中村 哲 医師の著作

中村 哲 医師は半生をアフガニスタンに捧げました。

憲法第9条について

「向こうに行って、9条がバックボーンとして僕らの活動を支えていてくれる、これが我々を守ってきてくれたんだな、という実感がありますよ。体で感じた想いですよ。武器など絶対に使用しないで、平和を具現化する。それが具体的な形として存在しているのが日本という国の平和憲法、9条ですよ。それを、現地の人たちも分かってくれているんです。だから、政府側も反政府側も、タリバンだって我々には手を出さない。むしろ、守ってくれているんです。9条があるから、海外ではこれまで絶対に銃を撃たなかった日本。それが、ほんとうの日本の強味なんですよ。」

「アフガニスタンにいると『軍事力があれば我が身を守れる』というのが迷信だと分かる。敵を作らず、平和な信頼関係を築くことが一番の安全保障だと肌身に感じる。単に日本人だから命拾いしたことが何度もあった。憲法9条は日本に暮らす人々が思っている以上に、リアルで大きな力で、僕たちを守ってくれているんです」

中村 哲 ウィキペディア)

 

2019年に現地で凶弾に倒れましたが、生前、心を打つ多数の本を書いています。

 

中村 哲『わたしは「セロ弾きのゴーシュ」 中村哲が本当に伝えたかったこと』 NHK出版 Oct 25, 2021

中村哲『希望の一滴 中村哲、アフガン最期の言葉』 西日本新聞社 December 17, 2020

中村 哲『天、共に在り アフガニスタン三十年の闘い』October 24, 2013

『医者よ、信念はいらないまず命を救え! 〜アフガニスタンで「井戸を掘る」医者 中村哲』October 10, 2003

中村 哲『ペシャワールにて 癩そしてアフガン難民』 石風社 Mar 20, 1992