交絡因子をわかりやすく簡単に説明すると

臨床研究では交絡因子の理解が必須です。暴露因子とアウトカムとの因果関係を結論づける際に、交絡因子の存在を見落としてしまうと、謝った結論を導いてしまうからです。

交絡とは

暴露因子 ⇒ アウトカム

という因果関係を臨床研究により証明したいとします。そのときに、交絡因子とは何かというと、暴露因子とアウトカムの両方に影響を与える因子のことです。例として、

高血圧(暴露因子) ⇒ 心血管イベント(アウトカム)

を証明したいとします。しかし、ここで交絡因子として例えば「年齢」が考えられます。なぜなら年齢が高いほど血圧が高くなる傾向があり、また、年齢が高いほど心血管イベントを生じやすいという事実があるからです。つまり、年齢の寄与が大きい場合に、かりに高血圧が本当に心血管イベントを生じさせるとしても、その影響を過大評価してしまうことになります。

交絡因子の例

もっと極端な例として、研究医を目指す太郎医師が、

ライターやマッチを所持 ⇒ 肺がんを罹患

という因果関係がありそうだと考えたとします。このとき太郎医師が見落としている交絡因子として「喫煙」が考えられます。喫煙が交絡しているという言い方もします。喫煙は肺がんの原因になりますし、喫煙はライターやマッチを持つという行動の要因にもなっているからです。このようなバカバカしい例を考える事で、交絡因子を見落とすことで、どれほど頓珍漢な結論を導いてしまう恐れがあるかがわかるでしょう。

もう少し危うい例として、ブロッコリーをたくさん食べる人は高脂血症になりやすいか?を考えてみます。

ブロッコリーの多量摂取(暴露因子) ⇒ 高脂血症の発症(アウトカム)

このような実験結果が得られたときに、ブロッコリーには何か、高脂血症を引き起こす成分が含まれているに違いないと考えて、その成分を同定する研究をこの先やっていってよいものでしょうか。ちょっと待ってください。交絡因子の存在を検討しておく必要があります。ブロッコリーを食べるとき、マヨネーズをかけて食べる人が多いと思います。マヨネーズが高脂血症を引き起こす場合に、マヨネーズは交絡因子になっていると考えられます。

交絡因子の見つけ方

交絡因子の条件は、(1)アウトカムの原因になっている、(2)暴露因子の原因にもなっている、(3)暴露因子が原因となって生じるものではない(言い換えると、中間因子ではない) と定められています。

例えば、 家庭がお金持ち(暴露因子) ⇒ 進学塾に通わせてもらえる(中間因子) ⇒ 学業成績がいい(アウトカム)
のようなスキームを考えた場合、通塾していることは中間因子とみなされます。

ブロッコリー⇒マヨネーズという図式が考えられなくもないですが、だからといって、マヨネーズが中間因子だとはあまり考えないようです。その辺の線引きは微妙ですね。

交絡因子は日本語の読み方は、「こうらくいんし」で、英語ではconfounderと言います。交絡するもの という意味ですね。

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