ストレスがかかるとストレスホルモンが分泌されます。ストレス反応は俗にFight or Flightを呼ばれますがどっちにしても、エネルギーをブーストする必要があります。つまりストレスホルモンは、エネルギー産生を促進する方向に作用します。
Inflammaging: The Role of Inflammation in the Acceleration of Aging Dr David Jockers チャンネル登録者数 21.1万人
siRNA(small interfering RNA)とshRNA(short hairpin RNA)は、いずれも遺伝子ノックダウン(特定の遺伝子の発現を減少させる)に使用されるツールですが、いくつかの違いがあります。
まとめると、siRNAは短期間の遺伝子ノックダウンに適しており、shRNAは長期間のノックダウンに適しています。どちらも特定の状況に応じて選択されるツールです。
ChatGPT 4o
- 中年期以降、体の水分量やタンパク量が減少し、脂肪分が増加
- 老年期には、臓器重量も減少
- 動脈硬化、糖尿病、高血圧、高脂血症などの生活習慣病が進行
- 癌遺伝子がオンに
- 老化の正体は、①さびること(酸化作用)②しぼむこと(内分泌ホルモンの減少)③こころがすさむこと(精神的な風化)
- 活性酸素などによって細胞膜が「酸化」
- DNAの酸化
- 動脈硬化も血管内皮細胞の酸化
- アンチエイジング(抗加齢)医療は、「老化の時計」と戦い、元気で楽しく生きながら、「ピン、ピン、コロリ」とあの世に行くため
老化とは 田中消化器科クリニック https://www.tanaka-cl.or.jp/anti-aging/chance/aging/
- 活性酸素によって酸化ストレスは亢進し
- DNAやたんぱく質といった生体成分を酸化
- 酸化されたDNAやたんぱく質の中には、血中や尿中に出てくるものもあるため、血液検査や尿検査で分かることがあります。
- 発生した酸化ストレスに対し、抗酸化能(活性酸素を除去する能力)が追い付かない状況になると、酸化ストレスがたまっていく
- 活性酸素によって細胞が攻撃されると、細胞膜の脂質が酸化
- 酸化ストレスが高い状態が続くと、私たちの体を構成する全てのDNAやたんぱく質、脂質、糖質が酸化されていきます
- 糖尿病では、酸化された糖とたんぱく質が結合し、異常な糖化たんぱく質が増えている
- 動脈硬化を起こした血管では、酸化された脂質が蓄積し、血管の内腔が狭くなり、血液が流れにくく
- アルツハイマー病やパーキンソン病など、高齢者に多い脳の病気でも、酸化したたんぱく質などが蓄積
酸化ストレス 健康長寿ネット 長寿科学振興財団 https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/rouka/sanka-sutoresu.html
下のコラムは老化の原因をわかりやすく説明したもので、説得力があり、とてもためになる記事です。
20〜30代では周りはみんな同じような体型・肌のつや・健康状態をしていますが、80歳になると元気な人から寝たきりの人まで病気の有無・認知レベル・活動範囲などのどれをとっても個人差はとんでもなく広がります。これは、慢性炎症をはじめとする体を蝕む反応を日々どれだけ抑えてきたかによって、長い年月をへて大きな差として現れるからです。何にでも当てはまることですが、小さな努力は、すぐに実感できるような大きな変化をもたらしません。しかし、大きな変化とは、あくまでも結果であり、その結果に至るまでの毎日の地道な努力の積み重ねが、将来の自分を変えていけるのです。
万病の元「慢性炎症」が加齢によって起きやすくなる3つの理由【予防医療の最前線】 虎ノ門中村クリニック 神谷町院 https://toranyc.com/information/2018/08/26/万病の元「慢性炎症」が加齢によって起きやすく/
1990年,Paulらは,マ カクザル由来の骨髄間質細胞株PU34を 樹立し,こ の細胞株が,ヒ トおよびサル由来の骨髄多能性幹細胞を長期間維持できること を発 見 した1).PU34は,IL-6,IL-7,GMCSF,M-CSF,G-CSFなどを産生 していたが, IL-1α で刺 激後 のPU34培 養上清 に は,IL-6依 存性形質細胞株T1165の 増殖活性があり,こ の活性は抗IL-6抗 体 では中和 できなかった.そ こで,この活性を指標として発現遺伝子のクローニングが行われ,得 られたcDNAに よりコー ドされた蛋白はIL-11と命名 された.
一 方,時を同じくして,川島らは,TPA+A23187KM102処理したヒト骨髄間質細胞培養上清 に,脂肪細胞化抑制因子(AGIF)が含まれていることを報告し,後にこの因 子がIL-11と同一のものであることが判明した.
IL-11の発現とその生理作用 日本リンパ網内系学会会誌 1998 年 38 巻 1 号 p. 29-40 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jslrt1997/38/1/38_1_29/_article/-char/ja
IL11の発現に関連する遺伝子を欠失させると、老年期による代謝の低下、多発性疾患、虚弱から身を守り、雌雄ともに平均24.9%寿命が延びた。Nature 2024年7月18日https://www.natureasia.com/ja-jp/nature/pr-highlights/14976
「Inhibition of IL-11 signalling extends mammalian healthspan and lifespan(IL-11シグナル阻害は哺乳動物の健康寿命と寿命をともに延長できる)」 マウスの老化とともに、様々な組織、様々な細胞でこの分子の発現が高まること、そして IL-11 がともに老化に関わる自然炎症とともに、AMPKを抑えてmTORという代謝の中核経路を活性化することから、IL-11 が老化を促進する因子として働いているのではと着想し、IL-11ノックアウトマウスを調べている。
7月19日 抗 IL-11 抗体は夢の抗老化薬になるか?(7月17日Nature オンライン掲載論文) https://aasj.jp/news/watch/24856
IL-11依存的な骨吸収誘導機構を詳細に検討した結果,IL-11は破骨細胞の形成・活性化を直接的に促進するのではなく,骨芽細胞または骨血管内皮細胞におけるプロスタグランジンン産生酵素COX-2(cyclooxygenase-2;シクロオキシゲナーゼ2)の発現を誘導し,PGE2(prostaglandinE2;プロスタグランジンE2)の産生量を増大させることにより破骨細胞の形成・活性化を促進していることを見いだした.https://jams.med.or.jp/event/doc/119044.pdf
PTH(1-34)は骨芽細胞においてグルココルチコイドによるIL-11の発現抑制を阻害する: グルココルチコイド過剰に対する骨芽細胞分化促進のメカニズム Parathyroid hormone (1-34) counteracts the suppression of interleukin-11 expression by glucocorticoid in murine osteoblasts: a possible mechanism for stimulating osteoblast differentiation against glucocorticoid excess. 著者: Kuriwaka-Kido R, Kido S, Miyatani Y, Ito Y, Kondo T, Omatsu T, Dong B, Endo I, Miyamoto K, Matsumoto T. 雑誌: Endocrinology. 2013 Mar;154(3):1156-67. http://www.jsbmr.jp/1st_author/11_tmatsumoto.html
歯肉線維芽細胞によるIL11の産生機序 https://dbarchive.biosciencedbc.jp/yokou/pdf/2004/200403629390016.pdf
Interleukin-11(IL11)がIPF患者の肺でIPFの重症度に関連する患者の肺でアップレギュレートされ、IL-11がIPF線維芽細胞から分泌される https://bibgraph.hpcr.jp/abst/pubmed/31554736
通常の組織には存在しないIL-11を出す細胞(IL-11陽性細胞)が、大腸炎や大腸がんの進展に伴って局所に出現 https://cancer.qlife.jp/news/article15268.html
IL-11の産生EGFP細胞が腫瘍形成に伴って、腫瘍間質領域に出現 https://www.ueharazaidan.or.jp/houkokushu/Vol.33/pdf/report/165_report.pdf
Interleukin-11 は,癌ならびに炎症関連線維芽細胞の マーカーであり,腫瘍形成を促進する因子である https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/bdyview.do?bodyid=TD35147032&elmid=Body&fname=td35147032_cover.pdf
ヒト大腸癌におけるインターロイキン11及びインターロイキン11レセプターαの発現; 免疫組織学的解析と臨床病理学的因子との関係 https://www.nagasaki-u.ac.jp/zaigaku/ronbun/ronbun0606/igaku0606/igaku_kou1244ronbun.pdf
大腸筋線維芽細胞におけるIL-11発現調節機構の解明 平成16年 https://www.shiga-med.ac.jp/~hqkikaku/education/ejournal/gakui/PDF15/h455.pdf
腫瘍形成時特異的にNRF2の下流でIL-11の顕著な発現上昇が観察され、Il11遺伝子を欠損させると腫瘍形成が著しく抑制された。乳がん患者の検体の検討からも、NRF2陽性がんの多くがIL-11陽性であり、乳がんではNRF2とIL-11の連携ががんの悪性化をもたらしていることがわかった。https://www.ueharazaidan.or.jp/houkokushu/Vol.31/pdf/summary/181_summary.pdf
脱落膜化に伴うIL-11発現増加によりコア時計遺伝子Per2やBmal1の振動低下 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jrds/108/0/108_P-64/_article/-char/ja/
il-11 は尾再生芽で BrdU 陽性の増殖細胞の一部に発現 il-11 の発現は尾切断後 2 時間で誘導 https://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/record/50538/files/A33567_review.pdf
Biochemical and biophysical research communications 20170916 Vol. 491 issue(2) インターロイキン11受容体の切断はガンマセクレターゼとプロテアソームによるそのC末端フラグメントのプロセシングを誘導する https://bibgraph.hpcr.jp/abst/pubmed/28735867
肺は、酸素を吸って二酸化炭素を吐き出すための臓器です。肺に吸い込んだ酸素(O2)は、肺胞という組織で血管を流れる赤血球の中のヘモグロビンというタンパク質に結合して運ばれます。それに対して、二酸化炭素は水に溶けて炭酸イオンになる性質があるので、血液に直接溶けた重炭酸イオン(HCO3-)の状態で運ばれます。CO2+H2O→H+ + HCO3ー というわけです。
外界と接している肺はさまざまな刺激により,日々,傷害を受けては修復されることを繰り返し,ある程度の炎症や外傷による傷害であれば,適切な治療とともに自己修復機能により,もとの状態に回復する。https://www.jstage.jst.go.jp/article/jst/52/1/52_031/_pdf
ショウジョウバエの胚発生/Two color time lapse movie of Drosophila embryo rikenchannel チャンネル登録者数 2.74万人 チャンネル登録 受精後約4時間の細胞性胞胚期の胚を8時間にわたり撮影した。この間に、原腸陥入(00:30)、胚帯伸長(01:00)が起き、伸長した尾部が頭部に接する海老反り方の形態をとる 胚帯伸長期(03:00)には気管の陥入、神経芽細胞の生産などが盛んに起きる。04:20からは胚帯短縮が始まり07:00には短縮が完了して、体節の繰り返し構造が明確になる。
体節形成に関与する遺伝子の数々はショウジョウバエの発生学遺伝学研究で明らかになりました。
ショウジョウバエの発生を決める遺伝子は高校の生物で学ぶようです。
【高校生物】 動物の発生12 形態形成:体節決定(12分) 映像授業 Try IT(トライイット) チャンネル登録者数 71.9万人 チャンネル登録
ショウジョウバエを用いて生き物の体がどのようにしてできてくるのかを調べるときに、遺伝子をランダムに壊して、その結果ある遺伝子が壊れときにはどのような「奇形」(表現型)が生じてくるかを調べるという戦略がもちいられました。
ショウジョウバエの幼虫は14個の体節からなります。遺伝子を破壊する研究により、代表的な奇形のパターンとして、GAP、PAIR RULE、SEGMENT POLARITYの3つが浮かび上がってきました。ギャップというのは、胴体の一部分がごそっとなくなる表現型です。ペアルールというのは、体節が一個おきになくなるもので、偶数番目の体節がなくなるのがeven-skippedで、奇数番目の体節がなくなるのがodd-skippedになります。セグメントポラリティは、ひとつの節の領域の一部がなくなるものです。
odd-paired (opa)はペアルール遺伝子の一つ。
統合失調症は罹患率が100人に1人と意外と多いのだそうです。全校生徒が600人の学校があれば、6人くらいが統合失調症という計算になります。うつ病にいたっては、もっと高い罹患率です。
8-OHdGは、8-hydroxy-2’-deoxyguanosineの略で、DNAを構成する塩基グアニンのの8位がヒドロキシル化されたされたデオキシグアノシンdeoxyguanosine (dG)です。尿により、非侵襲的に生体内酸化ストレスを評価できる利便性の高いマーカーであることから、広く使われています。
tautomers 互換体
https://www.researchgate.net/figure/a-8-Oxoguanine-8-oxoG-and-8-oxo-2-deoxyguanosine-8-oxodG-chemical-structures-and-b_fig5_348859494
硬膜とは脳脊髄を包んでいる硬い膜である。硬膜の下の構造はくも膜、軟膜、脳/脊髄実質が存在している。硬膜・くも膜・軟膜を合わせて髄膜と呼ぶ。硬膜は脳や脊髄を外傷や感染から守っている役割を果たす。脳を包んでいるのが脳硬膜、脊髄を包んでいるのが脊髄硬膜である。
https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E7%A1%AC%E8%86%9C
- 軟髄膜 (leptomeninx)
- 髄膜のうちくも膜と軟膜は合わせて leptomeninx と呼ばれる
- 軟髄膜は硬膜と脳表との間に位置し脳脊髄血管を包埋し、神経組織の機械的支持性や生理的機能に関わり、病態の理解の上で重要である
- Harvey&Barrの報告以降[22]、髄膜は神経堤と中胚葉のdouble origin で、鳥類[23]、哺乳類[24]の前脳の髄膜はneural crest由来、後脳および脊髄は中胚葉由来であり、髄膜の血管は場所に限らず中胚葉由来と考えられてきた。しかし最新の分子マーカーを使用した研究では部位に限らず鳥類、哺乳類ともに髄膜はneural crest 由来で中胚葉は髄膜の血管の形成に寄与しているとの報告もある[25]。
- 髄膜の発生はneural crest もしくは中胚葉の細胞が神経管周囲にCarnegie stage 10-11(受精後22-24日)ごろに移動することではじまる。
- Stage 11-12(24-28 日)ごろに脳や脊髄周囲に血管の形成が始まる。
- Stage 14-15(33-36 日)ごろには脳全体が疎な結合組織である primitive meninx に取り囲まれる。
https://nicheneuroangio.com/pdf/2023nnac/202301mizutani.pdf
脳脊髄液漏出症は、外傷等により脳脊髄を覆っている膜が損傷を受け、脳脊髄液が漏れ出すことにより頭痛、頚部痛、めまい、倦怠感、不眠、記憶障害などさまざまな症状を呈する疾患です。
平成24年6月、厚生労働省により、脳脊髄液漏出症の疾患概念と画像診断基準が取りまとめられるとともに、この疾患に対する治療法である硬膜外自家血注入療法(ブラッドパッチ療法)が先進医療と定められ、平成28年4月からは脳脊髄液漏出症(関連学会の定めた診断基準において確実又は確定とされたもの)に対して、硬膜外自家血注入療法(ブラッドパッチ療法)による治療を行う場合に保険適用されることになりました。https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/kenkou/nanbyo/portal/shikkan/joho/disease01.html
- 脳脊髄液漏出症ついては『この病態は滅多にない』とする報告もある一方で『稀ではない』と報告する施設もあり、一般外来レベルでの頭痛診療で苦慮することが多い。
- 当院開業後3年2か月の間に経験した脳脊髄液漏出症患者について検討し頭痛関連患者数に占める割合について調査した。
- 当院における総受診者数6,644名のうち頭痛関連で受診されたのは3,186名(48.0%)であった。
- 当院は脳神経外科、神経内科、内科を標榜しており頭痛を主訴に受診される患者さんの割合が一般内科と比べてはるかに多いと考えられる。
- 初診患者5,335名に占める頭痛患者数2,191名(41.1%)。このうち起立性頭痛を訴えて来院され、その経過や画像診断から脳脊髄液漏出症と判断した症例は4例であった。これは頭痛で受診した患者の0.12%、総初診者数に対しては0.06%である
http://csfleak.kenkyuukai.jp/images/sys/information/20170219021339-EA919456185AA4DC6083DC1F17168CE98D13716C1C62C0288D142B4AD446E4A0.pdf
- 脳脊髄液漏出症は起立性頭痛を中心とした症状を訴える疾患である.
- 特発性では 1/2~5 万人/年,外傷性では骨折・脱臼のない頚椎捻挫患者において2人/100事故の割合と報告され,いずれも発症機転や原因を有し,頭痛の出現時期が明確な場合が多い.
- 機序は硬膜破綻による脊髄髄液漏であるが,原因には硬膜脆弱性など内的因子や交通外傷の報告がある.
- 症状は起立性頭痛が特徴的であるが,一般に両側性の重い頭頸部痛である.加えてめまい,嘔気,視覚症状,聴覚症状,倦怠感などをきたす.
http://csfleak.kenkyuukai.jp/images/sys/information/20170219021339-EA919456185AA4DC6083DC1F17168CE98D13716C1C62C0288D142B4AD446E4A0.pdf