子宮内膜症 Endometriosis

子宮内膜とは

子宮内膜は子宮の内側を覆っている組織で、妊娠の成立や胎児の発育に深くかかわります。卵巣で作られる女性ホルモン、特にエストロゲンによって子宮内膜は分厚くなり、排卵後にでるプロゲステロンによって妊娠に適した、受精卵を迎え入れる形態(脱落膜化)に変化し、エストロゲンとプロゲステロンの分泌が少なくなるとはがれて出血(月経)します。

子宮内膜症ってどんな病気?― 現代病である子宮内膜症について詳しく知りましょう ― 京都済生会病院 https://www.kyoto.saiseikai.or.jp/pickup/2023/05/post-48.html

子宮内膜症とは

通常の生理では、排卵後に受精が起きなかった場合には子宮粘膜が剥がれ落ちたものと血液が子宮頚部から膣を通って体外に排泄されます。

  1. 子宮の構造 がんと生きる 子宮頸部は、腟側に顔を出している子宮腟部(しきゅうちつぶ)と、子宮腔(しきゅうくう)に向かった奥の頸管部(けいかんぶ)とに分かれます。

ところが、月経血が子宮内から卵管のほうに逆流して、腹腔内に到達することがあります。この逆流自体は珍しいことではありませんが、逆流した子宮内膜組織が腹腔内に生着してしまうと、月経周期のたびに生着した場所において増殖・剥離(出血)・炎症を繰り返し、痛みを引き起こすなどの症状があらわれます。子宮内膜症と呼ばれる病気です。

  1. 子宮内膜症(Endometriosis) https://www.kyoukaikenpo.or.jp/~/media/Files/kochi/20140325001/2BB82727E9B14236803BDB605464D597.pdf
  2. Endometriosis https://app.lecturio.com/#/article/2711 Lecturio動画

 

子宮内膜症が起こりやすい場所

卵巣、ダグラス窩(子宮と直腸の間のくぼみ)、仙骨子宮靭帯(子宮を後ろから支える靭帯)、卵管や膀胱子宮窩(子宮と膀胱の間のくぼみ)

稀に、肺や腸

子宮内膜症 日本産婦人科学会 https://www.jsog.or.jp/citizen/5712/