外胚葉の一部が神経板になり、それが内側に折れ込んで管を作るのは、一次神経形成 primary neurulationと呼ばれます。それに対して、中胚葉の細胞が凝集して棒状になり、内部に空隙ができることで神経管ができるものをsecondary neurulationと呼びます。secondary neurulationは主として、尻尾の部分で生じます。ヒトには尾がないので、secondary neurulationは顕著ではありません。
下の図で、(a)が一次神経形成による神経管のできかた(管の断面図)。(b)が二次神経形成における神経管のできかた。管をつくるのに、こんなに方法が違っていてもいいというのは驚きです。
https://www.sciencedirect.com/topics/immunology-and-microbiology/neurulation
- 神経管 脳辞典 https://bsd.neuroinf.jp/wiki/神経管 哺乳類や鳥類胚の尾部においては、中胚葉性間葉細胞の上皮化による神経管の形成が見られ、この様式は二次神経形成 (secondary neurulation) と呼ばれている。
下の図が非常にわかりやすい。マウスの尾部ではSecondary neurulationが生じることが一目でわかります。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0925477304001133