肝臓の解剖学と機能

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生化学の勉強をすると、小腸で吸収された栄養分(糖類、アミノ酸など)は小腸に張り巡らされた毛細血管の中に入って門脈に送られるという説明を受けます。門脈というのは、肝臓に入っていく静脈です。

肝臓の位置

右上腹部にあり,右側が大きくなっています。 https://pt-dodo.com/article/liver-essentials.html

門脈とは

門脈系毛細血管二回通過する特殊な形態をもっています。具体的に説明すると、心臓から出た動脈は各消化管の毛細血管を通過して静脈になります。この静脈は消化管で吸収された栄養を多く含んでおり、肝臓内の毛細血管で吸収されたのち、静脈になり心臓に灌流されます。https://goukaku-ptot.com/veins-flowing-into-the-portal-vein/

門脈は一本の太い静脈の血管でそれが肝臓の中にはいって枝分かれして細かくなっていき毛細血管となります。そして肝臓の毛細血管が再度集まってしだいに太い幹になりやがて一本の太い血管(下大静脈)になります。下のリンクの肝臓の血液供給の図をみるとわかりやすい

  1. 肝臓の血管障害の概要 MDDマニュアルプロフェッショナル版 肝臓の血液供給

門脈へつながる消化器の静脈

門脈は、胃・小腸・大腸・脾臓からの栄養をそれぞれ、左胃静脈、上腸間膜静脈、下腸間膜静脈、脾静脈を通じて門脈に集めて肝臓に送り込んでいる (花子のまとめノート https://www.hanakonote.com/kaibouseiri/kanzou.html)

【基礎から勉強・解剖生理学】下大静脈(門脈・奇静脈)【理学療法士・作業療法士】【西島ゼミ】PTOT国試対策チャンネルチャンネル登録者数

肝臓の区画

肝臓は解剖学的には、前面から見ると肝鎌状靭帯により右葉と左葉の2つに分かれている。しかし実際臨床では実用性から、胆嚢底と肝背面の下大静脈を無結ぶ線カントリー線)を堺に右葉と左葉に分けて考えられている。(花子のまとめノート https://www.hanakonote.com/kaibouseiri/kanzou.html)

肝はまず,右葉と左葉の2区域に区分される.両者は下大静脈と胆嚢窩を結ぶ仮想の線(cantlie線)によって分けられる.https://www.chiringi.or.jp/k_library/kaishi/kaishi2012_2/index.html

肉眼的には大きく左葉右葉に分かれます。胆嚢窩下大静脈を結ぶ線によりその左側を左葉、右側を右葉とします(下図:肝臓の部位)。それぞれは門脈の走向に従って前・後側、内・外側の4つの区域尾状葉に分けられます(ヒーリーとシュロイの分類)。あるいは、S1-8の8つに分けることもあります(クイノーCouinaudの分類)。肝癌取扱い規約第5版補訂版では両者の分類が組み合わせて使われ、S1-8は亜区域と呼ばれます(下図:Couinaud区域分類)。肝に入る血管(門脈と肝動脈)、肝から胆汁を分泌する胆管の3つは結合織によって束ねられており、それをグリソン鞘と呼びます。https://www.palana.or.jp/ipath/manual/1-digestive/5_liver

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