branched-chain amino acidsの日本語訳は、分岐鎖(ぶんきさ)アミノ酸だと思い込んでいました。しかし、教科書をよく見ると、分岐(ぶんき)ではなく分枝(ぶんし)という言葉でした。分枝は「ぶんき」とは読まないので、分枝鎖アミノ酸の読みは「ぶんしさあみのさん」が正しいと思ったのですが、実際のところどうなのでしょうか。
分枝する 読み方:ぶんしする サ行変格活用の動詞「分枝する」の終止形。weblio
ぶん‐し【分枝】 [名](スル)植物が幹などから枝を分けること。枝分かれ。「葉の付け根から分枝する」 デジタル大辞泉 コトバンク
ぶん‐き【分岐】[名](スル)行く先が別々に分かれること。ふたまたになること。「道がここで分岐する」 デジタル大辞泉 コトバンク
分枝アミノ酸 分枝鎖アミノ酸,分岐鎖アミノ酸ともいう.側鎖の炭素骨格が分枝しているアミノ酸.タンパク質の常在アミノ酸としてはバリン,ロイシン,イソロイシン. 栄養・生化学辞典 コトバンク
分岐鎖アミノ酸(あるいは分枝鎖アミノ酸とも)は、英語ではbranched-chain amino acids (BCAA)といい 実験医学
分枝鎖アミノ酸または分岐鎖アミノ酸(branched-chain amino acids、BCAA)とは、分枝(任意の炭素原子に2以上の別の炭素原子が結合)のある脂肪族側鎖を有するアミノ酸である。(分枝鎖アミノ酸 ウィキペディア)
分枝(ぶんし)という単語を使っている教科書
系統看護学講座 生化学 医学書院 第13版 2014年(2018年第5刷)
53ページ 分枝(ぶんし)アミノ酸とはバリン・ロイシン・イソロイシンのことで、枝分かれ構造をもつ。
53ページ 分枝アミノ酸 分枝アミノ酸branched chain amino acid (BCAA)は、分岐鎖アミノ酸ともいう。
マークス臨床生化学 医学書院 2020年 第1版第1刷 301ページ 分枝鎖α-ケト酸デヒドロゲナーゼ branched-chain α-keto acid dehydrogenase
分岐(ぶんき)という単語を使っている教科書
系統看護学講座 生化学 医学書院 第14版 2019年(2022年第4刷)132ページ 分岐鎖(ぶんきさ)アミノ酸 branched chain amino acid (BCAA)
branched-chainの訳語としては、分岐ではなく、分枝がよいような気もしますが、分岐もよく使われているので、どちらでもいいようです