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ポルフィリンの生合成反応経路

ヘモグロビンはヘムとグロビンが結合しており、ヘムは鉄とポルフィリン環が結合したものです。ポルフィリン環はスクシニルCoAから合成されます。

Biosynthesis of Heme porphyrin ring | Heme YouTube Biotech Review 3.7万 回の視聴 2014年3月14日

尿膜 allantois、尿膜管 urachus とは

尿膜 allantois

発生学の教科書を読んでいて、あちこちの図に登場するallantoisという言葉の実体がなかなかつかめずにもやもやしました。allantoisは日本語訳では尿膜です。ニワトリの発生の図を見ると人と違って尿膜が非常に大きいことに驚かされました。

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By KDS4444 – Own work, CC BY-SA 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=59073031 https://en.wikipedia.org/wiki/Allantois

Among these structures, the allantois is primarily a reservoir organ of metabolites, crucial for maintaining embryonic viability, and evolves throughout the CE developmental process (Ribatti, 2016; Chen et al., 2021). The allantois also functions for the respiration of gas exchange and calcium transportation from eggshell when forming chorioallantoic membrane (CAM) by fusing with the chorion (Tazawa and Whittow, 2000; Maina, 2017).

Poult Sci. 2023 Jul 1;102(9):102902. doi: 10.1016/j.psj.2023.102902 Dynamic 3D morphology of chick embryos and allantois depicted nondestructively by 3.0T clinical magnetic resonance imaging https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10466300/

 

The allantois serves as a respiratory organ and as a reservoir for the excreta. These temporary organs function within the egg until the time of hatching and form no part of the fully developed chick.

https://extension.psu.edu/programs/4-h/get-involved/teachers/embryology/teacher-resources/supporting-subject-matter/embryo-development/physiological-processes-within-the-egg

尿膜の発生

ヒトの胚の場合、尿膜は、受精後16日目に臍小胞 umbilical vesicle (卵黄嚢 yolk sacと同義)の尾側の壁から付着茎へ伸びる小さな憩室 diverticulumとして出現します(ムーア人体発生学11版図4.8B, C、カールソン図6.25参照)。

尿膜憩室の近位部は、膀胱から臍部へ伸びる茎である尿膜管 urachusとして、発生の長い間残存し、成人では成虫臍索 median umbilical ligamentとなります。

尿嚢 allantoic sac

尿膜という言葉は、尿嚢という意味で使われていることも多いように思います。

尿膜管 urachus

尿膜管(にょうまくかん、urachus)とは、胎児の膀胱からの排出経路で臍帯につながっている尿膜 (allantois) が、出生後、索状に残存したものです。

  1. https://ja.wikipedia.org/wiki/尿膜管 ウィキペディア

 

参考

  1. 手術note18 猫の膀胱憩室 QUARC動物病院 2024年5月4日 13:55

膀胱コンプライアンス(bladder compliance)とは

膀胱コンプライアンス(bladder compliance)というのは、膀胱がどれくらい柔軟に伸びて尿を貯められるかを示す指標です。泌尿器科で、膀胱の状態や排尿トラブルの評価に使われます。簡単に言うと、膀胱の「弾力性」や「ストレッチ能力」を数値化したものといえます。

膀胱コンプライアンスは、膀胱が尿を貯めるときに、どれくらい圧力が上がるかを基に計算されます。 計算式は、

膀胱コンプライアンス = (膀胱内の容量の変化) ÷ (膀胱内圧の変化)

単位はmL/cmH₂O

高コンプライアンス:膀胱が柔らかく、たくさんの尿を低い圧力で貯められる。

低コンプライアンス:膀胱が硬くなっていて、少量の尿でも圧力が上がりやすい。

なぜ膀胱コンプライアンスが重要なのかというと、 膀胱が正常に機能するためには、尿を適切に貯める能力が必要だからです。それを評価するための指標がコンプライアンスです。

高コンプライアンスだと、 膀胱が緩すぎて尿が漏れやすくなります(尿失禁)。 膀胱内の感覚が鈍くなり、排尿のタイミングが分かりにくくなることもあります。

低コンプライアンスだと、膀胱が硬くなりすぎて、尿を十分に貯められないということがおきます。 膀胱内圧が上がり、腎臓や尿管に負担がかかってしまいます(逆流性腎症のリスク)。

  1. ChatGPT

精液の成分:精子だけじゃなかった

精液=精子と勘違いしている人がいるかもしれませんが、精子は精液の中のごくわずかを占めるにすぎません。男性不妊の場合、精液の量が十分あるから大丈夫と思ったら早計で、無精子症などで精子が存在していない可能性もあり得ます。

精液を構成する主な分泌液の内訳は、精嚢の分泌液が約60~70%でその中にはフルクトースやプロスタグランジンが含まれます。フルクトースは精子のエネルギー源として使われます。プロスタグランジンは、女性の体内で精子が進みやすくなるのを助けます。

次に多いのが、前立腺の分泌液で精液の約30%を占めています。前立腺から分泌される液体は、乳白色でアルカリ性です。前立腺の分泌液には、亜鉛やクエン酸、酵素が含まれます。

精巣(睾丸)で作られる精子は、精液のわずか1~5%を占めるにすぎません。勿論、その精子が受精の主役です。

その他に、尿道球腺(カウパー腺)からは、カウパー液が分泌されます。カウパー液は、「ピストンとシリンダーの間の潤滑油」的な役割を担うほかに、尿道に残っている酸性の尿や不純物を洗い流して中和し尿道をきれいにする役割があります。また、尿道が酸性のままだと精子がダメージを受けるため、カウパー液がその環境をアルカリ性に変えるという役割もあります。

  1. https://chatgpt.com/

Fontanelles(フォントネル)泉門(せんもん)とは?

Fontanelles(フォントネル)泉門(せんもん)というのは、新生児や乳児の頭蓋骨に見られる、骨化がまだ完了していない柔らかい部分のことです。新生児の頭蓋骨は複数の骨(前頭骨、頭頂骨、後頭骨など)から構成されていますが、これらの骨は出生時には完全には癒合しておらず、骨と骨の間に結合組織で覆われた隙間があります。この柔らかい部分がフォントネルです。

主な泉門の種類

大泉門(anterior fontanelle) 頭頂部、前頭骨と両側の頭頂骨の間にあります。 菱形をしており、最も大きい泉門です。 通常、生後12〜18か月頃に閉じます。

小泉門(posterior fontanelle) 後頭部、後頭骨と両側の頭頂骨の間にあります。 小さな三角形の形をしており、生後2〜3か月頃に閉じます。

側頭泉門(sphenoidal fontanelles) 側頭部、蝶形骨と頭頂骨の間にあります。 通常、生後早期に閉じます。

乳様泉門(mastoid fontanelles) 乳様突起付近にあり、側頭骨、頭頂骨、後頭骨の接合部です。 生後数か月で閉じます。

フォントネルの役割:

出産時の柔軟性の確保 出産時頭蓋骨が重なり合うことで産道を通りやすくします(頭蓋骨の「オーバーライド」現象)。

脳の成長に対応 新生児期から乳児期にかけて脳が急速に成長するため、そのスペースを確保します。

(ChatGPT 4o)

  1. Development of Sutures and Fontanelles by Peter Ward, PhD Lucturio.com (5:51)

口蓋の発生

口蓋 palateの発生

DPES EarlyEmbryonicFacialDevelopment Faculty of Dentistry, University of Toronto チャンネル登録者数 1.34万人 (4:33) 下の動画では神経堤細胞の発生のところから再生するようにしています。

硬口蓋 hard palateとは

大きく口を大きく開けて中を覗き込んだときにみえる見える「口の中」が医学用語で「口腔」です。口腔の天井の部分が、「硬口蓋」です。その置くが、「軟口蓋」で、さらにそのおくに「口蓋垂」(いわゆる、のどちんこ)があります。

Hard palate – Function, Definition & Anatomy – Human Anatomy | Kenhub Kenhub – Learn Human Anatomy チャンネル登録者数 132万人

  1. 頭頸部の解剖 日本頭頚部癌学会
  2. 「のどちんこ」(口蓋垂)の、上品で恥ずかしくない別の呼び方は?

硬口蓋は、場所の名前なので、口蓋骨Palatine Bone (パラタイン・ボーン)、上顎骨Maxilla (マクシラ)、周囲の軟部組織や粘膜などから成り立っています。

 

philtrum

The philtrum (Latin: philtrum from Ancient Greek φίλτρον phíltron, lit. “love charm“) or medial cleft is a vertical indentation in the middle area of the upper lip, common to therian mammals, extending in humans from the nasal septum to the tubercle of the upper lip. (Wikipedia)

4 Lips anatomy ahmed eman チャンネル登録者数 2300人

心療内科とは?精神的な要因で身体が不調になった患者さんを診療する診療科

心療内科と精神科の区別が今までついていませんでした。調べてみると、精神的な要因で身体が不調になった患者さんを診療する診療科が心療内科ということのようです。

・心療内科は、こころの病が原因で症状が「身体」に現れる病気を治療する。
・精神科は、こころの病が原因で症状も「こころ」に現れる病気を治療する。

心療内科と精神科はどう違う?2020.07.1 そよかぜ病院 徳島県徳島市名東町

診療内科は比較的新しい診療科だそうです。

心療内科は比較的新しい科で、わが国で九州大学に心療内科が初めて創設されたのは約50年前です。

日本心療内科学会 https://jspim.org/togen/inryou/

Stomodeumとは?口陥(こうかん)/口窩(こうか)、将来、口や口腔になる、外胚葉の落ち込んだ部分

下の図は発生初期の「顔」の部分。左側はまだ神経管が閉じ切っていなくて、吻側側で神経溝が見えている状態。右側は、発生が進んえで神経管が閉じた時期。

Drawing (A) of a ventral view of a 3- to 4-week embryo shows the anterior neuropore and the early formation of the maxillary processes. Drawing (B) in the late fourth week shows closure of the anterior neuropore and the location of the future frontonasal process. (Modified with permission from Netter’s Atlas of Human Embryology. Edited by Cochard, L.R., PhD. 2002. Icon Learning Systems, Teterboro, New Jersey, Figures 9.5. Netter Illustrations from www.netterimages.com, © Elsevier Inc, All rights reserved).

 

ヒトの顔が胎児期にどのように形成されるのかを理解するための方法として、Stomodeum 口陥(こうかん)を取り囲む5個の突起すなわち、frontonasala process, maxillary processes(左右1対)、mandibular processes(左右1対)という3つの構造がそれぞれ何になるかという観点をもつとスッキリと整理できます。これら5個の突起(3つの構造)は総称してfacial primodiaと呼ばれます。

Stomodeum 口陥(こうかん)は、将来、口や口腔になる、外胚葉の落ち込んだ部分のことです。

 

発生学の模式図を眺めていると、Maxillary processes上顎突起と下顎突起Mandibular processesは、2つの異なる鰓弓のように一見見えますが、どちらも第1鰓弓(第1咽頭弓)に由来し、第1鰓弓から分かれたものです。

Embryology of the Branchial Arches | SpringerLink    Embryology of the Head and Neck: An Aid to Understanding Our ... 

  • 左 https://link.springer.com/chapter/10.1007/978-3-319-26158-4_21
  • 中 https://link.springer.com/chapter/10.1007/978-3-030-53099-0_1
  • 右 https://www.ajnr.org/content/34/12/2233

The first pharyngeal arch splits into two distinct processes during early development: Maxillary processes: These are lateral extensions of the first arch. Mandibular processes: These are ventral extensions that fuse at the midline to form the lower jaw. (ChatGTP)

下の動画ではprimitive mouth pitとも紹介されています。

Development Of Face || Face Development || Development Of Face Embryology || Stomodeum #medicine Medicine Simplified チャンネル登録者数 1620人

buccopharyngeal membraneとは

上の動画で出てくるbuccopharyngeal membraneは、oropharyngeal membraneと同じことのようです。

質問:Is “buccopharyngeal membrane” the same as “oropharyngeal membrane”?

回答(ChatGPT)

The buccopharyngeal membrane and the oropharyngeal membrane refer to the same embryological structure, but the terminology used depends on the context or preference of the source.

  • Embryological Structure: Both terms describe the bilaminar membrane that forms at the cranial end of the developing embryo, consisting of ectoderm externally and endoderm internally. This membrane separates the primitive oral cavity (stomodeum) from the foregut.
  • Developmental Significance: The buccopharyngeal/oropharyngeal membrane breaks down during the fourth week of development to establish a connection between the oral cavity and the pharynx.
  • Terminological Preference:
    • Buccopharyngeal membrane: This term is more traditional and emphasizes the boundary between the future oral (buccal) and pharyngeal regions.
    • Oropharyngeal membrane: This is more commonly used in modern embryology texts and aligns with the terminology of the adult anatomy (oral cavity and pharynx).

The two terms are interchangeable and refer to the same structure. “Oropharyngeal membrane” is now more widely used in contemporary literature, reflecting updated anatomical terminology.

下の画がわかりやすいと思います。buccopharyngeal membrane(oropharyngeal membrane)が、消失して口腔内と繋がる前(第4週の終わり頃)(左図A)と消失後(第5週のはじめ)(右図B)とが示されています。

Fig 2.

https://www.ajnr.org/content/34/12/2233

 

人間の各臓器、器官は内胚葉、中胚葉、外胚葉のどれに由来するかを簡単に覚える方法

語呂合わせで覚える方法が紹介されていました。

内緒で帰国。暴動起きてランラン降伏。

だそうです。

内(内胚葉)緒(消化器)で帰(胸腺)国(呼吸器)。暴(膀胱)動(尿道)起きてランラン(卵黄のう)降(甲状腺)伏(副甲状腺)。

これはすごい、一発で覚えられました。

参考:【発生学】内胚葉から分化する器官の覚え方・ゴロ【CBT国家試験対策】2022 11/08内科外科③『血液』 2022年11月8日 ゴロゴロ医学

詳しい説明や細かい注意は上記サイトをご覧ください。

 

脾臓ってどっちだっけ?と自分も思いましたが、脾臓は「中胚葉」由来です。消化管の付属器官である肝臓、胆嚢、膵臓は内胚葉由来になります。胚も内胚葉。これはもう発生学の教科書の図をみたら一発でイメージで頭に入ると思います。

膀胱は「内胚葉」。胸腺も内胚葉。尿道も内胚葉。上のゴロが役立ちます。

【決着!】内分泌の読み方は「ないぶんぴ」か「ないぶんぴつ」か?

内分泌と書いて、昔、数十年前、すなわち自分が子供の頃は、「ないぶんぴ」と呼んでいたような気がします。しかし、近年は、「ないぶんぴつ」の読み方のほうが一般的で、「ないぶんぴ」という言い方を耳にすることは無くなっていました。ところが、大学生と話していたときにその大学生が内分泌を「ないぶんぴ」と読んだので、あれ?まだ高校では「ないぶんぴ」なのか?と不思議に思いました。

NHKではこれまで「ぶんぴ」を優先してきましたが、「ぶんぴつ」を優先に変更しました。もともと、戦前の辞書では「ぶんぴ」を主見出しにするものが多く、医学用語としても『メインはぶんぴで、ぶんぴつでもよい』という扱いです。しかし、平成20年に放送文化研究所が行った調査では、60歳以上はほぼ半々ですが、若い人ほど「ぶんぴつ」が増え、20代では70%以上になっています。ですから、今後も「ぶんぴつ」が優勢になる傾向がはっきりしたのです。「ひつ」が増えた理由は、つくりの「必」は「ひつ」としか読まないため、字にひきずられてこう読む人が増えていると考えられています。(NHK アナウンスルーム「放送用語の変更③~〝分泌〟ぶんぴ?ぶんぴつ?~」 2014年8月6日)

上の説明によれば、泌を誤読して「ひつ」が広まったとのことです。これは知りませんでした。

  1. 内分泌 ないぶんぴつ GOO辞書

正式には、「ないぶんぴつ」らしいが、医学の世界では以前より、「ないぶんぴ」という慣用的な読み方が普通である。しかし、「ホルモンを分泌する(ぶんぴつする)」のようにするつけて動詞的に扱う場合には、ぶんぴつという読み方が普通である。 https://ameblo.jp/medical-word/entry-11759759211.html

名詞として使うか、動詞として使うかで読み方が異なるというのもまたまた悩ましい話です。

ないぶんぴつせん【内分泌腺】 学研KIDSネット

「糖尿病の最先端医療」 山口大学医学部附属病院第三内科 副科長 太田康晴 准教授 山口大学広報室 チャンネル登録者数 4700人

上の動画では大学医学部の先生が、「インスリン分泌 いんすりんぶんぴつ」と読んでいます。

  1. 第20回 内分泌系による情報伝達 生物基礎 NHK高校講座

上のNHK高校講座のこの動画では、「分泌する ぶんぴする」、「ホルモンの分泌 ほるもんのぶんぴ」、「分泌物 ぶんぴぶつ」、「内分泌系 ないぶんぴけい」と読んでいます。高校では、「分泌 ぶんぴ」なんですね。

フジタビト file08 内分泌・代謝・糖尿病内科学 鈴木 敦詞 教授 藤田医科大学【公式】 FUJITA HEALTH UNIVERSITY チャンネル登録者数 3260人

上の「内分泌・代謝・糖尿病内科学」専門の教授は、「内分泌 ないぶんぴつ」と読んでいます。

糖尿病・内分泌内科学/熊代尚記教授 金沢医科大学オフィシャルチャンネル チャンネル登録者数 645人

上の動画の先生も「糖尿病・内分泌内科学 とうにょうびょう ないぶんぴつないかがく」と読んでいます。

糖尿病・内分泌内科学/中川淳臨床教授 金沢医科大学オフィシャルチャンネル チャンネル登録者数 645人

上の動画の教授もそうですが、なにしろ医学部の「内分泌内科学」の先生が「ないぶんぴつないかがく」と読んでいるのですから、分泌は「ぶんぴつ」と大学の医学部の世界では読まれるということで間違いないと思います。

糖尿病・内分泌内科 名古屋大学医学部創基150周年記念行事Webオープンキャンパス チャンネル登録者数 204人 チャンネル登録 10 共有 オフライン

上の動画の先生も「糖尿病 内分泌内科 とうにょうびょう ないぶんぴつないか」でした。

獨協の中心で愛を叫ぶ #27 内科学(内分泌・代謝)講座 主任教授 麻生 好正 獨協医科大学病院 臨床研修センター チャンネル登録者数 268人

糖尿病・内分泌内科学/生駒麻貴医員 金沢医科大学オフィシャルチャンネル チャンネル登録者数 645人

上の若い医師の先生も「ないぶんぴつ」でした。

弘前大学大学院医学研究科 若手研究者紹介(内分泌代謝内科学講座・村澤真吾先生編) 弘前大学 Hirosaki University チャンネル登録者数 1690人 チャンネル登録 3 共有 オフライン クリップ

こちらの若い先生も「ないぶんぴつ」でした。

と思っていろいろ見ていると、「ないぶんぴ」と読まれる先生もいらっしゃるようです。

大分大学研究紹介:医学部医学科 内分泌代謝・膠原病・腎臓内科学講座 教授 柴田 洋孝 大分大学研究マネジメント機構 産学官連携推進センター チャンネル登録者数 192人

上の動画の教授は「内分泌代謝 ないぶんぴたいしゃ」と読んでおられました。

【健康シリーズ 第27回】『ゲスト:山岸 昌一 様(昭和大学 医学部 内科学講座 糖尿病・代謝・内分泌内科学部門 教授)』 長谷川幸洋と高橋洋一のNEWSチャンネル チャンネル登録者数 33.5万人

上の番組でも紹介する人が、「内分泌内科学部門 ないぶんぴ ないかがく ぶもん」と読んでいました。

さてランダムにYOUTUBEから10動画を見てみましたが、ないぶんぴつ:ないぶんぴ=8:2という結果でした。

間脳の視床下部には、ホルモンを分泌する神経細胞があり、これを神経分泌細胞(しんけい ぶんぴつ さいぼう、neurosecretory cell)という。また、このように神経がホルモンを分泌することを神経分泌(しんけい ぶんぴつ)という。

https://ja.wikibooks.org/wiki/高等学校理科_生物基礎/ホルモンによる体内環境の調節

上のウィキは高校生向けの教材ですが「ぶんぴつ」と読ませています。

中学、高校での教育と、大学以降の教育で読み方の主流派が変わっているようです。

「分泌」に「ぶんぴ」とルビがありますが、「ぶんぴつ」ではないでしょうか。教科書の表記は、文部科学省『学術用語集(医学編)』を参考にしており、ここでは「分泌」の読みは「bunpi〔tu〕」という表記で示されています。また、『生物教育用語集』(日本動物学会/日本植物学会編)においても、「分泌(ぶんぴ)」として立項されています。これを受けて、「新しい保健体育」や東京書籍の他の教科書(高校生物など)でも現在は「ぶんぴ」という読みで統一しています。しかしながら、「ぶんぴつ」の読みが誤りであるとは言えませんので、今後の教科書表記が変更される可能性はあります。

Q&A 中学校 保健体育 東京書籍

なかなか悩ましい状況です。中学から高校にかけて、一生懸命生物の勉強をして「ぶんぴ」と覚えたのに、大学に入ったら「ぶんぴつ」と言われても戸惑う人が多いのではないでしょうか。

「分泌」の読み方は「ぶんぴ」または「ぶんぴつ」。どちらかといえば「ぶんぴつ」と読まれることが多い。かつては「ぶんぴ」が正しい(本来的な)読み方とされてきたが、現代においては「ぶんぴつ」と読む人の割合が増え、いまや慣用的な読み方として完全に定着している。放送業界でも「ぶんぴつ」と読まれるようになっている。

《分泌》の正しい読み方 実用日本語表現辞典 https://www.weblio.jp/

結論として、高校では、「ないぶんぴ」かもしれませんが、大学だと「ないぶんぴつ」がメジャーで、「ないぶんぴ」と読む先生もいらっしゃるということのようです。

高校と大学で、言葉遣いが変わるというのはわりとありますので、あまりこだわらずに、自分が今いる場所で周りのみんなが使っている言葉を使うのがよいと思います。

下の動画はTRYという学習塾のサイトで高校生向けの解説ですが、「ぶんぴつ」と読んでいます。

【生物基礎】 体内環境の維持39 ホルモン:内分泌腺と外分泌腺 (12分) 映像授業 Try IT(トライイット) チャンネル登録者数 73.7万人

ホルモンはからだのはたらきを調整しているんじゃな。
内分泌腺(ないぶんぴつせん)で作られているぞ。https://www.chugai-pharm.co.jp/ptn/medicine/karada/karada021.html 中外製薬

製薬会社の説明サイトも「ぶんぴつ」でした。

結論

本来は「ぶんぴ」が正しい読み方だったので、今でも「ぶんぴ」と読む人がおり、もちろんその読み方は正しいのですが、間違った読み方であったはずの「ぶんぴつ」が世の中に完全に定着してしまっているので、今となっては「ぶんぴつ」のほうが多数派であるといえましょう。