人文科学の論文を執筆する方法

論文と一口に言っても、分野によってスタイルが異なります。自分は自然科学 natural scienceしか知りませんが、それでも生命科学と工学では多少違いがあります。ましてや、社会科学 social scienceや人文科学humanity となるとかなりの違いがあると思います。

『まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書』という本を題名に惹かれて読んだのですが、実はこれは人文科学の分野の研究者によって書かれた、人文科学の論文を書くための教科書でした。もちろん、自然科学の論文に通じる部分も多いのでいろいろと参考になります。

パラグラフライティングなどは、およそ文章を書く場合であれば、普遍性の高い技法です。自分が初めて知ったこととして、パラグラフの冒頭(パラグラフ・テーゼ)とパラグラフの締め(コンクルーディング・センテンス)とでは、抽象度に違いを出して後者のほうが抽象度を上げたほうがいい、すなわちuneven Uの形がよいとエリック・ハイヨさんが主張しているとの紹介がありました。

  1. https://www.enago.jp/academy/the-uneven-u/
  2. https://www.enago.jp/academy/how-to-harness-the-power-of-semantic-gravity-in-your-writing/amp/
  3. https://laiso.hatenablog.com/entry/2024/10/17/004602
  4. https://www.scribd.com/document/416343663/The-Uneven-U

下の動画ではuneven Uの紹介といいつつ、いくつか出された文例の分析ではどれも最初と最後の抽象度は同じ程度でした。

Uneven U Dallin Lewis チャンネル登録者数 545人

 

https://www.enago.jp/academy/the-uneven-u/

いくつかの参考図書

  1. Writing Your Journal Article in Twelve Weeks, Second Edition: A Guide to Academic Publishing Success 2019/6/7 Wendy Laura Belcher
  2. The Elements of Academic Style: Writing for the Humanities 2014/8/26 Eric Hayot エリック・ハイヨ