フェノタイプ(phenotype)は、生命科学ではgenotype(遺伝型)に対する言葉で、表現型のことですが、医学においてフェノタイプというとちょっと特別なニュアンスでも使われるようです。
フェノタイプは,遺伝的素因と環境要因によって形成された臨床像に基づき分類された疾患のサブタイプを意味する.(medicina 55巻1号 (2018年1月) 特集 気管支喘息・COPD診療に強くなる 最近の気管支喘息・COPDの考え方の変化 フェノタイプという言葉が示すもの 原 悠 , 堀田 信之 1, 金子 猛 横浜市立大学大学院医学研究科呼吸器病学)
用例をKAKENデータベースで見ておきます。
気管支喘息は病態、臨床像、治療薬への反応性など多くの多様性に富む疾患であり、ガイドラインが策定されているが難治例も多く、フェノタイプに応じた治療戦略が求められている。(https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-19K23610/)
好酸球性副鼻腔炎には様々なフェノタイプがあり、(https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-19K18748/)
肥満喘息の中で好酸球性優位の難治なフェノタイプが存在することが明らかになってきたが、(https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-19K17632/)