研究者が決めた遺伝子セット(パネル)の発現量を解析できるNanoString社のnCounter 

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NanoString社のnCounterという測定法技術を初めて耳にしたので、内容をまとめておきます。最初の報告の論文は2008年ネイチャーバイオテクノロジー誌でした。

Direct multiplexed measurement of gene expression with color-coded probe pairs. 17 February 2008;Nature Biotechnology volume 26, pages317–325.

これは検出したい遺伝子のmRNAの配列に相補的なDNAを蛍光標識しておき検出するものです。その際、蛍光プローブは一種類ではなく7種類並べたものを使うので、原理上、蛍光色の数の7乗種類の標的配列を認識できることになります。3^7=2187、4^7=16384、5^7=78125ですから、かなりの数の遺伝子の発現を同時に検出できるということになります。しかしマイクロアレイが数十万~数百万までできるようですから、それにはかないません。感度はナノストリングのnカウンターの方がいいみたいです。論文を見るとnCounterを使った研究では数十個の遺伝子発現を調べたものが多いようです。

  1. マイクロアレイとは?DNAマイクロアレイについて Agilent Technologies October, 2008

ナノストリング ウェブリソース

  1. https://www.bioxpedia.com/nanostring-ncounter-technology/

 

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