COPID(肺気腫)、その他の肺の病気

肺の構造

  1. 肺の構造とガス交換(いわつき三楽クリニック 埼玉県さいたま市岩槻区)肺は、肺胞という小さな袋がブドウの房状にぎっしりと集まった構造をしています。肺胞はおよそ3億個あり、全てひろげるとテニスコート半分(約70m2)もの広さになります。

COPDの名称について

COPDとは肺や気管支に炎症が起こり、長期にわたり気道が細くなる病気です。従来、慢性気管支炎肺気腫(はいきしゅ)などと呼ばれてきました。(呼吸器内科 / COPD(肺気腫) 神鋼記念病院)

肺気腫とは

「肺気腫」とは? 酸素と炭酸ガスの交換を行っている「肺胞」の組織が壊れ、肺にたまった空気を押し出せなくなる病気です。肺胞と呼吸細気管支が拡張して破壊される疾患で、肺胞と肺胞との間の壁が壊れると、いくつもの肺胞が弾力性を失ったひとつの袋のようになります。こうした肺胞の集まり(気腫性嚢胞)がたくさんできた状態肺気腫といいます。肺気腫になると肺胞が破壊され、その数が減り、肺がスカスカの状態になります。(医誠会病院 http://www.is-kokyuki.com/byoki/emphysema.html)

肺気腫慢性閉塞性肺疾患表現型の一種で、肺気腫が主体の慢性閉塞性肺疾患を気
腫型と呼ぶ。

慢性閉塞性肺疾患としての肺気腫は、喫煙が主要原因 https://www.saitama-med.ac.jp/lecture/materials/96-H2507-2.pdf

  1. COPDってどんな病気ですか? 環境再生保全機構 COPD では肺胞が壊れて弾力性を失い、また、気管支に炎症が起こり、気管支の内腔が狭くなります。
  2. 肺気腫(小葉中心性)病理コア画像 ミクロ像(HE弱拡大):呼吸細気管支から末梢の肺組織が破壊され、不規則に拡張した気腔が散在している。

肺水腫とは

  1. 肺水腫 MSDマニュアルプロフェッショナル版 左室充満圧が突然上昇すると,血漿成分が肺毛細血管から間質および肺胞内へと急速に移動する結果,肺水腫が引き起こされる。
  2. 肺水腫(日本呼吸器学会)肺水腫はこの毛細血管から血液の液体成分が肺胞内へ滲み出した状態です。肺胞の中に液体成分が貯まるため、肺で酸素の取り込みが障害されて重症化すると呼吸不全に陥ることがあります。(図 正常な肺のガス交換 肺水腫

気胸とは

気胸とは?肺から漏れた空気が胸腔(胸膜腔)に貯留すること

気腫性嚢胞とは、肺胞の炎症などで、肺胞壁が破壊されて、肺胞同士がくっついて膨張したもの。そのうち、ブラは、肺組織内で形成されたもので、ブレブは臓側胸膜の間または直下にできたもの (気胸 花子のまとめノート)

  1. ブラとブレブの違い(看護roo!)ブラ:肺胞が破壊されて、肺胞の先端に嚢胞(気嚢)ができている状態です。ブレブ:破壊された肺胞と、臓側胸膜の一部が破れたことで、その間に嚢胞(気嚢)ができている状態です。
  2. ブラとブレブ(ナースプラス マイナビ看護部)

肺炎

単に“肺炎”というと、一般的には感染症としての肺炎を指す。細菌性肺炎では、 細菌感染によって肺内に白血球の集積肺の細血管からの滲出が起こるためにガス交換が障害されるが、適切な抗菌薬の使用によって、多くは1~2 週間で治癒する。https://www.saitama-med.ac.jp/lecture/materials/96-H2507-2.pdf

慢性閉塞性肺疾患と間質性肺炎

肺に慢性進行性の障害をきたす疾患は多数あり、その障害が不可逆的(元に戻らない)であると、徐々に健常肺が失われていくこととなる。慢性に進行する代表的な肺疾患が慢性閉塞性肺疾患間質性肺炎で、両者は肺容積について対照的な変化を示す。慢性閉塞性肺疾患は、気流閉塞によって充分に息を吐くことが難しくなっていくため、肺が次第に膨張していく。間質性肺炎は多数の疾患の総称であるが、肺線維化という病態をきたすと肺胞がつぶれる(虚脱する)ため、肺が次第に縮小していく。https://www.saitama-med.ac.jp/lecture/materials/96-H2507-2.pdf

COPD動物モデル

  1. ブタ膵臓エラスターゼ(PPE)誘発肺気腫モデル(SMCラボラトリーズ株式会社)図1.PPEモデルの肺HE染色画像 正常マウスに比べて、PPEモデルでは肺胞壁の破壊が認められます。