線維細胞、線維芽細胞、筋線維芽細胞、がん関連線維芽細胞(cancer-associated fibroblasts; CAFs)とは?

コラーゲンおよびその他の細胞外マトリックスとなるタンパク質を産生しているのが線維芽細胞です。真皮に存在するほか、他の結合組織に存在しています。活発にタンパク質産生を行っているの状態が線維芽細胞であり、休止期にある場合は線維細胞と呼ばれるようです。

  1. Fibroblasts: origins, definitions, and functions in health and disease Cell. 2021 Jul 22; 184(15): 3852–3872. doi: 10.1016/j.cell.2021.06.024 非常に詳細な総説論文
  2. Fibroblasts and Their Transformations: The Connective-Tissue Cell Family https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK26889/
  3. https://en.wikipedia.org/wiki/Fibroblast
  4. https://www.doctors-organic.com/seniga/index.html
  5. https://natucli.com/column/fibroblasts/culture07/

筋線維芽細胞とは

筋線維芽細胞は、筋細胞と線維芽細胞の両方の性質を兼ね備えており、線維芽細胞の形をしていあんがら筋細胞に特徴的なアクチンやミオシンを産生しています。組織修復で活躍します。

  1. https://www.doctors-organic.com/seniga/index.html

通常の線維芽細胞は間質に無秩序に多数存在するのに対して、筋線維芽細胞は、正常状態で肝、肺、皮膚、腎、消化管粘膜などの各種の臓器に特異な細胞形態(星型)で存在している。肝星細胞(伊東細胞)、膵星細胞、メサンギウム細胞などと固有の名前がつけられているものもある。筋線維芽細胞は、障害ストレスによってαSMA の発現を増加させると同時に、細胞外マトリックスや各種サイトカインの発現も増加させ、細胞形状も変えて活性化型筋線維芽細胞へと変貌する。https://www.vm.a.u-tokyo.ac.jp/yakuri/kiban-s-new/gaiyo.html

CAFについて

  1. がんを進展させるがん関連線維芽細胞の血管内皮細胞からの形成を抑制するしくみを解明―がん微小環境ネットワークシグナルを標的とした新規治療法の開発に期待― AMEDプレスリリース