術後脳梗塞とは
- 大動脈の手術で、私どもが最も懸念することは、脳障害(脳梗塞と脳出血を合わせたもの)が起きなければいいが・・・ということ
- 10%程度の方に、脳梗塞が起きてしまう
- 循環再開の時に、剥がれたり剥がれやすくなっているものが脳への血管に飛んで行き、脳の細かい血管につまる 脳梗塞
- 症状のなかった方が、手術を受けたことによって、脳障害のため、車椅子の生活となったり、起きられなくなったり、ひどければ意識が戻らない、さらにひどければ命を失うことになる場合もある
大動脈コラム Vol.19「胸の大動脈手術と脳の障害」心臓血管外科 部長 市原 哲也
- CEAは脳梗塞を予防するための手術
- 合併症が起る可能性
- 脳梗塞が起る危険
- 一時的な遮断により血液の流れが不足して起る場合と、今頚動脈に存在している小さな血液のゴミ(血栓)がはがれるため脳に飛んでいって起る場合
- 梗塞を起こしても殆どが無症候性あるいは一時的ですが、言語障害や、半身麻痺、痺れなどが、一過性あるいは永続性に残る事があります(2から3パーセント)。
動脈硬化性閉塞性動脈疾患(CEA、バイパス) | 秋田県立循環器・脳脊髄センター秋田県立循環器・脳脊髄センターは、脳神経疾患および循環器疾患の予防、診断、治療について最新情報を広く世界に発信し、リハビリテーションや脊髄脊椎疾患の治療を通じ県民の生活の質を向上させることに取り組んでいます。
心臓血管手術後の脳梗塞発生率は 1.4~6.1%
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ccm/30/3/30_175/_pdf