何が人間の行動を決めているのか?行動できない人が行動を起こす方法

やらなければいけないことはわかっているのに体が動かず行動を起こせないということがあります。逆に、やらないほうがいいことはわかっているのについついまたやってしまったということもあります。人間の行動はどのように決まっているのでしょうか。どうすれば悪い習慣となっている行動をやめて、好ましい行動を習慣化することができるのでしょう?先延ばし癖を改めるのは、いつになったら可能なのでしょうか。やるべきことをやらずに、やらなくていいこをやってしまう意思決定の仕組みは一体どのようなものなのでしょうか。

B=MAPモデル(旧称:B=MATモデル)

人間の行動について考えると、何が自分を動かしているのだろうと不思議になります。最近本屋で見かけた本に、行動behavior=動機motivation x 能力ability x機会prompt すなわちB=MAPという公式が成り立つと説明されていました。言われてみると確かにそうかもしれないと思います。

機会をtriggerと呼んで、B=MATという言い方もかつてしていたようです。

I once called this element the “Trigger.” I changed this term in late 2017. Now I use “Prompt.” (Fogg Behavior Model Prompts tell people to “do it now!”

Triggerは引き金を引くイメージですがPromptは、今やれ!という神の言葉のように響きます。

例えば自分が思い当たることに関して、先延ばしにしている原因の一つは、自分にできる気がしない、つまり能力が足りていないという思い込みがあります。絶対にやらなくても死ぬわけではないという、動機の弱さもあります。

ちなみにB=MAPというモデルと同じものとして、COM-Bモデルというものがあります。 αべとは、それぞれCapability, Opportunity, and Motivation-Bahavior から取られていて、意味的にB=MAPやB=MATと全く同じですね。

Self-Determination Theory

Self-determination theoryは1970代にリチャード・ライアンとエドワード・デシによって提唱されました。

  1. Why We Do What We Do: Understanding Self-Motivation 1996/8/1 Edward L. Deci , Richard Flaste. If you reward your children for doing their homework, they will usually respond by getting it done. But is this the most effective method of motivation? No, says psychologist Edward L. Deci, who challenges traditional thinking and shows that this method actually works against performance. The best way to motivate people – at school, at work, or at home – is to support their sense of autonomy. Explaining the reasons why a task is important and then allowing as much personal freedom as possible in carrying out the task will stimulate interest and commitment, and it is a much more effective approach than the standard system of reward and punishment.
  2. Self-Determination Theory: 3 Basic Needs That Drive Our Behavior Sprouts チャンネル登録者数 154万人
  3. PubMed検索 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/?term=Self-Determination+Theory&filter=pubt.review