充血 hypermia と うっ血 congestion の違い

医学での hyperemia(ハイパーミア)congestion(コンジェスチョン) は、どちらも「血液がその部位に多く存在している状態」を指しますが、原因や病態が異なります


1. Hyperemia(充血)

  • 定義
    組織や臓器への動脈血流が増加し、その部位の血液量が増える状態。
  • 原因
    • 生理的:運動時の筋肉、食後の消化管、性的興奮時など
    • 炎症性:炎症で血管が拡張して血流が増える(発赤・熱感の原因)
  • 特徴
    • 主に動脈側の血流増加による
    • 部位は**鮮紅色(酸素化血)**になる
    • Active hyperemia:運動時の筋肉の血流増加
    • Reactive hyperemia:一時的な虚血後の血流増加(例:血圧計を外した直後の皮膚発赤)

2. Congestion(うっ血)

  • 定義
    血液が静脈側で滞留し、その部位の血液量が増える状態。
  • 原因
    • 局所的:静脈血の流出障害(血栓、圧迫など)
    • 全身的:心不全による静脈還流障害(例:肺うっ血、肝うっ血)
  • 特徴
    • 主に静脈側の流出障害による
    • 部位は**暗赤色(脱酸素血)**になる
    • Pulmonary congestion(肺うっ血):左心不全で肺に血液が滞留
    • Hepatic congestion(肝うっ血):右心不全で肝臓に血液が滞留

3. 違いのポイント

項目 Hyperemia(充血) Congestion(うっ血)
主因 動脈血流の増加 静脈血流のうっ滞
血液の色 鮮紅色(酸素豊富) 暗赤色(酸素乏しい)
発症 生理的または炎症 循環障害(心不全、血栓)
運動時の筋肉発赤、炎症部位 肺うっ血、肝うっ血

💡 覚え方

  • Hyperemia:active(能動的)に動脈血が来る → 赤くて温かい
  • Congestion:passive(受動的)に静脈血が滞る → 暗くて冷たい

(ChatGPT 5)