腎臓の解剖学と生理学

腎臓は左右に一つずつありますが、右の腎臓のほうが少し低い位置にあるのだそうです。なぜかというとその上には肝臓が位置しており、肝臓は体の右側になるので右側の腎臓だけやや下の方に押しやられてしまっているのだとか。

下の動画では、腎臓の体の中における位置、マクロな解剖学、など非常に丁寧な入門的説明があります。説明の丁寧さは感動的なレベル!

Anatomy of the Kidney – Med-Surg | Lecturio Nursing (5:54) Lecturio Nursing チャンネル登録者数 9.46万人

Kidney: Structure and Function (preview) – Human Anatomy | Kenhub (3:33) Kenhub – Learn Human Anatomy チャンネル登録者数 126万人

Anatomy of Kidneys and Suprarenal Glands (11:53) Access Anatomy チャンネル登録者数 2.48万人 チャンネル登録 184 共有 オフライン

Functions of Kidneys | Physiology and Structure | Dr Najeeb (2:01:46) Dr. Najeeb Lectures チャンネル登録者数 213万人

腎小体 renal capsule、糸球体 glomeruli、ボーマン嚢 Bowman’s capsuleの微細構造

教科書の模式図だと、細胞の解像度では描かれていないことが多く、糸球体(毛細血管)とボーマン嚢がどのようにして老廃物などを受け渡しているのかがよくわからないことがあります。腎小体が形成されるときに、尿細管の先端部分がくぼんで杯のような形になり、毛細血管を「塊」を取りかこむようにして腎小体ができますが、だとするとボーマン嚢は上皮組織が二重になっていることになります。血中の老廃物は、血管内皮細胞の層を超えて外にでて、ボーマン嚢の外側の上皮性の組織を通過して尿細管の内部に入ってくるという理解でいいのでしょうか?そのあたりをハッキリさせておきたいと思います。なぜこのような疑問を持ったのかというと、ボーマン嚢が杯状に糸球体を取りかこむのが描かれている場合、細胞が一層しかないように描かれているのを見たためです。

  1. QUICK生理学・解剖学 https://www.yodosha.co.jp/yodobook/book/9784758121187/231.html

細胞ひとつひとつを描いていると煩雑になり過ぎるので簡略化するのは当然なのですが、そうすると、細胞レベルでの構造がわかりにくいというジレンマがあります。

ネフロンの構造https://www.kango-roo.com/learning/1677/

上の看護ROOの図では、ボーマン嚢の内葉が血管を取り囲んでおり、ボーマン嚢の外壁の部分は外葉として描かれていました。下のウィキペディアの中の図は、細胞の層が描かれていてまぎれがないですね。

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https://ja.wikipedia.org/wiki/ボーマン嚢 (図はパブリック・ドメイン)

  1. 10-3-3 腎小体の構造有効ろ過圧・糸球体ろ過 https://hirokawa-tp.co.jp/movie_01/movie.php?id=246
    1. 教育の世界でも個々の教育現場に沿った「オーダーメードエデュケーション」の時代を迎え、教育の質(教員+学生)に合った書籍が求められるようになってきました。 当社では、その求めに応えうる書籍を著者との協業で出版し、読者の教育の質の向上に還元させたいと考えています。株式会社廣川鉄男事務所

糸球体係蹄壁

糸球体に接するボーマン嚢の壁は糸球体係蹄壁(しきゅうたいけいていへき)と呼ばれるようです。

糸球体係蹄壁は、血管内皮細胞、糸球体基底膜、糸球体上皮細胞 podcyteの3層で構成されているそうです。

糸球体の構造https://www.lab.toho-u.ac.jp/med/sakura/neph/patient/kidney_wellness/glomerulus.html

 腎糸球体のボウマン嚢、血管極、係蹄を構成する毛細血管とメサンギウム基質・細胞が観察される。 病理コア画像 https://pathology.or.jp/corepictures2010/00/c08/01.html

 

糸球体の構造を理解するためには、次の順番で位置関係を把握するとわかりやすいのではないでしょうか。糸球体を構成する四大要素
メサンギウム細胞とメサンギウム基質は、毛細血管の構造を維持しており、基底膜の内部に存在している事に注意して下さい。 https://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/kid/ourpc/program/ourpc2.html 第2回阪大腎病理カンファレンス

血管内皮細胞には多数の穴fenesetrae(100nm程度の大きさ、内皮細胞窓)があいており、その外側には糸球体基底膜がありこれは3nm程度の小さな孔があいているそう。その外側は糸球体上皮細胞(podcyte)の足突起で囲まれていて、足突起の間は濾過スリットと呼ばれる隙間です。上皮細胞podcastは基底膜で裏打ちされていますが、meseangial cell メサンギウム細胞の部分には基底膜が存在せず、メサンギウム細胞は血管内皮細胞と直接接しています(上の図参照)。

  1. https://tsuneeet.parallel.jp/entry/2014-09-25-082311/
  2. https://igakukotohajime.com/2019/01/28/糸球体解剖と病態/

 

腎臓の生理学

Regulation of Renal Blood Flow 浸透 チャンネル登録者数 336万人

  1. Glomerular Filtration Rate https://app.lecturio.com/#/article/3437
  2. Functions and Segments – Urinary System https://app.lecturio.com/#/article/3437