心房中隔欠損症(ASD)とは
心房中隔欠損症(Atria Septal Defect:ASD)は、右心房と左心房を仕切る心房中隔の壁に生まれつき穴が空いている状態。そのため、量心房の血液が混じってしまって心臓の機能が落ちるので、心房中隔欠損症の心臓は全身に十分な血を配るためには通常以上に頑張る必要がある。多くの場合、大人になるまで症状が出ない。空いている孔の大きさにもよるが、50歳頃にだんだん心臓が疲れて息切れやドキドキが生じる。
- https://kompas.hosp.keio.ac.jp/sp/contents/medical_info/presentation/201602.html
心房中隔欠損は心臓の左心房と右心房を仕切る壁(心房中隔)に生まれつき穴が開いている病気で、成人で発見される先天性心疾患では大動脈二尖弁に続き二番目に多い疾患です。息切れ、動悸、浮腫などの症状が出現し、検査の結果発見されたり、無症状で偶然発見されたりします。
生まれつき心臓に空いている「穴」をカテーテルで塞ぎます〜心房中隔欠損や卵円孔開存のカテーテル治療をハートチーム全員で取り組みます〜 https://tokyobay-mc.jp/heartcenter_blog/web01_48/
卵円孔
胎児のときには左右の心房を隔てる壁には卵円孔と呼ばれる穴がある。酸素を含んだ母親の血液が、へその緒を通して胎児へ入り込むが、心房中隔のあなを通ることで、(自分で息をする必要がない)胎児の肺を素通りできるという意義がある。卵円孔は、生まれて数時間後には自然に血液の交通がなくなり、ただのくぼみ(卵円窩)になる。心房中隔欠損の患者では生まれたあともこの穴が穴として残っている(二次孔欠損)。心房中隔欠損は卵円窩以外の場所に穴があいている場合もあり、場所によって4つに分類される。二次孔欠損以外のほかのものとしては、心室中隔に接するところに穴が開いている「一次孔欠損」、上の方に開いている「静脈洞型」、心臓の静脈の壁にあく「冠静脈洞型」がある。
- https://www.ncvc.go.jp/hospital/section/ppc/pediatric_cardiovascular/tr05_asd/
カテーテル治療に使う閉鎖栓
アンプラッツアー閉鎖栓(Amplatzer Septal Occluder®) 2012年~
オクルテック閉鎖栓(Occlutech Figulla® Flex II) 2016年~
ゴア閉鎖栓(Gore® CARDIOFORM ASD Occluder) 2021年8月~
https://kompas.hosp.keio.ac.jp/sp/contents/medical_info/presentation/201602.html
閉鎖栓の内膜被覆とは
経皮的心房中隔欠損閉鎖術後の抗血栓療法や重点的な心内膜炎予防が必要な期間については、確立されたものはない。欧米のガイドラインでは「最低6か月間、閉鎖栓の内膜被覆が完了するまで」と記載され https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-18K08087
「閉鎖栓の内膜被覆」とは、心房中隔欠損(ASD)や卵円孔開存(PFO)などの異常を閉じるために使用される閉鎖デバイスが、体内において生体組織によって覆われるプロセスを指します。
内膜被覆のプロセス
- 閉鎖デバイスの挿入:
- ASDやPFOの治療において、カテーテルを用いて閉鎖デバイスが心房中隔の異常部位に挿入されます。このデバイスは通常、金属と布で構成されており、異常を機械的に閉じます。
- 初期の固定:
- デバイスが適切に配置されると、心臓の血流によって押し流されないようにしっかりと固定されます。
- 内膜被覆の開始:
- 時間が経つにつれて、体の自然な治癒反応により、心内膜(心臓の内側の膜)がデバイスの表面を覆い始めます。この過程は、体がデバイスを異物ではなく自身の一部として受け入れることを助けます。
- 被覆の完成:
- 数ヶ月をかけて、デバイスの表面は完全に内膜組織で覆われます。これにより、血栓の形成やデバイスの動揺のリスクが減少し、長期間にわたる安定性が保証されます。
内膜被覆の重要性
- 生体適合性: デバイスが内膜で覆われることで、生体適合性が向上し、体がデバイスを受け入れやすくなります。
- 血栓リスクの低減: 内膜被覆によって血流がスムーズになり、デバイス上での血栓形成のリスクが低減されます。
- 長期安定性: 完全に内膜で覆われたデバイスは、心臓内での長期的な安定性を提供し、異常が再発するリスクを低下させます。
このプロセスは、デバイスを使用した治療における重要な段階であり、治療の成功に大きく寄与します。
文責:ChatGPT 4o
心室中隔欠損(VSD)
- https://www.ncvc.go.jp/hospital/section/ppc/pediatric_cardiovascular/tr04_vsd/