五臓六腑の働き:肝、心、脾、肺、腎、胃、膵、小腸、大腸、胆、膀胱、リンパ系

五臓六腑という言い方ありますが、五臓とは、肝臓、心臓、脾臓、肺臓、腎臓で、六腑とは、胃、小腸、大腸、胆、膀胱、三焦(さんしょう)のことだそうです。五臓の中に膵臓が入っておらず、見落とされていたみたいです。三焦というのは実際には存在しませんが、リンパ系を指すという解釈もあるそう。腑は飲食物の通り道ということのようです。

  1. 第11回 発覚!五臓六腑にはアノ臓器が含まれていなかった

脾臓(spleen)の役割とは

  1. 脾臓は、リンパ節や粘膜リンパ組織とともに二次リンパ器官/二次リンパ組織と呼ばれる。は、免疫細胞が病原体などに反応してそれらを排除する場所。末梢最大のリンパ装置。抗体(免疫グロブリン)を産生する形質細胞が多数存在しており、抗体の産生場所になっている。
  2. 脾臓は、血液ろ過・浄化装置としての役割ももつ。血液の中の病原菌、死んだ赤血球、などが免疫系の細胞(白血球)などの働きにより除かれる。
  3. 脾臓で、古くなった赤血球を分解する。古くなった赤血球のヘモグロビンから鉄分を取り出し骨髄に送る。また、ヘモグロビンのヘムをビリルビンに変えて、肝臓に送る。

ちなみに、門脈とは、腹部諸臓器(大腸,小腸,膵臓,脾臓など)の静脈から肝臓に流れる血管の総称.

肝臓の役割とは

膵臓の役割とは

参考

  1. 脾臓の概要 MSDマニュアル家庭版
  2. ひ臓について 中外製薬
  3. ヒト脾臓の構造と機能 日門亢会誌 2009; 15: 344─ 347
  4. Spleen problems and spleen removal  NHI inform
  5. 脾臓について 消化器外科医が扱う主な疾患とその治療法 日本消化器外科学会
  6. リッピンコット免疫学原書2版 92ページ 二次リンパ組織と器官