研究のための論文・文献検索のやり方

研究をするためには、まず何がすでに研究されて結果が出ているのか、何がまだわかっていないのかを知る必要があります。難しいのは、何がわかっていないかは誰も教えてくれないという点です。研究報告や論文が見つかれば、それがすでにわかっていることがわかりますが、単に自分の分検索が未熟なだけだった場合には、まだ世界の誰もやっていない研究テーマだと思って始めたのに、数年後に論文を出そうとしたら、実は数年前に他人が論文を出していたことに気付くということが起こりえます。

そのような悲劇を起こさないためにも、漏れなく過去の論文を検索するスキルを習得しておく必要があります。実際、自分が修士の頃は、博士課程の先輩たちが「まだわかっていないこと」を断定的に議論しているのが不思議でなりませんでした。

「まだわかっていないこと」を確実に知る方法は実は文献検索ではなく、その研究分野の研究者・専門家に学会などの機会を利用して直接会って、質問をぶつけてみることです。自分が考えた研究テーマをいきなり論文がありますかと聞くことは野暮なので、研究の話をしながら、これに関してはどうですか?みたいに質問を深めていけばいいと思います。

それはそれとして、網羅的な文献検索法を考えてみたいと思います。

検索プラットフォームを知る

昔は、図書館に行って論文を調べていたものですが、今の時代はインターネットでアーカイブ化されています。学問分野に特化したアーカイブがあるので、自分の専門分野の先輩に聞いてみましょう。ここでは生命科学系に話を限ります。化学や心理学、物理、人文系はわかりません。

PubMed 無料で誰でも利用できます。キーワードの入れ方(ANDとかORとか所属など)をしっかり理解して効果的に検索しましょう。

Web of Science 有料なので自分の所属する大学が契約していれば使い倒しましょう。キーワードを論理的に組み合わせたりカテゴリーを指定したりするのが、慣れないと厄介です。あまり直観的でないと思います。

CiNii Research 日本語の論文も強いです。

Google Scholar 普段PubeMEDでばかり検索していても、同じキーワードでグーグルスカラーを検索するとまた違ったものが拾えてきたりします。

SciFinder 自分は使ったことがありません。

レビュー論文を読む

レビュー論文はリファレンスが網羅的にあるので、過去の論文に遡るときに非常に便利です。世界で初めて誰が報告したのか、その後、どんな研究の潮流だったのか、途中途中でどんな画期的な論文が出てきたのかなどを把握するためにも、レビュー論文は役立ちます。複数の人のレビュー論文を読めば、偏りもなくていいです。

参考文献を読む

原著論文には引用文献があるので、その文献リストが文献を網羅するのに役立ちます。ただし、その論文に直接関係ないものは引用していないことが普通なので、重要論文なのに引用文献リストから漏れているということは普通にあります。