新型コロナCOVID-19は重症化しなければラッキーで済む話ではないようです。ウィルス感染後の後遺症である慢性疲労症候群のために職場復帰ができなかった例があるそうです。
新型コロナ感染症の後遺症
若い人の中には、感染してもどうせ無症状か軽症で済むのだから、罹ってもかまわないと考えている人も多いようです。しかしはじめに述べたとおり、感染時の症状がない場合や軽症の場合でも、後遺症になることがあります。年齢も関係ありません。新型コロナに感染してしまうと、だれでも後遺症の可能性があるのです。(抜け毛、息切れ、味覚異常…無症状の若者を襲う「コロナ後遺症」の4つの病態 「コロナ慣れ」が招く後遺症リスク PRESIDENT Online 玉谷 卓也 玉谷 卓也 免疫学者・順天堂大学医学部講師 PRESIDENT ONLINE)]
- “Long COVID” symptoms Twettier.com
- 倦怠感・手のしびれ…半年休職した女性「感染前の状態とは程遠い」、軽症でも残る後遺症 6/17(木)/2021 5:00 読売新聞オンライン YAHOO!JAPAN 昨年12月に感染した京都市の理学療法士の女性(26)は、ひどい倦怠感に悩まされ、半年近く休職を余儀なくされている。「手のしびれも残っている」。今は福岡県糸島市の実家に戻ったが、2階の自室へ上がる階段がつらく、ほぼ終日、リビングで過ごす。女性は感染時、2日間の高熱と嗅覚障害が出たが軽症だった。‥ 着替えなどの日常動作すら困難になった。ヤフーコメント1155件ヤフーコメントの中にも、記事の読者の身近なところで後遺症で苦しむ例が多数紹介されていました。
- コロナ後遺症か 倦怠感や痛み招く神経免疫系疾患ME・CFS 林奈緒美 2021/3/9 13:04(最終更新 3/9 22:40) 毎日新聞
新型コロナの後遺症の症状
新型コロナ後遺症として頻度が高い症状には、– 倦怠感:15~87%– 息苦しさ:10~71% – 胸の痛みや違和感:12~44% – 咳:17~26%などがあります。これ以外にも、嗅覚障害、関節痛、頭痛、目や口の乾燥、鼻炎、味覚障害、食欲低下、めまい、筋肉痛、不眠症、脱毛、発汗、下痢、精神機能障害・認知機能障害などの症状が後遺症として報告されてます。これまでの国内外の報告では、新型コロナに感染した人の3人に1人が少なくとも1つ以上の症状を後遺症として経験しています。なお、これらの報告は入院例、重症例を対象にしたものが多く、軽症だった方を含めた後遺症の頻度はもっと低いものと思われます。(新型コロナの後遺症Q&A どんな症状がどれくらい続くのか(2021年1月) 忽那賢志 | 感染症専門医 1/31(日) 12:02 YAHOO!JAPANニュース)
多いのが疲労や息切れ、せき、関節や胸の痛みなど。集中力や思考力が落ちる「ブレーンフォグ(脳の霧)」と呼ばれる状態も起きる。 食べ物や飲み物の味やにおいがしなくなる、異様なにおいに変わるなど味覚・嗅覚障害も多く報告される。発疹や脱毛などの皮膚症状もある。うつや不安、睡眠障害などの精神症状も起きる。(長引くコロナ後遺症 不安やストレスも関係 背景に複数の要因 2021.5.11 0:00 47 NEWS)
Long-COVIDの論文・論文紹介記事・研究紹介記事
- Long COVIDに関する暫定レビュー:新型コロナは万病の元 齊尾 武郎*2フジ虎ノ門整形外科病院内科・精神科 Clin Eval 49(1)2021 急性期に重症でなくとも,たとえ軽症から中等症であっても,急性期症状の収まった後も,数ヶ月にわたり,さまざまな愁訴(疲労感,抑うつ,不安,不眠,認知機能障害,呼吸困難,動悸,頭痛,胸痛,関節痛,筋痛,脱毛,味覚障害,嗅覚障害,慢性咳嗽など)を遺すことが少なくないことが次第に分かってきた1).こうしたCOVID-19患者に遷延する心身の症状をlong COVID と呼ぶ2).
- 新型コロナウイルス感染症後遺症について 2021-05-28 6:28 pm 著者 森岡 慎一郎 国立国際医療研究センター病院 国際感染症センター 医員 COVID-19有識者会議 新型コロナウイルス感染症の後遺症は、倦怠感、呼吸苦、咳嗽、味覚・嗅覚障害などが主な症状であり、20歳代以降の全世代で高頻度に認められ、月単位(2~4か月後)で遷延することが明らかになってきた。回復後に出現する遅発性後遺症はウイルス後疲労症候群と呼ばれ、脱毛、記憶障害、睡眠障害、集中力低下などがある。
- Long-COVID──回復後に起こる筋痛症性脳脊髄炎/慢性疲労症候群 Frontiers in Medicine誌より 2021/02/25 平山幹生(春日井市総合保健医療センター参事) 日経メディカル 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の後遺症、いわゆるLong COVIDと呼ばれるCOVID-19回復後の慢性疾患に関するレビューである。
- コロナ後の診断例もある全身倦怠続く病 免疫異常を発見 姫野直行2021年4月27日 16時00分 朝日新聞DIGITAL 国立精神・神経医療研究センターは4月27日、筋痛性脳脊髄(せきずい)炎・慢性疲労症候群(ME/CFS)の患者に共通する免疫異常を発見したと発表した。‥ 健康な人23人とME/CFSの患者37人のB細胞受容体を調べたところ、患者では6種類の受容体の数が増加していることが分かったという。
- 日本からの新型コロナ後遺症の報告 約2割が発症約1〜4ヶ月後に脱毛の症状も 忽那賢志 | 感染症専門医 2020/10/24(土) 9:38 YAHOO!JAPAN
- 新型コロナウイルス感染症の後遺症について 東京都医学総合研究所 2020/07/28 文責:鈴木マリ 本稿では2020年7月にJAMA誌に発表された、イタリア・ローマのジェメッリ大学病院の調査結果を紹介します。
- Carfì A, Bernabei R, Landi F, for the Gemelli Against COVID-19 Post-Acute Care Study Group. Persistent Symptoms in Patients After Acute COVID-19. JAMA. Published online July 09, 2020. doi:10.1001/jama.2020.12603
COVID-19の後遺症
- ヒューモニー特別連載 第30回 後遺症患者の二重三重の苦しみ 2020年12月14日 平畑光一・ヒラハタクリニック院長に讃井教授が訊く、軽症者の後遺症の実態(後編) 動くとだるくなる慢性疲労症候群の症状が出ている患者さんには、「動いたらだめですよ」という話をするところからですね。‥ 漢方薬。それと亜鉛ですね。慢性疲労症候群の症状が出ている患者さんを調べると、亜鉛が非常に不足しているんです。少なくとも7~8割の方が亜鉛不足。血清亜鉛値が60~80μg/dLの方が多くて、これは潜在性亜鉛欠乏症のレベルです(正常な基準値は80~130μg/dL)。‥
- 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)後の全身の後遺症 菊池中央病院 中川義久令和2年7月28日 COVID-19を単なる呼吸器疾患と考えている人も多いと思われますが、近年の報道ではあらゆる臓器に多彩な障害をおこすことが解ってきました。中国では91人のCOVID-19患者の死亡剖検結果の内容が報告されました。それによるとウイルスはほぼ全身に分布しており、それに伴い全身の臓器に変化が生じていることがわかりました。
ウィルス感染後疲労症候群(慢性疲労症候群)
- ウィルス感染後疲労症候群(慢性疲労症候群) CFS患者は、病気にかかる前よりもかなり低い生産性での職務遂行しかできない場合が多くあります。
- 感染症後の発症目立つ だるい 痛い 筋痛性脳脊髄炎・慢性疲労症候群 コロナ後、症状訴える人も 2021年5月25日 07時19分 東京新聞 ME/CFSは、日常生活が送れないほどの強い倦怠感のほか、睡眠障害や頭痛、思考力や集中力の低下などが半年以上続く疾患。治療薬はない。国内の患者数は約十万人と推計され、‥ 発熱などの風邪症状に続いて発症する例が多く、感染症の原因となるウイルスや細菌との関連は、以前から言われていた。
慢性疲労症候群
慢性疲労症候群はCOVID-19よりもずっと以前から知られています。
- 慢性疲労症候群に陥るメカニズム 慢性疲労症候群(CFS)の病因としては、これまでウイルス感染症説、内分泌異常説、免疫異常説、代謝異常説、自律神経失調説などさまざまな学説が報告されてきた。