科研費に採択される日本語の文章力を身に付けるための本・教科書

科研費に毎年応募して毎年不採択になっている人の中には、日本語で文章を書くのが苦手という人が結構な割合います。日本の学校教育では、日本語の文章を書く訓練はほとんどなされていないので、日本語が書けない研究者がいても何ら不思議ではありません。教育を受ける機会がなかった以上、自分で自学自習するしかないわけですが、今更日本語をどうやって学べばいいのかとっかかりがわからない人が多いと思います。

科研費の研究計画調書を書く上で、直接役立つ本を紹介しておきます。

 

酒井 聡樹『100ページの文章術 -わかりやすい文章の書き方のすべてがここに-

わかりにくい文章がなぜわかりにくいのかを分析して、その解決方法を示しています。きっちり100ページなので、簡単に読めて得るものが大きいです。文例は理系の学部学生さんが書いたようなものが多い印象。

 

林 健一『こうすれば医学情報が伝わる!! わかりやすい文章の書き方ガイド』 (ライフサイエンス選書) 2014/10/8

この本をしっかり読みこんで、自分なりに文を改訂したりといった練習をすれば、科研費の申請書を書くときに日本語で悩むことはなくなるでしょう。文の書き換えの練習などもきちんと実践しながら読み切るのは、それなりの労力が必要ですが、努力は報われます。

 

古賀 史健『20歳の自分に受けさせたい文章講義』星海社新書 2012/1/26

この本はフリーランスのライターが書いたノウハウ本ですが、論理展開をしっかり書くことの大事さなどが強調されていて、まさに科研費の書き方にそのまま通じる内容。

 

木下 是雄『理科系の作文技術』 (中公新書 624)  1981/9/22

この本を知らない人は研究者の中にはいないだろうというくらいに有名なロングセラーです。研究者でこの本を持っていない人はいないかもというくらいによく読まれています。