大学教育再生戦略推進費 高度医療人材養成拠点形成事業という助成事業を文部科学省が行っていますが大学教育再生戦略推進費とはどんな趣旨の助成事業なのでしょうか。
大学教育再生戦略推進費とは
大学教育再生戦略推進費(「再推費」)は、中央教育審議会等で提言された政策課題に特化した誘導型の補助金であり、
1.世界に誇れるトップレベルの教育研究活動を実践する大学の機能を飛躍的に高め、世界に発信していくことで、我が国の高等教育・学術研究のプレゼンス向上を図る事業、
2.大学における革新的・先導的教育研究プログラムを開発・実施する取組や、迅速に実現すべきシステム改革を支援・普及することで、大学教育の充実と質の向上を図る事業を重点的に支援する。
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kaikaku/index.htm
- 私大再編を支援、2024年度から5年間で集中改革…文科省
大学教育再生戦略推進費(再推費)事業一覧
大学教育再生戦略推進費(再推費)事業として、これまでに5個の助成事業が実施されています。
- 先進的で高度な医療を支える人材養成の推進
先進的で高度な医療を支える人材養成の推進
「先進的で高度な医療を支える人材養成の推進」事業はさらにいくつかに細分化されています。
- 高度医療人材養成拠点形成事業(高度な臨床・研究能力を有する医師養成促進支援)事業の趣旨・目的:大学病院において、教育・研究支援者を活用するとともに、医学生及び医学系大学院生に対して教育的配慮の下、研究活動に参画する機会を確保することや効果的な臨床実習を行うことで、臨床教育・研究に関する知識・技能等を有する優れた医師を養成し、我が国の臨床研究の推進及び医学・医療の発展に貢献することを目的とします。
- 高度医療人材養成事業(医師養成課程充実のための教育環境整備) 事業の趣旨・目的:大学病院における医学生の教育環境の充実等を図るため、最先端医療設備の整備を支援し、我が国の「未来の医療」を担う高度医療人材の養成に貢献することを目的とします。
- 次世代のがんプロフェッショナル養成プラン
- ポストコロナ時代の医療人材養成拠点形成事業
高度医療人材養成拠点形成事業(高度な臨床・研究能力を有する医師養成促進支援)
事業の概要
- 対象機関:国公私立大学のうち医師養成課程の学部学科を置く大学
- 選定件数:【タイプA】10件程度【タイプB】25~30件程度
- 補助期間:最大6年間
- 補助金基準額:【タイプA】80,000千円程度(初年度・年間)【タイプB】40,000千円程度(初年度・年間)
Q&A(抜粋)
Q1-6 過去に「国公私を通じた大学教育改革支援プログラム(大学改革推進等補助金等)」 で選定された補助期間が終了した取組と同一又は類似の取組を申請することは可能か。 A 同一又は類似の取組を申請することはできませんが、本プログラムの趣旨・目的等を踏ま え、取組内容を更に発展・充実させ、新たな体制を構築する事業であれば申請可能です。
Q3-1 本プログラムにおいて確保する人材の職種や雇用形態に指定はあるか。 A 本プログラムではプログラムに従事する教育研究支援人材等を確保し、臨床実習実施体制 や臨床研究支援体制を構築、強化いただくことを目的としていますが、各大学の事業構想に 基づき、必要な人材を確保いただきたいという趣旨から、確保する人材の職種や雇用形態に ついては指定していません。
- https://www.mext.go.jp/content/20240307_mext_igaku_000033806_6.pdf