ヤクルトカロリーハーフを飲み干したあと成分表示を見たら、真っ先にブドウ糖果糖液糖と書いてありました。ブドウ糖果糖液糖という言葉は飲料でよく見かけるのですが今まで気にせずに生きてきました。生化学の勉強をしているとやはり気になります。ブドウ糖果糖液糖とはいったいなんでしょうか?
- 果糖ぶどう糖液糖やぶどう糖果糖液糖は異性化糖という甘味料の種類
- 異性化糖は、清涼飲料水、栄養ドリンク、ガムシロップ、焼き肉のたれのような調味料などの原材料としてよく使用されている
- 異性化糖は、トウモロコシやサツマイモのでんぷんを原料として作られる、ぶどう糖(グルコース)と果糖(フルクトース)の混合液
- 日本農林規格(JAS)の規定により、果糖含有率50%未満ならぶどう糖果糖液糖と呼び、果糖含有率50%以上90%未満なら果糖ぶどう糖液糖と呼ぶ
- しょ糖(砂糖)の甘味(100%)に対し、ぶどう糖の甘味は約70%、果糖の甘味は120~170%の甘味
果糖ぶどう糖液糖って何? 著者 プロフィール 医療・福祉栄養研究部所属 管理栄養士 M・I
ブドウ糖と果糖には、アルドース(アルデヒド基を持つ)かケトース(ケトン基をもつ)という違いがあります。
CHO-CH(OH)-C(OH)H-CH(OH)-CH(OH)-CH2(OH) ⇔ CH2(OH)-C(=O)-C(OH)H-CH(OH)-CH(OH)-CH2(OH)
- ブドウ糖異性化酵素 グルコースイソメラーゼ https://www.jstage.jst.go.jp/article/yukigoseikyokaishi1943/38/6/38_6_538/_pdf
でんぷんを分解してブドウ糖をつくり、その一部を異性化して甘味が強い果糖にすることができれば、砂糖を外国から輸入しなくても甘味料が手に入るというわけです。工業的に大きな意義があるというわけなのですね。