第107回 看護師国家試験午後問題72
血液中の濃度の変化が膠質浸透圧に影響を与えるのはどれか。
- 血小板
- 赤血球
- アルブミン
- グルコース
- ナトリウムイオン
正解はアルブミンです。
膠質浸透圧(こうしつしんとうあつ)とは、血漿タンパク質によって生じる浸透圧です。血漿タンパク質は、アルブミンとグロブリンですが、量としてはアルブミンのほうがずっと多いので膠質浸透圧へ寄与するものはアルブミンということになります。膠質はコロイドとも呼ばれます。膠質浸透圧に対比される概念は晶質浸透圧(しょうしつしんとうあつ)です。晶質とは、容易に結晶化する物質と言う意味で具体的には、電解質、糖質、アミノ酸などです。英語ではクリスタロイドと呼ばれます。