大学のキャンパスが複数あり、地理的に離れていると、いろいろと不都合が生じます。まず大学生がサークルにはいって活動するときに、メインキャンパスまで移動する時間と手間があります。教員が授業を複数の学部で担当している場合にキャンパスの間の移動も不便です。大学で研究セミナーを実施する場合にも、会場にならなかったキャンパスの研究者は聴衆として参加するために移動する必要があります。
学年によってキャンパスが分かれる例もありますし、学部ごとに異なるキャンパスに存在する例もあります。履修する科目によっては、異なるキャンパスでのみ開講されているというケースもあるようです。学年でキャンパスが変わる場合は、下宿を引っ越す必要がでるかもしれません。
やはり大学はキャンパスが一つのほうが人やサービスを集中できて、アドバンテージが大きいのではないかと思います。では、分散キャンパスの形態をとっている大学は、地理的距離という不便さをどのように克服すればいいのでしょうか、また分散キャンパスであるがゆえの利点というものは存在しないのでしょうか。
分散キャンパスの実態の分析
- わが国の分散キャンパスの研究 : 実態の調査・分析とメリット化策の提案 山形大学紀要. 社会科学 = Bulletin of Yamagata University. Social Science 37 (1), 53-90, 2006-07-31 山形大学 https://cir.nii.ac.jp/crid/1050001202574523392
データ保管場所の分散
- 分散キャンパスにおける共有データベース型e‐ヘルスサービスの構築 香川大学教育学部研究報告 第Ⅱ部 62 (2), 85-94, 2012-09-30 香川大学教育学部 https://cir.nii.ac.jp/crid/1050287772324617472
- 分散キャンパスを利用したファイルバックアップシステム 学術情報処理研究 16 (1), 25-32, 2012-09-13 国立大学法人 情報系センター協議会
- 災害時に備えた分散キャンパスによる情報基盤の整備 学術情報処理研究 15 (1), 5-11, 2011-09-14 国立大学法人 情報系センター協議会 https://cir.nii.ac.jp/crid/1390282763094859520