月別アーカイブ: 2021年2月

前立腺がん・去勢抵抗性前立腺(Castration Resistant Prostate Cancer; CPRC)がんとは

去勢抵抗性(ホルモン抵抗性)前立腺がんとは

精巣や副腎では男性ホルモン(アンドロゲン)が産生されているが、前立腺がんはこの男性ホルモンによる刺激を受けて増殖する。そこで、男性ホルモンの産生量や男性ホルモンの前立腺内への取り込みを抑制することによりがんを治療していく「ホルモン治療」が行われている。

しかしながら、ホルモン治療の効果は3年程度しか持続せず、その後は男性ホルモンが低く抑えられているにもかかわらず前立腺がんは増殖するようになる。この状態の前立腺癌は、去勢抵抗性前立腺がん(Castration Resistant Prostate Cancer; CPRC)と呼ばれる。

 

  1. 去勢抵抗性(ホルモン抵抗性) 前立腺がんの治療について(四国がんセンター)

 

去勢(castration)といっても、陰茎(penis)や陰嚢(scrotum)が取られるわけではないようです。男性ホルモンを産生する組織であるtesticle(精巣/睾丸)が取られます。

Orchiectomy is the name given to the surgical procedure to remove the testicles. The procedure is considered a type of hormone therapy, since its main purpose is to reduce the production of testosterone by the body. There are two types of orchiectomy. During a simple orchiectomy, the surgeon removes both testicles by making an incision in the front of the scrotum, while a subcapsular orchiectomy consists of the removal of the tissue from the lining of the testicles, which is where testosterone is produced. In either of the cases, both the penis and the scrotum remain intact.

 

 

男性ホルモンの産生場所と前立腺癌のホルモン治療

  • Hormone therapy can be conducted with drugs or surgery.
  • Testosterone and dihydrotestosterone (DHT) are the two main male sex hormones and are called androgens.
  • Androgens are produced by the testicles, adrenal gland and prostate cancer tumor itself

(prostatecancernewstoday.com)

 

 

参考

  1. 前立腺がんへのPSMA標的療法で良好なPFS 第Ⅱ相ランダム化比較試験TheraPの追加報告 (2021年02月25日 15:24 Medical Tribune)

抗体薬物複合体 (Antibody-drug conjugate; ADC)とは

抗体薬物複合体(ADC)とは

がん細胞を標的とするための抗体と、がん細胞を攻撃すつための薬物とを複合体の形にした新たながん治療薬。がん細胞を特異的に攻撃することが期待できる。英語では、Antibody-drug conjugate (ADC)と呼ばれる。

 

新規抗体薬物複合体の例

enfortumab vedotin

  1. 局所進行性または転移性尿路上皮がんの成人患者に対する三次治療における、新規抗体薬物複合体(ADC)enfortumab vedotinの有効性と安全性を検証した国際共同非盲検第Ⅲ相ランダム化比較試験EV-301 Enfortumab Vedotin in Previously Treated Advanced Urothelial Carcinoma February 12, 2021 DOI: 10.1056/NEJMoa2035807

 

参考

 

  1. https://www.an.shimadzu.co.jp/apl/medicine/adc.htm
  2. 新規ADCが進行尿路上皮がんの三次治療で有望 第Ⅲ相試験EV-301:Enfortumab vedotin 2021年02月17日 Medical Tribune

新薬におけるファースト・イン・クラスとは

ファーストインクラスとは

ファーストインクラス(画期的医薬品)とは、新薬の中でも特に、従来の医薬品とは化学構造の基本骨格が異なり、新規性や有用性が高いもので、従来の治療を大きく変え得る独創的医薬品をのこと。

 

新薬とは

新規に厚生労働省の承認を得て薬価基準に収載された医療用医薬品。新医薬品とも呼ぶ。

 

参考

  1. ファーストインクラス

がんの治療における奏効率とは

奏効率とは

がんの治療において、ある治療法でがんが縮小もしくは消滅した患者の割合。

 

奏功の程度

 

治療後の状態は以下の4つに分けて考える。

CR(Complete Response):腫瘍が完全に消失。完全奏功。
PR(Partial Response):腫瘍の30%以上が消失。部分奏功。
SD(Stable Disease):腫瘍の大きさが治療前と比べて変化なし。
PD(Progressive Disease):腫瘍の大きさが治療前と比べて20%以上大きい。あるいは、新病変が出現。

奏効率の定義

 

奏効率(%)=(完全奏功の患者数+部分奏功の患者数 / 治療患者の総数) ×100

 

参考

  1. https://answers.ten-navi.com/dictionary/cat04/865/

下部尿路機能に関して

下部尿路

排尿(尿排出)

呼称:排尿機能障害 ⇒ 下部尿路機能障害

畜尿機能障害

排尿のタイミングは大脳が決めている。

大脳(排尿のタイミングの決定)⇒橋(きょう)排尿中枢+中脳水道周囲灰白質(膀胱と尿道の協調)⇒ 胸腰髄、仙髄

畜尿時:膀胱は弛緩、尿道は収縮

尿排出時:膀胱は収縮、尿道は弛緩

2016年度 診療報酬改定 排尿自立

排泄自立

早期離床

尿道カテーテル 尿道カテーテル抜去

膀胱過伸展

尿路感染

排尿ケア

導尿

自己導尿指導

残尿測定

間欠導尿指導

 

高濃度ビタミンC点滴療法とは

高濃度ビタミンC点滴療法存在を知ったときはかなり驚きました。夢のような効能であるにもかかわらず、標準的な治療法とは認められておらず、保険の適用はありません。効果を信じる人が自費で行っているのが現状のようです。

 

高濃度ビタミンC点滴療法とは

風邪の予防からがんの抑制まで、さまざまな効果が期待できる(健康院クリニック 東京都中央区銀座)

 

 

高濃度ビタミンC点滴療法の学術的な評価

高濃度ビタミンC点滴療法(自費診療)を行う病院はネットでみると多数ありますが、その効果やメカニズムに関して、学術的に定まった評価が必ずしもあるわけではないようです。

ビタミンCは抗酸化作用を持つという理由から、がんの治療や予防、アンチエイジングに有効だと言われてきた。が、数々の臨床試験の結果はネガティブであり、‥ (ビタミンCの大復活来るか!? 神戸大学微生物感染症学講座感染治療学分野教授 岩田健太郎 2017年07月11日 06:00 Medical Tribune