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救急科における初期臨床研修の1日の生活

初期臨床研修(ジュニア・レジデント、インターン)はどのような1日を過ごすのでしょうか。

 

救急科の初期研修医の1日

⑤レジデントの一日~2018レジデント編~ 2018/08/03 自治医科大学

 

研修医1日目の仕事を語ってみました!!医大生、医学部受験生参考にしてね!! 2020/04/09 ドクターじん

レジデント,シニア・レジデント、研修医、インターンの違い

大学の医師には、トレーニング中の段階にいる医師たちの呼称として、レジデント、シニア・レジデント、研修医などと言った言葉があります。レジデントって研修医のことじゃなかったの?と頭が混乱してしまったため、ここで一度誰が何と呼ばれているのかを整理しておきたいと思いました。そのためには、大学で医師がどのようにトレーニングを受けるのかと合わせて理解するのが早道です。

医師になるためには大学の医学部を卒業し、医師国家試験に合格しなければなりません。国家試験に合格すれば医師として実際に働けるというものでもなくて、やはり医師としての訓練を受ける期間があります。医学部卒業後、2年間は「初期臨床研修」の期間です。この時期はまだ専門が決まっていなくて、いろいろな診療科をローテーションするようです。そして、初期臨床研修が終わったあとに、専門を決めて「後期臨床研修」を行います。

 

初期臨床研修を行っている医師が、初期研修医、研修医、ジュニア・レジデント、などと呼ばれるようです。
後期臨床研修を行っている医師が、後期研修医、後期専門研修医、レジデント、シニア・レジデントなどと呼ばれるようです。

 

レジデントという言葉は、研修医という意味だと思いますが、英語=日本語とはなっておらず、使い分けがあるということのようです。インターンという言葉もありますが、これはアメリカで研修1年目の医師を指す言葉だそう。同じ一つの実体に対して、様々な呼称がごちゃまぜで使われているんですね。

 

 

レジデントとは

一般的には初期臨床研修修了後(経験年数3年目以降)に専門研修を行っている医師のことをさすことが多いと思います。(滋賀県立小児保健医療センター

 

初期臨床研修医ジュニアレジデント初期レジデントスーパーローテーターなどと呼ばれ、それ以降に専門科での研修を行うものを単にレジデントと呼んだり、後期研修医後期レジデントシニアレジデント専攻医などと呼ばれています。(滋賀県立小児保健医療センター

 

若手医師の呼び名に関する不統一

上記の説明が一般的かと思いきや、病院によっては呼称が異なる使い方をされている例があるようです。

レジデント」は「研修医」とほぼ同じニュアンスの、曖昧な言葉です。つまり、「初期研修医」のことを「レジデント」と呼ぶところもあれば、それ以後も「レジデント」と呼ぶところもあります。ややこしいことに、卒後2年目以内を「臨床研修医」、3年目以降を「レジデント」と呼ぶ病院もあります。このケースでは「レジデント」=「フェロー」ということになります。とにかく若手医師であることは確かですが、その定義は病院によって様々です。(若手医師の呼び方|フェローと研修医、レジデントの意味の違いとは?2018年3月11日2018年11月16日 外科医の視点

 

参考

 

  1. 研修医、レジデント、インターンの使い分けについて 医学教育2007
  2. シニアレジデント(後期専門研修医)募集要項 群馬大学医学部付属病院臨床研修センター

脳卒中、脳梗塞、脳溢血の違いは何?脳卒中は脳の突然の麻痺のことで、脳梗塞と脳溢血を合わせた総称

脳の血管が詰まったり(脳梗塞)、脳の血管が破れたりすると(脳溢血)、脳が突然麻痺してしまいます(脳卒中。つまり、脳卒中は、脳梗塞や脳溢血をまとめた呼び名で、卒中というのは突然の麻痺といった意味です。

  1. ドクターズコラム 脳卒中と脳溢血について 2009年4月 1日  医療法人社団めぐみ会

脳卒中、脳梗塞、脳溢血の違いを整理

脳卒中が起きる原因は、脳の血管が破れるか(脳溢血または脳出血)、血管が詰まるか(脳梗塞)です。脳卒中は、脳血管障害ともよばれます。

  1. 脳卒中とは とみた脳神経外科クリニック

脳卒中の予防として大事なのは、脳卒中の5大リスク、高血圧、糖尿病、脂質異常症、不整脈、喫煙を予防することのようです。

  1. vol.134 脳卒中、脳梗塞、脳出血の違いはなんですか? OMRON

英語

  1. 脳梗塞 cerebral infarction
  2. 脳卒中 stroke
  3. 脳溢血 cerebral hemorrhage

参考

  1. 脳卒中とは -「脳出血」「脳梗塞」「くも膜下出血」の症状と違い Medical Note
  2. 腕・手に力が入らない時は要注意!脳梗塞の危険な症状・兆候とは 2020年5月1日 NHK健康ch

舞踏病(chorea)とは

舞踏病とは

自分の意志で抑制できない,急速かつ不規則で不調和な不随意運動が,体の一部または全部の筋肉に起こるもので,患者の歩行が舞踏のようにみえるのでこの名がある(英名choreaはギリシア語でコロスの舞踏を意味するchoreiaに由来する)。(エキサイト辞書

 

 

症例報告

  1. 右内頸動脈狭窄により hemichorea を生じた 1 例 臨床神経学 59 巻 8 号(2019:8)Key words: 片側舞踏運動,内頸動脈狭窄,頸動脈内膜剝離術

臨床における診療科・講座の役割分担 対象となる疾患、治療方法など

 

 

放射線科

放射線科は画像診断、核医学、IVR(interventional radiology)、放射線治療から構成されています(日本放射線医学学会

  1. 放射線科医の一日(京都大学大学院医学研究科放射線医学講座画像診断学・核医学)

放射線治療学

 

IVR(インターベンショナルラジオロジー)

  1. 准教授 長谷部光泉 先生「すべては病気という敵と闘うために 医師としての強い気持ちを育みたい」 (2011/04/18 CareNet ) IVRでできることは血管を開く、詰める、溶かす、生検のための組織を切除して取り出す、直接腫瘍を穿刺して治療する、簡単にいうとこれらが主な分野です。

 

画像診断

  1. 2 年前の CT 読影コメントで指摘された陰影が経過観察されず, 肺癌の治療が遅れた事例 名古屋大学医学部付属病院

 

放射線科医の年収

  1. 医師の年収事情】放射線科医は希少だが給与は低め (doctor.mynavi.jp)
  2. 求人検索 放射線科 / 年収2000万円以上 doctorcast.jp
  3. 埼玉医療生活協同組合 羽生総合病院 放射線治療開始に向けてDr募集!年収2,000万円以上も可/当直無し/医療機器充実 dr.medicareer.jp
  4. 常勤埼玉県放射線科募集・転職(常勤)情報一覧 recruit-dc.co.jp

肝性糖尿病(Hepatogenous Diabetes)とは

肝性糖尿病の定義

肝は通常糖の放出と取り込みを行っており,糖代謝 において中枢的役割を担っている.それゆえ,肝臓に 障害が起こると耐糖能の低下を伴うことが多い.糖尿病の成因は 4つに分類されるが,日本糖尿病学会で は,「Ⅲ.その他特定の機序,疾患によるもの」の中に 肝疾患 (慢性肝炎,肝硬変,その他)を分類してい る1).このように肝疾患に合併した二次的な糖尿病肝性糖尿病と表現し.2 型糖尿病とは異なる病態を呈 する.(特集 特殊な病態を背景にもつ糖尿病の診断と治療 3. 肝硬変に伴う糖尿病(肝性糖尿病)

 

参考

  1. https://www.jstage.jst.go.jp/article/tonyobyo/51/3/51_3_203/_pdf
  2. 糖尿病と肝臓の切っても切れない関係 しもやま内科

肝硬変(Liver Cirrhosis)とは

肝硬変(Liver Cirrhosis)とは

肝硬変とは、慢性の肝障害が進行した結果、肝細胞が壊死して再生していく過程において、線維組織が増生し(線維化)、結果的に肝臓が硬く変化し、肝機能が低下した状態、すなわち肝障害の終末像を示します。肝臓は非常に再生能力が強い組織ではありますが、線維化が進行し、肝硬変まで進展すると、一般的にその変化は非可逆的と考えられています。(KOMPAS 慶應義塾大学)

 

下の動画はストーリー性があって、内容が頭に入ってきやすい。

 

Cirrhosis Overview | Clinical Presentation 2018/10/18 Medscape

 

語句

腹水(Ascites)

お腹にある臓器をつつむ膜を腹膜(ふくまく)といいます。腹膜は、臓器と臓器の摩擦を少なくするために腹腔(ふくくう)とよばれるすきまをつくっています。腹腔には通常20~50mLの水が入っていますが、さまざまな病気の影響で通常よりたくさん貯まった水、または状態を腹水といいます。(cart-info.jp

 

Desmoplastic Small Round Cell Tumor (DSRCT)

Desmoplastic Small Round Cell Tumorとは

Desmoplastic (des-moe-PLAS-tik) small round cell tumors are a type of soft tissue cancer that typically begins in the abdomen. Rarely, this type of cancer can occur in other parts of the body. (mayoclinic.org)

 

Desmoplastic small round cell tumors, or DSRCT, are tumors that grow in the abdomen and pelvic area of the body. Desmoplastic small round cell tumors are a type of soft tissue sarcoma, which is a type of cancer that forms in the connective tissue of the body. Connective tissues include fat, muscles, tendons, lymph and blood vessels, and nerves. (Desmoplastic Small Round Cell Tumors (DSRCT) cancer.gov)

 

Desmoplastic Small Round Cell Tumorの病理学

Desmoplastic Small Round Cell Tumor: 5-Minute Pathology Pearls 2020/10/26 Jerad Gardner, MD

 

症例報告

  1. Desmoplastic small round cell tumor of the kidney: a case report. Diagnostic Pathology volume 15, Article number: 95 (2020) Published: 23 July 2020
  2. Indian J Med Paediatr Oncol. 2010 Jan-Mar; 31(1): 24–27. doi: 10.4103/0971-5851.68849 PMCID: PMC2941599 PMID: 20931017 Intra-abdominal desmoplastic small round cell tumor: Presentation of four cases and review of the literature.
  3. Intra-abdominal desmoplastic small round cell tumour.  Cirugía y Cirujanos (English Edition)Vol. 83. Issue 3. pages 243-248 (May – June 2015) DOI: 10.1016/j.circen.2015.09.029
  4. Intraabdominal desmoplastic small round cell tumor: Report of a case and literature review International Journal of Surgery Case Reports Volume 2, Issue 8, 2011, Pages 293-296
  5. intra-abdominal desmoplastic small-round-cell tumorの1例 臨床放射線2000.03 45巻5号445~448

 

メモ

  1. Greater omentum大網(たいもう・だいもう) Omentum majus 大網は胃の大弯から広がっている腸管の表面にエプロンのように下垂している二重の腹膜葉。
  2. Omentum は“だいもう”ですか?“たいもう”ですか?」と手術中に聞かれた。それまで“たいもう”と呼び慣わ していたから、とっさに「“たいもう”です」と答えた。その後いろいろと考えた末、今では“だいもう”と読むことに している。その理由は、「小網(しょうもう)」の存在である。(リンク 熊本大学大学院生命科学研究部産科婦人科学 教授 片渕秀隆)

川崎病を最初に報告した1967年の症例報告論文

川崎病は発見者の名前にちなんでつけられた病名ですが、その最初の症例報告は1967年に日本語で書かれました。後に英語に翻訳されています。

 

川崎病の症例報告に対する賞賛

It is truly a masterpiece of descriptive clinical writing from the past century.  In his exhaustive detailing of every observable aspect of the disease, Kawasaki was part Sherlock Holmes and part Charles Dickens with his sense of mystery and his vivid descriptions of the clinical features of these patients. (Commentary: Translation of Dr. Tomisaku Kawasaki’s original report of fifty patients in 1967. BURNS, JANE C. MD. The Pediatric Infectious Disease Journal: November 2002 – Volume 21 – Issue 11 – p 993-995)

 

 

川崎病の症例報告(1967年)の英語翻訳版

  1. Tomisaku Kawasaki. Pediatric acute febrile mucocutaneous lymph node syndrome with characteristic desquamation of fingers and toes: my clinical observation of fifty cases. (PDF link)

 

川崎病の症例報告(日本語)

1967年の症例報告の本文は日本語ですが、タイトルと要旨は英語でも書かれています。

  1. T Kawasaki. Acute febrile mucocutaneous syndrome with lymphoid involvement with specific desquamation of the fingers and toes in children. Arerugi . 1967 Mar;16(3):178-222.

 

参考

  1. Kawasaki Disease: A Brief History. Jane C. Burns, Howard I. Kushner, John F. Bastian, Hiroko Shike, Chisato Shimizu, Tomoyo Matsubara and Christena L. Turner. Pediatrics August 2000, 106 (2) e27; DOI: https://doi.org/10.1542/peds.106.2.e27
  2. The first reported case of Kawasaki disease? Stanford T. Shulman, MD. The Journal of Pediatrics VOLUME 135, ISSUE 4, P532, OCTOBER 01, 1999. DOI:https://doi.org/10.1016/S0022-3476(99)70187-3.
  3. Kawasaki, Tomisaku (1925–) (Springer Link)