医学における泣き別れとは  

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循環器内科医のカテーテル治療の動画を見ていたら、泣き別れという言葉が何回も出きてきました。冠動脈の分岐の状態か何かみたいなんですが、泣き別れってどんな状態でしょうか。

泣き別れとは、文章校正の世界においては、複数の文字からなる単語が、行を跨いで分かれてしまうことだそうです。

カテーテ

といった例。医学で使われている例を見てみます。

PTCD チューブ造影所見:チューブは B2 の枝より挿入されていた.肝門部に不整な狭窄像を認め,いわゆる左右泣き別れ状態であった(Fig. 2b).

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjgs1969/36/8/36_8_1189/_pdf

a.ERCP所見:肝門部の狭窄像といわゆる泣き別れ所見がみられる.


https://www.jstage.jst.go.jp/article/tando/22/2/22_2_140/_pdf

いわゆる と言われても初めての人にはわかりませんね。

胆道がん膵がんなどによる胆管の閉塞の場合、根本的治療は手術による病変部の摘出ですが、より安全な手術・術後経過となるように、手術前に黄疸を改善します。前述のERCPの手技を用い、閉塞部をくぐらせるようにプラスティックのチューブを胆管内に挿入し、胆汁が流れるようにします。1本で不十分な場合は、複数本を留置することもあります
(図4)。

http://ns.yawata-mhp.or.jp/kanjasama/pdf/saishin77.pdf

この説明および写真はわかりやすいです。

  1. 術後吻合部狭窄に対する胆道ドレナージ(肝門部領域胆管癌の術後再発: Roux-en-Y再建) 国立がんセンター中央病院 右前区域枝、右後区域枝を造影すると各々が泣き別れていました。右前区域枝、右後区域枝にそれぞれガイドワイヤーを留置しました。

参考

  1. 胆道について がん情報サービス
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