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黄斑上膜(Epimacular membrane)とは?治療法

黄斑上膜(Epimacular membrane)とは

ほとんどの人は50~70歳くらいになれば眼球の大部分を占める硝子体に変性が起きてきますが、その時に生じた後部硝子体剥離によって硝子体が網膜から離れていった際に、黄斑に硝子体の一部が残ってしまうことがあります。この残った部分が分厚くなってしまうことで黄斑上膜になると考えられていて、これを「特発性黄斑上膜」と呼んでいます。(特発性黄斑上膜と続発性黄斑上膜について 2021年11月26日 眼科ブログ 和田眼科 兵庫県西宮市 今津駅)

 

黄斑部網膜の上にある後部硝子体皮質が、半透明の膜状の組織になったもの(コトバンク)

  1. Epiretinal Membrane コロンビア大学眼科

 

黄斑上膜の手術動画

Surgery: Removal of Epiretinal Membrane and ILM: Dr. Manish Nagpal  2018/06/23 This video demonstrates the removal of epiretinal membrane and then the removal of the Internal Limiting Membrane after staining it with brilliant blue. An … Cybersight

 

Surgery: Removal of Epiretinal Membrane and ILM: Dr. Manish Nagpal  2018/06/23 This video demonstrates the removal of epiretinal membrane and then the removal of the Internal Limiting Membrane after staining it with brilliant blue. An … 80 Cybersight

黄斑上膜の手術・治療成績

  1. Removal of Epimacular Membranes. Ophthalmology Volume 92, Issue 8, August 1985, Pages 1075-1083. Vitreous surgery was used to remove epiretinal macular membranes in 328 cases, 184 (56%) of which had membranes that were considered idiopathic and 144 (44%) which were due to other causes. The 12- to 92-month follow-up showed that visual acuity improved two lines or more in 243 (74%) of the eyes, 79 (24%) were unchanged and 6 (2%) became worse.

黄斑上膜(Epimacular membrane)に関する臨床研究原著論文

  1. Epiretinal Membrane Surgery: Structural Retinal Changes Correlate with the Improvement of Visual Function. J Clin Med. (MDPI) 2021 Jan; 10(1): 90. Published online 2020 Dec 29. doi: 10.3390/jcm10010090 PMCID: PMC7795238 PMID: 33383922 後ろ向き研究 This study aimed to correlate morphological retinal changes using SD-OCT with visual function in pseudophakic patients affected by ERM after PPV for ERM peeling over a six month follow-up period.

黄斑上膜(Epimacular membrane)に関する臨床研究総説

  1. The role of cytokines and trophic factors in epiretinal membranes: Involvement of signal transduction in glial cells. Chikako Harada, Yoshinori Mitamura, Takayuki Harada. Progress in Retinal and Eye Research Volume 25, Issue 2, March 2006, Pages 149-164 無料抄録

Macular hole(黄斑円孔)とは

Macular hole(黄斑円孔)とは

特発性黄斑円孔 後部硝子体剥離等の原因によって網膜が引っ張られる事で、物を見る中心である黄斑部に穴が開く疾患です。その他の疾患と関連せず、加齢によって発症するものを特発性黄斑円孔と呼びます。(硝子体の手術 田村眼科 兵庫県明石市)

網膜の中心部(黄斑部)に穴があいてしまう病気です。穴があいてしまうのは目の中のゼリー状の成分(硝子体)の牽引が原因と言われています。(ツカザキ病院 兵庫県姫路市)

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  1. macular hole

黄斑円孔手術

原因である硝子体牽引を解除すべく人工的後部硝子体剥離を作成し、内境界膜を剥離する。円孔の再発を防ぐために、空気または人体に無害なガスを注入し、内側から網膜を意図的に圧迫する。(硝子体について サトウ眼科 茨木県つくば市)

手術の方法 まず後部の硝子体を切除します。‥ 次に、網膜の最も内側(硝子体に近い側)にあたる内境界膜という薄い膜を剥がします。‥ 最後に眼球内部にガスを注入し、手術は終わりです。 術後は円孔周囲の網膜がガスで抑えつけられている間、円孔が小さくなっています。すると、円孔中心に残っているわずかな隙間にグリア細胞という、周囲の細胞をつなぎ合わせる働きをする細胞が現れ、円孔を完全に塞いでくれます。 ただし、ガスは気体ですから、つねに眼球の上に移動してしまいます。ですから術後しばらくは、ガスが円孔部分からずれないように、うつ伏せの姿勢を保つ必要があります。(20.黄斑円孔・黄斑前膜 三和化学研究所)

  1. 透明で極めて薄い内境界膜の染色剤、米国FDA承認 AMED 九州大学の研究グループは、手術中の視認性の問題を解決すべくより安全で有効な眼科用染色剤としてブリリアントブルーG(BBG250)を見いだし、非臨床試験および臨床研究を基盤とした研究開発を通じて、臨床のProof of Concept(POC:有効性の概念実証)を確立しました。その後、国際特許出願を行い、アカデミア発のベンチャーへのライセンスアウト(特許権使用・事業化を許可)を経て、わかもと製薬株式会社及びD.O.R.C社が日本・世界での開発を行ってきました。BBG250製剤は、まず2010年より欧州連合(EU)でILM-BLUE®という商品名で医療機器としての認証を受けました(図1)。EU主要国をはじめとする世界74か国で販売され、眼科手術の標準手技となっています。しかしながら、日本や北米への導入にあたっては、薬事規制の差異により医薬品としての開発が必要になりました。

黄斑円孔に関する講義および手術動画

  1. Surgery: Live Surgical Demonstration: Basics of Macular Hole Surgery 2020/02/25  Cybersight 1:43:31 Lecturer: Dr. David Miller, vitreoretinal surgeon at Retina Associates of Cleveland, USA. 前半は、黄斑円孔がどんな疾患化ということに関するレクチャー。その後、手術。非常にわかりやすい解説。

関連する疾患

Macular microhole の症例報告

  1. 自然寛解したMacular Microholeの1例 あたらしい眼科28(2):297~299 2011年

症例報告

  1. Inverted 法にて閉鎖に至らなかった難治性黄斑円孔に対する内境界膜自家移植2例 多根医誌 第8巻 第1号,11~14,2019 11症例報告 難治性の黄斑円孔(MH)は従来の硝子体切除ガスタンポナーデに内境界膜(Internal Limiting Membrane, ILM)剥離を併用する術式では円孔の閉鎖が得られにくい.

関連する臨床研究

  1. 網膜硝子体疾患に対して,の移動網膜内境界膜剥離併用硝子体手術を行った後の黄斑の研究に関する情報公開 名古屋大学

 

流涙症とは

涙の流れ方

涙は泣くと目の外にこぼれ落ちますが、実は普段泣いていないときでも、涙は常時作られており鼻の孔のほうに流れ落ちているのです。

涙は、川の流れのように、常に涙腺から鼻腔まで流れています。(流涙症で困っている方へ 眼科医会)

瞼(まぶた)の外側あたりのは涙を作る「涙腺」と呼ばれる構造があります。涙腺から分泌された涙は目の表面を潤して、眼の内側にある小さな穴、涙点(lacrimal punctua)を通り、涙小管(lacrimal canal)を経て、涙嚢(lacrimal sac)に入り、鼻涙管(nasolacrimal duct)を通って鼻腔(nasal cavity)へと流れ落ちていきます。涙点、涙小管、涙嚢、鼻涙管はまとめて涙道と呼ばれます。涙道の模式図は眼科医会の説明図がわかりやすい。

  1. 流涙症で困っている方へ 眼科医会

 

涙道の解剖学用語の英語の名称

涙点(lacrimal punctua)は、上側と下側にそれぞれ一つずつあり、superior lacrimal punctumおよびinferior lacrimal punctumと呼ばれます。

  1. lacrimal puncta 涙点 (別称:lacrimal point(平易な英語)、punctum lacrimale(ラテン語)、lacrimal punctum(単数形))
  2. superior lacrimal punctum 上涙点
  3. inferior lacrimal punctum 下涙点
  4. lacrimal canals 涙小管
  5. lacrimal sac 涙嚢
  6. nasolacrimal duct 鼻涙管
  7. nasal cavity 鼻腔

参考

  1. The excretory system trbchemedica.co.uk
  2. The Lacrimal Apparatus eoptha.com
  3. 活性剤の投与のための涙点プラグ
  4. anastomosis 吻合(術)

 

流涙症(epiphora)

涙道(涙点、涙小管、涙嚢、鼻涙管)のどこかの部分が詰まってしまうと、涙が通れなくなり、泣いているわけでもないのに、目から涙があふれ出てしまいます。これが流涙症という病気です。epiphoraはwatery eyes, tearingとも呼ばれます。

Epiphora — more commonly referred to as watery eyes — is when you have excessive tear production. https://www.healthline.com/health/epiphora

Epiphora or tearing is the presence of a watering eye, which is a common complaint for referrals to oculoplastics clinics for evaluation.

Etiology, diagnosis, management and outcomes of epiphora referrals to an oculoplastic practice Int J Ophthalmol. 2016; 9(12): 1751–1755.

眼科手術の動画

深作眼科の手術 動画で見る深作眼科の手術 https://www.fukasaku.jp/movie/

Proliferative Diabetic Retinopathy Vitrectomy Tips and Tricks / RDP Trucos https://www.youtube.com/watch?v=0pQDUivh4ks

Live Surgical Demonstration: Proliferative Diabetic Retinopathy https://www.youtube.com/watch?v=pLCUZ3o3Tcg