心臓CTとは
CTとは、X線を使って体の断面を撮影する検査です。X線は体の内部を通過しますが、臓器によって通過しやすさが異なります。CTは通過したX線量の差をデータとして集め、コンピュータで処理することによって、体内のほとんどの臓器を画像化することができます。(立体画像で心臓の様子がわかる”心臓CT検査”とは コラム 2017年9月16日 みなみ野循環器病院)
心臓CTの進化
心臓カテーテル検査に代わる冠動脈の検査として、体の断面像を撮像するCT検査が10年ほど前から冠動脈にも用いられるようになりました。「心臓CT」です。ただし、冠動脈は径が3mmほどしかなく、なおかつ心拍動とともに動いていますので、通常の撮像法では冠動脈を描出することはできません。時代とともに医療機器も進歩し、(1) 検出器を4cm幅に64列並べた多列検出器CTの開発、(2) 心電図も同時に記録して心拍動と同期させて撮像する技術、(3) 情報処理能力に優れたワークステーションの出現により、激しく動く3mmの血管もCTで描出できるようになりました。(病気のはなし 心臓CT 循環器内科 杉下 靖之 関東中央病院)
FFRct解析検査
FFRct解析は、冠動脈CT画像で狭窄(血管が狭くなった状態)が見つかった場所の血流ついて調べる検査です。… FFRct解析検査では心臓CTの画像データをもとにコンピューター解析を行うため追加の検査は必要ありません。(FFRct解析検査:狭心症を非侵襲的に検査する新たな技術 倉敷中央病院 心臓病センター 循環器内科)