抗体はどのようにして働くのか?働き方3つ:無毒化、オプソニン化、補体活性化

免疫系でB細胞は、プラズマ細胞という抗体産生細胞へと分化して、抗体を放出しますが、抗体はどのようにして働くのでしょうか?働き方は3つあります。無毒化、オプソニン化、補体活性化です。無毒化は、抗体が抗原(毒素)に直接結合することにより、毒としての働きを抑制します。オプソニン化は、抗体が病原体の表面を認識して結合し、抗体のFc領域を貪食細胞(マクロファージや好中球)が認識することで、貪食の活性が強まります。補体反応は、病原体に結合した抗体を補体の成分おの一つであるC1qが認識して結合し、その後の一連の補体反応によってその病原体の膜に孔を開けて殺します。

  1. もっとよくわかる!免疫学 図8 抗体の機能 https://www.yodosha.co.jp/yodobook/book/9784758122009/18.html 河本先生の教科書の図がわかりやすい。
  2. Janeway’s Immunology 第9版 第10章 Fig. 10.1 Antibodies mediate the humoral immune response through neutralization, opsonization, and complement activation. もうまくまとまっています。