予測因子の同定方法 統計学的な手法?

スポンサーリンク

多変量解析で予測因子を同定する方法にはどんなものがあるのでしょうか?実際に行った事例は?

検討項目として,年齢,肝転移の有無,腹膜播種性 転移の有無,組織学的リンパ節転移の有無,郭清程度, 根治度,深達度(漿膜浸潤の有無),組織型(分化型と 未分化型),リンパ管侵襲の有無,静脈侵襲の有無,手 術時間,術中出血量,術後合併症の有無を選択した (Table 2).これらの因子に対して Stepwise 変数選択 法(変数減少法)より多変量解析への妥当性を検討し,Cox の比例ハザードモデルを用いて高齢者胃癌の予後
因子を同定した.

術後合併症発生に関する因子(Table 1)に対してロジスティック回帰分析を用いた多変量解析を施行した ところ,術前赤血球数(p=0.0304)と術中出血量(p =0.0480)が有意に術後合併症発生に関与する因子とし て選択された(Table 7).また,前述の 2 つの因子を用 いた術後合併症発生の判別関数式を求めると Z= 0.0011X1-0.0027X2+0.3342(X1:術中出血量(g),X2: 術前赤血球数(×104 µl),F 値=1.870655)が得られた. この判別式による sensitivity は50.0%,specificity は 66.1%,true positive rate は36.7%,true negative rate は77.1%で,overall accuracy は61.5%で あ っ た(Table 8).(日消外会誌 32(5):1152~1159,1999年 多変量解析を用いた高齢者胃癌症例の術後合併症危険因子 および予後因子の検討)

タイトルとURLをコピーしました