血液検査
- 膵癌(すいがん)検出や治療の経過を判断するための腫瘍(しゅよう)マーカーとしては、 CA19-9, DUPAN-2, SPAN-1, CEA , などを使います。
- (膵癌(すいがん)教室 on the web 5 広島大学 )
CA19-9
CA19-9は大腸癌培養株SW1116を免疫抗原として作製したモノクローナル抗体NS19-9によって認識される糖鎖抗原の腫瘍マーカーである。消化器系がん(特に膵・胆嚢・胆管・胃・大腸)や良性疾患(胆石・糖尿病・慢性肝炎)で上昇する。
— 消化器内科医のメモ書 (@Gastroe22703269) January 9, 2023
- 膵がんの腫瘍マーカーとして、最もよく使われるのは CA19-9 です。 膵がんを検出する感度としては70-80%あるといわれています。 しかし進行がんを除くと除くと、陽性率は低く、 2cm以下の膵がんでは陽性率が約半分ともいわれています。 ですから、診断やスクリーニングでの有用性は限定的です。(膵癌(すいがん)教室 on the web 5 広島大学 )
- CA19-9の基準値:37U/ml 以下
- 膵囊胞や膵管異常を有する膵がん未発症例が少なくないが、血中CA19-9値をフォローすることで膵がんの早期発見につながる可能性(学会レポート 膵がん早期発見の最前線(Early detection of pancreatic cancer) 2022年10月29日 )
- 膵がんを検出する感度としては50-60%あるといわれています。(膵癌(すいがん)教室 on the web 5 広島大学 )
血液検査では 腫瘍マーカー(CA19-9)が高い場合と膵酵素(アミラーゼ)が高い場合に膵がんが見つかることがあります。原因がわかっていない腹痛や背部痛、 全身倦怠感 、体重減少などの自覚症状がある場合や腫瘍マーカ (CA19-9) や膵酵素 (アミラーゼ) の血液検査異常を指摘されたことがある場合は、一度、膵がんを念頭に精密検査を行う必要があります。(膵がんを見つけるきっかけとなる症状や血液検査異常は? お茶の水駿河台クリニック)
画像診断
MRI
MRI検査の際に行うMRCP(MR胆管膵管撮影)では膵管(膵臓で作られた膵液が通る管)を強調することができるので、膵がんのリスクである膵嚢胞やIPMNの診断、膵管の太さの異常(拡張や狭窄)を見つけることが可能です。(膵がんを見つけるきっかけとなる症状や血液検査異常は? お茶の水駿河台クリニック)
EUS
EUSには内視鏡先端に高解像度の超音波装置が内蔵されており、胃や十二指腸から直接膵臓を超音波で観察することができるため、お腹の表面から超音波をあてる腹部超音波検査(腹部エコー) より膵臓を詳細に観察することが可能です。 (膵がんを見つけるきっかけとなる症状や血液検査異常は? お茶の水駿河台クリニック)
膵炎
@tatataex_laplus
そのためERCP施行時には多くの患者に蛋白分解酵素阻害薬が投与される。膵炎の兆候を見るには炎症反応(WBC.CRP)と膵アミラーゼが大切!
※炎症反応はまずWBCが上昇するので、CRPは正常なのにWBCが上昇してる時は急性期と判断しましょう— taccho盆栽@大和盆樹園 (@Laplace_Alden) November 20, 2015
参考記事・サイト
- 学会レポート 膵がん早期発見の最前線(Early detection of pancreatic cancer) 2022年10月29日 06:30 診断時に局所進行または転移を来している患者が半数を超え 膵がんにより糖尿病が急速に悪化することは糖尿病専門医のよく知るところ 原因不明の上腹部痛を有する膵がん患者は、診断に要する3~6カ月間で切除可能から遠隔転移へと急速に進行 膵がんの腫瘍マーカーとして頻用されている糖鎖抗原CA19-9 膵囊胞や膵管異常を有する膵がん未発症例が少なくないが、血中CA19-9値をフォローすることで膵がんの早期発見につながる可能性