弁理士法人(特許事務所)
ここでは、業界で長年トップクラスの規模(弁理士数 50名〜100名以上レベル)を維持している、「ここを知らなきゃモグリ」と言われる大手事務所をリストアップします。※順位は固定ではなく、概ねの規模順(トップティア群)です。※( )内は本拠地や特徴。
🏢 日本のマンモス特許事務所(Big Tier)
まず、「3大巨頭」+**「法律事務所系」**のトップ層です。ここは弁理士だけで100名〜200名規模、所員全体だと数百名〜1000名に迫る規模です。
-
弁理士法人 志賀国際特許事務所(東京・丸の内)
-
特徴: 長年、日本最大規模を誇るガリバー事務所。電気、機械、化学と全方位に強い。未経験者を大量採用して育てる「教育の志賀」としても有名。
-
-
弁理士法人 酒井国際特許事務所(東京・霞が関)
-
特徴: 志賀と並ぶ超大手。分業制やチェック体制が非常にシステム化されており、組織としての完成度が高いと言われます。
-
-
TMI総合法律事務所(東京・六本木)
-
特徴: ここは「法律事務所」ですが、知財部隊が巨大です。弁護士と弁理士がチームを組んで動くため、権利化(出願)だけでなく訴訟や契約にもめっぽう強い。近年、弁理士数が急増しています。
-
🏢 伝統と格式の大手事務所(Middle-High Tier)
歴史があり、企業の信頼も厚い「名門」と呼ばれる層です。弁理士数は50名〜100名クラスです。
-
弁理士法人 中村合同特許法律事務所(東京・丸の内)
-
特徴: 「伝統の中村」。大正時代から続く超名門。特許訴訟といえば中村、と言われるほど係争系に強い。企業知財部からの信頼が非常に厚い。
-
-
弁理士法人 協和特許法律事務所(東京・丸の内)
-
特徴: 中村と並ぶ名門。歴史が古く、安定感が抜群。多くの大手企業をクライアントに持ち、落ち着いた雰囲気(堅実)と言われます。
-
-
弁理士法人 深見特許事務所(大阪・中之島)
-
特徴: 「西の横綱」。大阪に本拠を置く事務所としては最大規模。関西の大手メーカー(電機・化学など)の出願を支える重鎮。
-
-
弁理士法人 青和特許法律事務所(東京・虎ノ門)
-
特徴: ここも歴史ある名門。国際案件に強く、海外からのインバウンド出願も多い。
-
-
弁理士法人 杉村萬国特許法律事務所(東京・霞が関)
-
特徴: 実は日本で最も歴史が古い事務所の一つ。近年、組織改革を進めて規模を拡大し、若手も多いイメージ。
-
-
弁理士法人 太陽国際特許事務所(東京・新宿)
-
特徴: 電機・電子系に強みを持ち、規模を拡大してきた事務所。アクセスが良い立地。
-
-
ゾンデルホフ&アインゼル法律特許事務所(東京・丸の内)
-
特徴: ドイツ系にルーツを持つ事務所。外内(外国企業の日本出願)に非常に強く、独特の国際的なプレゼンスがあります。
-
💡 「規模」は何を意味するか?
ただ単に「大きい=良い」とは限りませんが、特許法や実務の観点から見ると、規模には以下のような意味があります。
- 専門分化が進んでいる:人数が多いと、「バイオ専門」「AI専門」「意匠専門」のように、担当分野が細分化されます。その結果、より深い専門知識を持った明細書が書きやすくなります。
- 「利益相反(コンフリクト)」の問題:これが大手事務所の最大の悩みです。例えば、A社(スマホメーカー)の代理をしている事務所は、競合であるB社(別のスマホメーカー)の依頼を受けられない場合があります(弁理士法上の制限や、顧客との契約による)。大きくなりすぎると、「日本の主要メーカーは全部クライアントになっちゃってて、新しい依頼を受けられない!」というジレンマが発生します。
まとめ
-
大手: 教育システムが整っている。分業制。多様な案件に触れられる。
-
中小: 一人の弁理士が、出願から中間処理、審判まで全部担当する(職人技が身つく)。
どちらも一長一短あります。今のトレンドとしては、これらのトップ事務所に加えて、「AI特化」や「スタートアップ支援特化」を謳う新興の中堅事務所(IPTechなど)も勢いがあります。
1. 「バイオ特化型ブティック」
大手事務所(数百人規模)は、組織のピラミッド構造(定年制や若手の育成)を重視する傾向があります。一方で、「バイオ・化学に特化した中規模・小規模事務所(ブティック系)」は、即戦力の専門知識を歓迎しています。
① バイオ・化学の老舗・名門
-
清水特許事務所(茨城県つくば市・東京)場所柄(つくば)、研究機関との結びつきが強く、超高度なバイオ案件が多い。
-
平木国際特許事務所(東京)バイオ・化学分野の名門。
-
谷・阿部特許事務所(東京)化学・バイオに非常に強い。
② 関西のバイオ強豪 関西は製薬・バイオ産業が集積しています。
-
特許業務法人 三枝国際特許事務所(大阪・東京) 化学・バイオ分野では国内屈指の伝統事務所。
-
清原特許事務所(大阪) バイオベンチャー支援などに熱心。
③ 少数精鋭・大学発ベンチャー支援系 IPTech特許業務法人 などの新しい事務所や、大学TLOと提携している小規模事務所。これらは「週3回勤務」や「完全リモートの明細書作成担当」など、柔軟な働き方を認めているケースが多いです。
2. 「特許事務所」以外の穴場:TLOと調査会社
-
大学TLO(技術移転機関)大学の発明を発掘し、特許化する組織です。東大TLO、京大TLO、あるいは地方大学の知財本部など。
-
特許調査会社・サーチャー 特許庁の登録調査機関(登録調査機関一覧)や、民間の調査会社です。「明細書を書く(締め切りに追われる)」体力仕事ではなく、「文献を読み込む」知的な仕事です。
- 古賀総研:人材募集 研究者、技術者が現役にいる間の仕事は、会社や国家への貢献、また家族を養うため、いわば“Must”の仕事です。定年を迎えて、会社を退職してからが、本当の意味で自分の人生が始まるとの認識です。
- 令和7年度 調査業務実施者育成研修(第4回)の受講者募集について 「工業所有権に関する手続等の特例に関する法律」の規定により、特許庁からの調査業務を請け負う登録調査機関の調査業務実施者になるためには、工業所有権情報・研修館(以下、略称名「INPIT(インピット)」といいます。)の行う研修(以下、「調査業務実施者育成研修」といいます。)を修了することが必要です。 (1)受講申請期間 令和7年11月25日(火)~12月16日(火) 必着 研修期間(1)区分一~三十九のうち一つの区分を選択した場合令和8年1月7日(水)~3月5日(木)(2)区分一~三十九のうち一つの区分と区分四十を同時に選択した場合令和8年1月7日(水)~3月10日(火)https://www.inpit.go.jp/jinzai/kensyu/searcher/sercherb100064.html
(Gemini)