教科書によっては必須アミノ酸は8個と説明されているようです。これはヒスチジンをどちらに分類するかの差のようですね。1985年よりも前に必須アミノ酸の勉強をした人は、ヒスチジンを非必須アミノ酸にしている可能性があります。
人体を構成する細胞の総数は60兆個か(昔の教科書)、それとも37兆個か(今の教科書)というのに似ています。生物学の知識は、結構変わることがありますね。
必須アミノ酸と非必須アミノ酸
下のリストの1~9番が必須アミノ酸です(成人の場合)。乳幼児の場合は、アルギニンも必須アミノ酸に分類されます。
- バリン
- ロイシン
- イソロイシン
- メチオニン
- スレオニン
- リシン
- フェニルアラニン
- トリプトファン
- ヒスチジン (注意:以前、ヒスチジンは大人に対してのみ「非必須アミノ酸」と呼ばれていました。しかし、ヒスチジンの不足により体内の窒素バランスの乱れや、子供の体内では作られないと言う事から、1985年に正式に「必須アミノ酸」に分類されました。)(かんたん、わかる!プロテインの教科書 MORINAGA)
- アルギニン(乳幼児の場合)
- グリシン
- アラニン
- システイン
- セリン
- アスパラギン酸
- グルタミンサン
- アスパラギン
- グルタミン
- チロシン
- プロリン
アルギニンが必須かどうかについての参考サイト
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アルギニンは小児には必須アミノ酸か? 健康・栄養フォーラム 栄養・食糧学用語辞典(第2版)「非必須アミノ酸の中で、体内で合成できるが、生理学的状態や病理学的状態によって体内合成量では要求量を満たさないことがあるアミノ酸を条件的必須アミノ酸といい、成長の早い乳幼児期ではアルギニンが必須である。」
必須アミノ酸が何個かに関する参考サイト
- Q.肉や魚を食ベなくてもたんぱく質は十分にとれる? 仙台牛銘柄推進協議会 必須アミノ酸はロイシン、イソロイシン、リジン、フェニルアラニン、トリプトファン、メチオニン、スレオニン、バリンの8種類
- 第21章 生命体の化学(PDF) ゼロからはじめる「科学力」養成講座2 北海道大学OCW 私たちの体は、毎日20種類のアミノ酸を大量に消費しています。このうち12種類のアミノ酸は体内で合成できますが、残り8種類は体内では合成できません。これを必須アミノ酸と言います。