糖尿病とは 糖尿病を診断するためのブドウ糖負荷試験

血糖値の正常な範囲

食事により血糖値は上昇します。空腹時の正常な人の血糖値は70-110mg/dLとされています。食事をしてから3時間くらい経過すれば、この範囲に戻ります。食後2時間での上限としては140mg/dLが目安。食後2時間経っても血糖値が低下せず140㎎/dL以上の高い値が続く状態は、「食後高血糖」と呼ばれます。なお、空腹時血糖値の基準値は2008年に改定され、正常域の上限が110mg/dLから100mg/dLに引き下げられています。日本糖尿病学会によれば、100-109mg/dLを「正常高値」と呼ぶそう。また、110-125mg/dLは「境界型」と呼ばれます。

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ブドウ糖負荷試験

糖尿病の診断を行うためのブドウ糖負荷試験というものがあります。空腹時にまず採血して血糖値を測定します。それから、ブドウ糖75gを溶かした水を飲み(ブドウ糖負荷)、その後採血をします。空腹時血糖値が110mg/dl未満かつ2時間後血糖値140mg/dl未満の場合は、正常型と判定。空腹時血糖値が126mg/dl以上または2時間後血糖値200mg/dl以上の場合は糖尿病型と判定。正常型にも闘病病型にも当てはまらない場合には、境界型と判定します。

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糖尿病と腎臓との関係

高血糖状態が長期間続くと、糸球体が障害を受けてたんぱく尿が出るようになり、腎臓のろ過機能が低下します。https://www.adpkd.jp/yomoyama/vol06_02.html

なぜ高血糖だと腎臓が障害を受けるのでしょうか?

糖尿病で高血糖の状態が長く持続すると、組織のたんぱく質に血液中のブドウ糖が結合した物質が増えて、全身の小さな血管を傷めつけ血管が詰まったり破れたりします(糖尿病性細小血管症)。腎臓の濾過装置である糸球体は細い血管が多いのでこれが起こりやすく、その結果腎機能が低下したものを糖尿病性腎症と呼んでいます。

糖尿病性腎症 e-ヘルスネット)

  1.  Vascular complications of diabetes: mechanisms of injury and protective factors Christian Rask-Madsen and George L. King Cell Metab. 2013 Jan 8; 17(1): 20–33. doi: 10.1016/j.cmet.2012.11.012  Overproduction of reactive oxygen species (ROS) as a result of altered glucose metabolism and formation of advanced glycation end-products (AGE) further amplifies this process by activating nuclear factor κB (NFκB) and other proinflammatory pathways.
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