クロストリディオイデス・ディフィシル感染症(Clostridioides difficile infection; CDI )の症状
Symptoms include watery diarrhea, fever, nausea, and abdominal pain. (Wikipedia)
呼称について
Clostridioides difficile (formerly known as “Clostridium difficile”) is one of the most common healthcare-associated infections. This organism is an anaerobic, spore-forming, toxin-producing bacterium capable of causing severe diarrhea, pseudomembranous colitis, toxic megacolon and death. (premiersafetyinstitute.org)
CDI発症の要因
Clostridioides difficile [klos–TRID–e–OY-dees dif–uh–SEEL] (C. diff ) is a germ (bacteria) that causes life-threatening diarrhea. It is usually a side-effect of taking antibiotics. (cdc.gov)
CDIは抗菌薬投与などによって腸内細菌叢が乱れ、菌抗体減少としてC. difficileが消化管内で増殖することで起こる。下痢や腸炎といった症状を呈し、重症化する場合もある。C. difficileは多くの消毒薬に耐性を示し長期間生存し、患者と接触した医療従事者の手指を介して感染拡大しやすい。(C. difficileの家庭内感染にも注意 米・世帯対象の症例対象研究 2020年07月09日 05:15 Medical Tribune)
科研費研究
- クロストリディオイデス・ディフィシル感染症の新規治療法の開発 20K07508 基盤研究(C) 細菌学関連 国立感染症研究所 2020-04-01 – 2023-03-31
- One Healthに基づくクロストリディオイデス・ディフィシル伝播様式の解明 20K12288 基盤研究(C) 環境政策および環境配慮型社会関連 東邦大学 2020-04-01 – 2023-03-31
- 胆汁酸代謝からみたクロストリジウム・ディフィシル関連下痢症の制御に関する研究 18K07920 基盤研究(C) 消化器内科学関連 東京医科大学 2018-04-01 – 2021-03-31
- 胆汁酸代謝からみたクロストリジウム・ディフィシル関連下痢症の制御に関する研究 18K07920 基盤研究(C) 消化器内科学関連 東京医科大学 2018-04-01 – 2021-03-31 clostridium difficile関連下痢症(CDAD)の発症は、C. difficileに対して抗菌活性を有する二次胆汁酸の減少が一因とされている。その二次胆汁酸は、肝臓由来の一次胆汁酸を基質にして、大腸内でClostridium subcluster XIVa (XIVa) によって生成される。申請者らは作年度までに、極微量の糞便(肛門部拭い綿棒)または血清を用いて、大腸内XIVaの多寡を1時間以内に判定する新しい方法を確立した。
- クロストリジウム・ディフィシル感染症に対するDNAワクチンの開発と応用 16K19132 若手研究(B) 細菌学(含真菌学) 国立感染症研究所 2016-04-01 – 2019-03-31
- 腸内クロストリジア群のクオラムセンシングの解明と疾病予防・健康増進に向けた制御 16F16101 特別研究員奨励費 応用微生物学 九州大学 2016-04-22 – 2018-03-31 ヒト腸内フローラの中核を占めるクロストリジア綱細菌群には、善玉菌から悪玉菌そして病原菌も含まれ多種多様である。これまでの申請者らの研究および細菌ゲノム配列データから、このクロストリジアの多くが、種特異的な環状ペプチドシグナル(AIP)を用いて同種菌間でコミュニケーションを行い、遺伝子の発現を特異的にコントロールし(クオラムセンシング)、また、時には他種細菌のクオラムセンシングを干渉(クオラムクエンチング)していることが示唆されている。本年度は、プロバイオティクスとして知られる酪酸菌(Clostridium butyricum)のQSについて、AIPで誘導される遺伝子をRNAseq法により解析した。また、酪酸菌とウェルシュ菌(Clostridium perfringens)および酪酸菌とディフィシル菌(Clostridium difficile)間のクオラムセンシングのクロストークを調べた。
- 診療科別調査によるC. difficile関連下痢症発症予測の可能性検証 16H00581 奨励研究 薬学Ⅳ-B 東京大学 2016 本研究では、当院における診療科毎のClostridium difficile(CD)関連下痢症(CDAD)発症リスクおよび抗菌薬使用状況をレトロスペクティブに調査・解析することで、診療科別のCDAD発症リスクを局所的な抗菌薬使用サーベイランス結果に基づき予測することが可能かを検証することを目的とする。
- 強毒株クロストリディウム・デフィシル菌アウトブレイク防止体制構築についての研究 23591487 基盤研究(C) 感染症内科学 産業医科大学2011-04-28 – 2015-03-31 高齢者長期療養型病院入院患者の35.7%(61名/171名)がクロストリディウム・デフィシル(以下CD)菌のキャリアであった。年齢、性、BMI、入院期間、入院の契機、診断、栄養、合併症、薬物使用歴について多変量解析を行ったところ、プロトンポンプ阻害薬が有意なキャリア化のリスク因子であった。
- 長期入院がん患児のディフィシル関連下痢症の予防ケアに関する教育プログラムの開発 21792283 若手研究(B) 生涯発達看護学 三重大学 2009 – 2011
- ディフィシル菌の分子疫学 12670252 基盤研究(C) 細菌学(含真菌学) 金沢大学 2000 – 2001 異なる9群の社会集団における健康成人、合計1,413名中108名(7.6%)においてディフィシル菌の腸管保有が認められた。また、各集団の本菌保有率は4.2〜15.3%であった。