大規模がんの遺伝子解析プロジェクトMONSTAR-SCREEN(モンスター・スクリーン)

MONSTAR-SCREENとは

  1. 患者さんのがん組織だけでなく、血液を用いた遺伝子解析(リキッドバイオプシー)、糞便を用いた腸内細菌叢(マイクロバイオーム)の検査・解析などを行い、患者さん一人ひとりにとって最適な治療法の選択および新たな治療法の確立を目指す。
  2. 患者さんのがんの組織と血液(リキッドバイオプシー)を用いて、全遺伝子(約2万2000遺伝子)のDNA、RNA、タンパク質の変化を網羅的に調べ(マルチオミクス解析)、その結果を基に最適な治療や治験の選択肢を提示する。(MONSTAR-SCREEN-2
  3. 研究対象者:肺がんを除く広範囲のがんが対象(消化器がん、皮膚がん、乳がん、産婦人科がん、頭頸部がん、泌尿器がんなどの切除不能な固形がん患者)。
  4. 研究対象となる条件(4コホート)(MONSTAR-SCREEN):
    1. 薬剤による治療を受けていない患者さん
    2. がんの組織を用いた遺伝子検査などで、何らかのがんの遺伝子変化が見つかった患者さん
    3. 特定の薬剤(免疫チェックポイント阻害薬)による治療を予定している患者さん
    4. これからの治療で新たながんの遺伝子変化が生じる可能性のある患者さん
  5. 参加機関(病院):MONSTAR-SCREEN 参加施設
  6. 新規同意・登録:MONSTAR-SCREEN(モンスター・スクリーン)の新規同意・登録は2021年9月30日に終了。

MONSTAR-SCREEN関連論文

  1.  SCRUM-Japan GI-SCREEN and MONSTAR-SCREEN: Path to the realization of biomarker-guided precision oncology in advanced solid tumors. Cancer Sci . 2021 Nov;112(11):4425-4432. doi: 10.1111/cas.15132. Epub 2021 Sep 16.