臨床研究のテーマをどうやって決めるか、選ぶかを考える際に、どんな臨床研究のテーマがあるのかその種類を考えて頭を整理しておくのが有効です。また、他人の書いた論文を読む際にも、臨床研究テーマの何に分類される研究かという観点で読むと、内容を素早く把握できると思います。
臨床医にとって、主な研究テーマとなり得るものは、
- 新しい疾患概念の創造
- 予知法、診断法の開発
- 治療法の開発
(臨床研究と論文作成のコツ 松原茂樹 編 東京医学社 2011年 118ページより)
臨床研究のテーマをどうやって決めるか、選ぶかを考える際に、どんな臨床研究のテーマがあるのかその種類を考えて頭を整理しておくのが有効です。また、他人の書いた論文を読む際にも、臨床研究テーマの何に分類される研究かという観点で読むと、内容を素早く把握できると思います。
臨床医にとって、主な研究テーマとなり得るものは、
- 新しい疾患概念の創造
- 予知法、診断法の開発
- 治療法の開発
(臨床研究と論文作成のコツ 松原茂樹 編 東京医学社 2011年 118ページより)
珍しい疾患や病態、教科書の記載とは異なる症状や経過、新規の副作用や有害事象、診断・治療法の改良や新しい試みなどを記録した報告(「症例報告論文」の執筆のポイント 康永 秀生)
Case reports are a time-honored tradition in the medical profession. From Hippocrates (460 B.C. to 370 B.C.), and even arguably further back since the papyrus records of ancient Egyptian medicine (c. 1600 B.C.) to modern day, physicians of all specialties have described interesting cases involving all specialties. (A guide to writing case reports for the Journal of Medical Case Reports and BioMed Central Research Notes Richard A Rison. J Med Case Rep. 2013; 7: 239. Published online 2013 Nov 27. doi: 10.1186/1752-1947-7-239)
日本人が最初に記載しそのまま日本人の氏名が病名として残っている疾病である橋本病や川崎病、菊池病の臨床研究も、症例報告から始まった。(DR徳田の英語論文書き方のツボ 「症例報告の書き方」その1:症例報告のタイトルを書く 2016-05-10)
英文の症例報告論文は、慣れてしまえば1日で書けるが、最初は書くのは大変で、何編もの過去の英文論文を読み勉強し、何がこの症例報告で新しい重要なメッセージとなりうるのかということを理解しないと、論文は書けない。学会に発表する前に、論文を書くということを教室の基本方針にしている。(2015年 書く力 北海道大学皮膚科ホームページ)
まず整形外科の雑誌に投稿してみました。しかし、「手術をしていない」という理由でリジェクトされました。2,3誌目の整形外科の雑誌も同様の返答でした。そこで、日本での「整形外科医」は保存療法も手掛けているのに対し、欧米の整形外科医は主に手術を行い、保存療法はリウマチ医が担っているという事実を認識させられ、投稿先をリウマチ医学の雑誌に変更してみました。するとそれが功を奏したのか、オンライン投稿の翌日に”immediate accept”の返答を受け取ることができました。(「英文誌に論文(特に症例報告)をリジェクトされたらどうするか?」 自治医科大学医学部同窓会報「研究・論文こぼれ話」その13 同窓会報第68号(2014年4月18日発行))
多数ある中の一部です。