HPV(ヒトパピローマウイルス)とは
セックスによって感染するウイルスです。大きく分けると、HPVが起こす病気は2種類――「イボ」と「がん」です。イボは、「尖圭(せんけい)コンジローマ」といい、とがったイボイボが男女の生殖器に現れます。… HPVに起因するがんで最も多いのは子宮頸(けい)がんですが、アナルセックスによる肛門がんや、オーラルセックスから起こりうる口や喉のがん、男性の陰茎がんも引き起こします。(男女とも危険にさらされるHPV 2018年5月7日 ヨミドクター)
HPVと口腔咽頭がん
- ディープキスで口腔がんが広がる可能性、スウェーデン研究 2010年10月14日 18:11 AFP BBニュース 口腔がんのリスク要因には喫煙、飲酒、ビンロウの実をかじることなどが知られているが、スウェーデンのカロリンスカ研究所(Karolinska Institutet)の研究チームは今回、各種データを分析し、リスク要因に「ヒトパピローマウイルス(HPV)」を新たに加えた。
HPVと発癌のメカニズム
HPV はヒトのみに 感染する(図 2).遺伝子は概略すると,L1,2 の 外膜の他に発癌と関連する E6,7 を有する.後 2 者はともに宿主細胞の遺伝子に組み込まれ,E6 は 主に癌抑制遺伝子 P53 に,E7 は RB を抑制し, 結果として発癌遺伝子として働く.(思春期の性感染と HPV ワクチン 第 42 回日本小児感染症学会教育講演 小児感染免疫 Vol. 23 No. 1 63)
HPVの種類
HPVには100種類以上の型(タイプ)があると言われています。その型によっては、悪性(がん)化するものと、良性の腫瘍になるものがあることがわかってきました。たとえば、悪性腫瘍の発生と関係があるHPVは、ハイリスクHPVと呼び、主にHPV16、18、その他にも、HPV31、33、35、39、45、51、52、56、58、59、68が関係していると考えられています。一方、尖圭コンジローマなどの良性腫瘍を発生させるHPVは、ローリスクHPVと呼び、HPV2、3、4、6、10、11が関係していると考えられています。(https://yoboukai.co.jp/article/613)