脳梗塞の診断と治療:静注血栓溶解(rt-PA)療法と 経皮的脳血栓回収療法(カテーテル)

脳梗塞の治療の緊急性

手足の麻痺、しびれ、言語障害、めまい、意識障害などの症状は、発症から6時間以内であれば超急性期治療により改善させられる場合があります。… 脳梗塞の超急性期治療は時間が勝負です。脳梗塞になると発作後1分間で190万個の脳細胞が失われます。30分治療が遅れただけで生活自立できる方が10%ずつ減っていきます。(秋山脳神経外科病院 神奈川県横浜市)

ペナンブラとは

脳梗塞急性期における治療のポイントは、脳への血流が低下していても、まだ回復する可能性がある部位ペナンブラ)をいかに救出するかという点にあります。(大西脳神経外科病院

静注血栓溶解(rt-PA)療法

脳梗塞急性期の治療法として組織型プラスミノゲン・アクティベータ(tissue-type plasminogen activator, t-PA:一般名アルテプラーゼ)の静注による血栓溶解療法が2005年に認められてから、15年近くが経過し、いまやわが国でも標準治療として定着した感があります。2012年9月からt-PA静注療法の対象患者が発症後3時間から4.5時間に延長されました。(国立循環器病研究センター病院

tPAの効果は、米国において偽薬を対象とした大規模な臨床試験(1995年)で、発症から3時間以内の脳梗塞に対して証明されました。その成績は脳梗塞から3か月後において後遺症が全くないか、ごく軽微な患者の割合は、偽薬治療群では26%であったのに対して、tPA治療群では39%と明らかに治療成績は良好でした。(急性期脳梗塞に対するtPA静注療法 東横病院脳卒中センター 聖マリアンナ医科大学)

アルテプラーゼ(tPA)という脳梗塞治療薬は、閉塞した血栓を溶解させ、途絶した脳血流を再開させることが可能で、発症4.5時間以内にこの薬剤を静脈内投与できれば、脳梗塞が劇的に良くなる可能性があります。しかし、合併症(脳出血、出血性梗塞)が出現することもあります。(イムス富士見総合病院

  1. 静注血栓溶解(rt-PA)療法適正治療指針 第三版2019年3月日本脳卒中学会脳卒中医療向上・社会保険委員会静注血栓溶解療法指針改訂部会

脳血管内治療による血栓回収療法③

 
聞いて納得!! 医療最前線:脳梗塞(2017.10)

参考

  1. Assessment of a Bayesian Vitrea CT Perfusion Analysis to Predict Final Infarct and Penumbra Volumes in Patients with Acute Ischemic Stroke: A Comparison with RAPID