脊索の形成

脊索の由来は何胚葉?

脊索は中胚葉からできると習ったように思います。しかしネット上の資料をみていたら、内胚葉からできてきたみたいな図が紹介されていました。

内胚葉が形成されるとすぐ、その中央(正中線上)の細胞群が周囲の細胞か ら離れて上方に移動する。この動きを始めるのは原始結節からもぐり込んだ 細胞群で、もぐり込みの際には頭方に向かう。 内胚葉を離れた細胞群は頭尾軸沿いに並び、細胞が詰まった円柱状の脊索 になる。脊 図13 新しくできた内胚葉の中央部がせり上がって脊索板となり

人体のつくられかた 第一回 「ラフスケッチ」 2020年9月16日 わかみず会 鈴木 勝 1 参考資料 ①「人体はこうしてつくられる」、ジェイミー・A・デイヴィス、紀伊國屋書店、 2018/11(資料中の図はすべてここから引用) https://www.ivis.co.jp/text/20200916.pdf

下の説明だと、中胚葉由来であることは明らかでしょう。これは一体どういうことでしょうか?

中胚葉は、やがて正中線上に位置する脊索突起(notochordal process)と、その左右に分節的に配列する体節(Somite)と、分節化せずに体節の外側(左右)に広がる側板(lateral plate)に分化する。 脊索突起は、始めは胚盤の頭側半の正中線上で内胚葉にはめ込まれた状態にあるが、間もなく内胚葉から分離して脊索(Notochord)となる。https://db.kobegakuin.ac.jp/kaibo/has_pp/txt/chu1.html

  1. 受精卵ー胚結節(内細胞塊)ー胚盤葉上層ー原始線条ー中胚葉ー脊索ー椎間円板の髄核 図2-15 胚葉の分化 41ページ ビジュアル人体発生学 羊土社

脊索の形成過程も、カエルの発生と人の発生とではだいぶ様子が違います。実は脊索は非常に複雑に変化して最終的な(definitive)脊索になります。と途中の段階では内胚葉の面に埋め込まれてnotochordal plateという状態にもなっており、そこからせり上がって脊索ができるのです。複雑な一連のステップの一部だけ切り取って説明されると、かえってわかりにくくなる恐れがあります。

脊索の形成過程をかなり詳細に説明した動画↓がありました。

Notochord Formation | Best 3D Medical learning App | MediMagic MediMagic チャンネル登録者数 1.23万人

ChatGPTにも説明してもらいました:

  1. Notochordal Process: This is an early, tubular structure formed from the axial mesoderm. It represents a precursor to the fully formed notochord.
  2. Notochordal Plate: As the notochordal process develops, it transforms into a flattened structure called the notochordal plate, which then folds to form the definitive notochord.

Prechordal Plate 脊索前板

prechordal plateという構造も非常に理解するのが難しいと思います。位置的には脊索の前方にあります。

  1. 高校生物1です。脊索と脊索前板の違いを教えてください。脊索前板とはなんですか? YAHOO!JAPAN知恵袋 脊索から外胚葉の誘導によって「神経管」が分化 脊索前板での誘導によって、同じ「神経管」でも、将来「脳(特に前脳・中脳)」になる部分を誘導

Prechordal Plate (Prochordal Plate) – Prechordal Mesoderm – Oropharyngeal membrane MedicoVisual – Visual Medical Lectures チャンネル登録者数 4.63万人

そもそも中胚葉ってどうやってできるの?というところも復習しておきましょう。カエルと違って、結構ややこしいです。

How is the primitive streak formed | Best 3D Medical Learning App | MediMagic MediMagic チャンネル登録者数 1.23万人 チャンネル登録