中性脂肪と脂肪酸

中性脂肪と脂肪酸は、名称が似ているためにごっちゃになっている(区別がついていない)人が多いかもしれませんが、脂肪酸は中性脂肪の構成要素ですので、両者は同じものではありません。

脂肪酸3分子とグリセロール1分子とが結合して(エステル結合)、中性脂肪という一つの分子が出来上がります。

植物性の油も、動物性の油脂も、中性脂肪からなっています。その中性脂肪を構成する脂肪酸に着目したときに、植物性油の場合は不飽和脂肪酸が多く含まれています。動物性の油脂には飽和脂肪酸が多く含まれます。飽和脂肪酸のほうが融点が低くて常温で個体になることが多いため、動物性の油のことを「油脂」(固体にたいする言葉)というわけです。

中性脂肪肉や魚・食用油など食品中の脂質や、体脂肪の大部分を占める物質です。単に脂肪とも呼ばれますが、脂肪酸が3本、グリセロールと呼ばれる物質で束ねられた構造をしており、中性を示すことからこの名で呼ばれています。その構成成分である脂肪酸は、動物性脂肪では飽和脂肪酸が多く、バターやラードのように常温では固体として存在します。それに対して植物性脂肪では、不飽和脂肪酸が多く液状です。

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-045.html

Extra virgin olive oil contains 98% to 99% triglycerides and 1% to 2% minor components. In the triglycerides the main fatty acids are represented by monounsaturates (oleic), with a slight amount of saturates (palmitic, stearic) and an adequate presence of polyunsaturates (linoleic and α-linolenic). The minor components are α-tocopherol, phenol compounds, carotenoids (β-carotene and lutein), squalene, phytosterols, and chlorophyll (in addition to a great number of aromatic substances).

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0738081X08000096

私たちが食用に使用している油は、動植物から採取したものです。常温で固体の脂肪(牛脂やラードなど)と常温で液体の油(コーン油や大豆油など)があり、これらをあわせて油脂といいます。油脂の主成分はトリグリセリドといって、一つのグリセリンに三つの脂肪酸が結合したものです。さらにこの脂肪酸は、飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸に分類されます。

https://www2.nikkakyo.org/upload/plcenter/0322_3-6.pdf

  1. https://www.oliveoilsource.com/info/chemical-characteristics Olive oil is composed mainly of triacylglycerols (triglycerides or fats) and contains small quantities of free fatty acids (FFA), glycerol, phosphatides, pigments, flavor compounds, sterols, and microscopic bits of olive.