に依頼してデータを抽出してもらったり、自分で手作業で電子カルテのデータを転記したりするようです。
データベース構築に利用されるソフトウェアは、マイクロソフトのエクセルが一番使われています。エクセルでデータベースを構築する手順や注意点などを解説した論文、記事などを紹介します。
Secure Medical Data Collection – Best Practices with Excel, and Leveling Up to REDCap & CollaboratoR 1,011 回視聴 2021/08/31 The R/Medicine presentation covers Best practices for Secure Medical Data Collection with demonstrations provided by Peter Higgins, Will Beasley, Amanda Miller, and Kenneth McLean.
生体の細胞がエネルギーを生産する際、解糖系とそれにつづくTCA回路を利用しています。解糖系の部分だけだとエネルギー通貨であるATPは2個しか生産されません。解糖系の最終産物であるピルビン酸は、アセチルCoAに変換されて、TCA回路に入り、TCA回路で生産されたNADHが電子伝達系に入って、最終的にはATPが産生されます。電子伝達系では、酸素分子が消費されます。解糖系では酸素は必要とされないため、嫌気的なエネルギー産生と言えます。
さて、がん細胞はエネルギーを産生するために解糖系を好んで利用します。つまり、グルコースを大量に必要とするのです。そのため、グルコースを多量に取り込んだ細胞を可視化することによりがん細胞を可視化することが可能です。
がんに特徴的な糖代謝の亢進を利用してがんを可視化することができます。
がん細胞は、正常な細胞よりも糖(グルコース)を大量に消費します。グルコースと類似の化学構造を持つ化合物フルオロデオキシグルコース(FDG)は、グルコースと同様にがん細胞に多く取り込まれますが、解糖系[でのエネルギー産生には用いられず、細胞内にとどまり続ける特徴があります。一般的なPET診断では、FDGを放射性同位体フッ素(18F)で標識した18F-FDGを患者に投与し、がん組織に集積した18Fに由来する放射線の量と分布を検出することで、がんの位置や大きさを可視化します。この診断法は「18F-FDG-PET」と呼ばれ、非侵襲的ながん検査として広く普及しています。https://www.riken.jp/press/2021/20210517_1/index.html
がん細胞はエネルギー源としてグルコースを利用するため、多量のグルコースが必要です。筋肉は実はグルコースの供給源の一つになっています。筋肉のタンパク質が分解されてできるアラニンは、グルコースの材料になります。
がんが生体の正常た代謝を変化させている、つまり、がん細胞がエネルギー源として必要なグルコースの供給が十分得られるように巧妙に生体の代謝を制御しているということに注目した研究が増えてきています。
Cachexia – Wasting Syndrome – Explained! 901 回視聴 2022/05/10
Combating cachexia: New approaches 11,910 回視聴 2015/12/20 Earn CME for related activities: https://www.naccme.com/oln The 20th Annual Perspectives in Thoracic Oncology, held in New York, NY from November 21-22, 2015 provided thoracic oncology clinicians and researchers with the latest information on the complex biology and treatment of lung cancer. This conference series has become the premier forum to update knowledge in the field, confirm current best-practices, and provide valuable take-home information on exciting new screening and staging modalities, management approaches, and emerging treatment options. In this presentation, Dr. Phil D. Bonomi examines new approaches for combating cachexia.
Cachexia (wasting syndrome) 43,041 回視聴 2017/11/25 😍🖼Animated Mnemonics (Picmonic): https://www.picmonic.com/viphookup/me…
心臓におけるプレコンディショニングは、短時間の虚血が先行することにより、その後に遭遇する長時間の虚血に対する抵抗性を獲得することをいう。すなわち、血流の停止に伴って、心筋は強い虚血状態に陥り、それが一定時間を越えると不可逆性になり心筋梗塞を発症するが、壊死を生じない程度の極短時間の虚血の先行によって、その後に続く長時間の虚血に対して抵抗性を獲得し、虚血性障害が軽減される。この現象は、薬物や心臓カテーテル手技を用いての外因的な機序ではなく、心筋自体が有する内因性の心筋保護機構を発現させることである。https://www.vecof.or.jp/30th_anniversary_report/CONTENTS/H/H6_018.pdf
Murry et al., 1986 Circulation74:1124-1136、1986
Ischemic Preconditioning How it works and does it matter 1,654 回視聴 2020/09/30 How to Be A Complete Anesthesiologist? – MD DNB Anesthesia Package You Tube Link: https://www.youtube.com/watch?v=kDVyR… Comprehensive Critical Care Medicine – Why you have to learn it? | Dr. Ranjith Karthekeyan
Rehabilitation to Competition Day: Potential Application of Ischemic Preconditioning
817 回視聴 2019/10/22 Rehabilitation to Competition Day: Potential Application of Ischemic Preconditioning, by Dr Scott Cocking, Physiologist – Aspire Academy
Session-Specific Learning Objectives:
On completion of this activity, participants should be able to:
1- Describe how Ischemic Preconditioning is performed
2- Recall certain mechanisms of action that take place following ischemic preconditioning
3- Assess how and when ischemic preconditioning may provide the greatest benefit to an athlete
Remote Ischemic Preconditioning for Heart Surgery 2015/10/08 Remote ischemic preconditioning has been reported to reduce biomarkers of ischemia and reperfusion injury in patients who undergo cardiac surgery. But does it really improve clinical outcomes? New research findings are summarized in a short video. 結論:効果なし
infarct 梗塞(動脈が閉塞した結果、その先の組織が壊死した状態のこと)