五臓六腑という言い方ありますが、五臓とは、肝臓、心臓、脾臓、肺臓、腎臓で、六腑とは、胃、小腸、大腸、胆、膀胱、三焦(さんしょう)のことだそうです。五臓の中に膵臓が入っておらず、見落とされていたみたいです。三焦というのは実際には存在しませんが、リンパ系を指すという解釈もあるそう。腑は飲食物の通り道ということのようです。
脾臓(spleen)の役割とは
- 脾臓は、リンパ節や粘膜リンパ組織とともに二次リンパ器官/二次リンパ組織と呼ばれる。は、免疫細胞が病原体などに反応してそれらを排除する場所。末梢最大のリンパ装置。抗体(免疫グロブリン)を産生する形質細胞が多数存在しており、抗体の産生場所になっている。
- 脾臓は、血液ろ過・浄化装置としての役割ももつ。血液の中の病原菌、死んだ赤血球、などが免疫系の細胞(白血球)などの働きにより除かれる。
- 脾臓で、古くなった赤血球を分解する。古くなった赤血球のヘモグロビンから鉄分を取り出し骨髄に送る。また、ヘモグロビンのヘムをビリルビンに変えて、肝臓に送る。
ちなみに、門脈とは、腹部諸臓器(大腸,小腸,膵臓,脾臓など)の静脈から肝臓に流れる血管の総称.
肝臓の役割とは
膵臓の役割とは
参考
- 脾臓の概要 MSDマニュアル家庭版
- ひ臓について 中外製薬
- ヒト脾臓の構造と機能 日門亢会誌 2009; 15: 344─ 347
- Spleen problems and spleen removal NHI inform
- 脾臓について 消化器外科医が扱う主な疾患とその治療法 日本消化器外科学会
- リッピンコット免疫学原書2版 92ページ 二次リンパ組織と器官
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