頭がいい悪いは、学校ではテストの成績で測られて、成績でお互い頭がいい悪いという印象付けが行われることが多いかもしれませんん。しかし、テストで測っているものは本当に頭の良さでしょうか。頭の良さを測るために作られた問題であっても、テスト勉強をした学生が、とりあえず知識を詰め込んで何とか対象してテストの点数だけは取れてしまったということも起こりえます。数学の問題を解くときに、与えられたものを素直に見て取り組んで論理的思考によって答えを得るのではなく、予め詰め込んでおいた解法のパターンと照らし合わせて、この問題はアレだ!みたいに当てはめるやり方です。あるいは、英語の長文をちゃんと頭から文法に則って読むことをせずに、単語の意味だけを拾って、なんとなく意味が通りそうな文を作り上げると、ある程度は英語の問題も解けてしまうといった具合です。
実はテストで同じ点数を取った学生が二人いたとしても、その二人のテスト勉強のやりかたにそのような差があった場合は、もはやそのテストは頭の良さを正しく測定できたとはいえないのです。
分けること
自分の周りにある様々なものを、分けて考えることが第一歩です。机と椅子。人間と犬。大人と子供。自分と他人。netherthelessとnonetheless。何が同じで何が違うのか、同じカテゴリーにまとめていいのか、違うのか。物事が理解できていない場合、何かと何かを混同してしまっていて区別がついていないということがしばしばあります。
抽象―具体の階層に分けること
リンゴ、ミカン、バナナ、つまり果物。肉、魚、野菜、つまり食べ物。あらゆるものは、抽象度、具体度によって同じ階層の同じグループかどうかに分類できます。「度」というときには、何かしらの基準が必要です。果物と言う場合には、そもそも果物とは何かが定義されていないといけません。定義がされいてはじめて、椅子が果物かどうかの議論ができます。カメの甲羅は骨かどうかなど。
CEME
分けるときに大事な観点は、全てのモノが分類対象になるようにすることです。果物とそれ以外とすれば、果物の定義を満たすものは果物に分類され、果物の定義を満たさないものは「それ以外」に分類できます。
関連性
原因と結果。因果関係はないが相関していることなど。喫煙者であることと、タバコを携帯していることとは因果関係があります。タバコを携帯していることと、携帯用灰皿を持っていることとは、直接は因果関係にありません。喫煙者であることを通じて両方が「結果」になっており、相関しているのです。
論理
「命題」(主張)と「命題」(主張)との間の関連性です。命題をpやqで表すと、pならばqと言った具合です。そのときにqはpであるための必要条件であり、pはqであるための十分条件であると言った言い方をします。
推論
演繹、帰納が有名です。アブダクション、アナロジーというものもあります。