心臓、とくに左心室の働きとして、収縮能だけでなく拡張能も考慮しないといけないよということを良く見かけます。収縮は、心臓が血液を送り出すイメージが湧くので理解しやすいのですが、拡張に関しては今まであまりピンときていないままにしていました。しかしたまたま手に取った本、「レジデントノート増刊 Vol.23 No.8 今こそ学び直す!生理学・解剖学 あのとき学んだ知識と臨床経験をつないで、納得して動く!」にわかりやすい説明があったので、紹介します。
- 心室は、心房を経て心室に流入する血液量しか駆出できない
- 心室が何もしなくても勝手に心房からの血液の流入が起きるわけではない
- 血液は上流と下流の圧較差を推進力として流れ、上流の心房より下流の心室が低い圧を維持できなければ心房から血液は流入できない
- 心房から心室に血液が流入する拡張期に心室の圧を低圧にするための機能が拡張機能であり、これと収縮機能を合わせて、心室の機能という
「レジデントノート増刊 Vol.23 No.8 今こそ学び直す!生理学・解剖学 あのとき学んだ知識と臨床経験をつないで、納得して動く! 第1章 循環器系 1.総論:循環生理の基礎 山本一博」
これは実にわかりやすい説明だと思いました。