うつ病でエネルギーが枯渇するのは、エネルギー源が枯渇しているからか?

うつ病は心の風邪などといわれますが、実際には脳の病気でもありますし、エネルギーが不足して体が動かないという意味では体の病気とも言えます。うつ病の原因には諸説ありますが、何が根本的な要因なのかは依然として不明です。

うつ病の病態として体を動かすことができないくらいエネルギー不足を感じることがあると思います。そんな状態では体の中でのエネルギー代謝はどうなっているのでしょうか。本当にエネルギー源であるATP,グルコースなどの量に変化が見られるのでしょうか。

 

  1. Metabolomics of Major Depressive Disorder: A Systematic Review of Clinical Studies Cureus. 2022 Mar; 14(3): e23009. Published online 2022 Mar 9. doi: 10.7759/cureus.23009
  2. Plasma metabolome analysis of patients with major depressive disorder  PubMED Psychiatry Clin Neurosci . 2018 May;72(5):349-361. doi: 10.1111/pcn.12638. Epub 2018 Mar 3. Phosphoethanolamine, Taurine, Aspartic acid, Tyrosine, Methionine, Asparagine, Glycerophosphocholine, Hypotaurine, ATP, ADP, Histidine, Lysine, ADMA, Phenylalanine, 2-Aminnoadipic acid.
  3. Plasma metabolome analysis of patients with major depressive disorder Psychiatry and Clinical Neurosciences 2018; 72: 349–361doi:10.1111/pcn.12638
  4. A GC–MS urinary quantitative metabolomics analysis in depressed patients treated with TCM formula of Xiaoyaosan Journal of Chromatography B Volume 1026, 15 July 2016, Pages 227-235

参考サイト

  1. ニューロンが合成するニューロステロイドのノンゲノミック作用とゲノミック作用 日本生殖内分泌学会雑誌(2003)8:19-26
  2. ステロイドホルモンの生合成と代謝 臨床化学 29:2-14,2000
  3. “こころ”を理解する近道としての脳内物質への関心からその探求に挑む。  2014年に、ニワトリの視床下部漏斗部からNPGL(=Neurosecretory protein GL)と命名した小タンパク質をコードしている前駆体遺伝子を発見 『マウスにおいて、NPGLが食欲調節に関与する』、『ラットでは、NPGLが飢餓時や血中のインスリン濃度が低いときに発現が上昇し、高カロリー食下では過食と脂肪合成を促し肥満を引き起こす』